Moonlight dance

月の光に想いを馳せ、穏やかな優しい調べとともにそれぞれの想いを胸に秘め・・・

子供は天才

2006年05月13日 22時01分52秒 | Weblog
子供達とは非常に様々な想像力を持っているものです。
作品の振り付けに入ると、色々な曲が使われ
どんなものを踊るかによって様々な表現力が必要になってきます。
特にストーリー性のあるものでは自分だけでなく周りのお友達とのコミュニケーションが大事になってきますが
人見知りをする子供でも、ある程度お父さんお母さんから離れ
子供同士でレッスンしているうちに
みんな仲良しになってきます。

そして曲を踊っているうちにこの曲は何の踊り
どんなもの、どんな音、どんな動きをするなど最初は先生の振りを見て覚えても
次第に先生の物まねではなく段々想像力が高くなって本当に楽しそうに表現できてくるのです。

レッスンを終えおうちに戻って今日は何をやったのか、どんなものになったのか
お話が出来るくらいになるといいですね。

小学生以上になると多少シャイな部分が出てきて中々表情が変わってこなくなりますが
少しのヒントで次第に自分は何の役なのか、どんな踊りなのかを理解してきます。
そして与えられたものではなく自分で考え自分でこうしてみようという意思が芽生えてきます。
そうです、人まねではなく自分で考える力が付いてくるのです。
子供はみんな想像力で絵本を描く天才です。
そしてただ綺麗にそろえるだけでなく、踊っているということが楽しくなるのでしょう

バレエの基礎をきちんとレッスンしながら色々な曲で踊ることの意味を
気付いてはいませんが少しずつ身に付けているのですね。

特に難しいのは悲しみや苦しみ、怒り、憎まれ役
これは単なる物まねでは出来るかもしれませんが
言葉ではなく表現で伝えるのは本当に難しいと思います。
出来ているようで本当に伝わらないのがこの表現ではないでしょうか。
こちらはかなり学年が上がってからの表現でしょうが
これでよかったと言うのは私も一度も有りませんでした・・・

いずれにせよ、この大いなる可能性のある子供達から若い世代の
ダンサーの卵たちに何か少しでも感じ取って行ってもらえたらいいなあと
感じています。
それはバレエに留まらず日常の様々な時の流れの中で様々に変化する
物事に対して言える事ですが
何時かきっと、何か一つでいい
バレエをやっていて良かったなあと思える日が来るといいなあと思います。