18.6.1(金)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪交響楽団第218回定期演奏会
指揮/カチュン・ウォン
コンサートマスター/森下幸路
曲目:
ストラヴィンスキー/バレエ組曲「プルチネルラ」
ラフマニノフ/交響曲第2番
何年か前にデュメイの代役で来ましてね。あのときはメインプロのシューマンがフルトヴェングラーそっくりで、今どきこんな大ロマンをやろうという若手がいてよいのかと嬉しくなったもんです。ええ。
今回は日本のプロオケ行脚的な客演の一環。各地で好評な様子ですよ。
プルチネルラ。イタリアバロックの中に均整の取れた古典美を、20世紀が真に目指すべき美を見出した新古典主義音楽の名品。
ということになっておりますが、実際にストラヴィンスキーが手がけたのは原曲にオーケストレーションをちょっと施しただけらしい。なんじゃい。
全曲は歌手が3名必要なところ、組曲はそこから独唱を抜いたもの。
アンサンブルを引率しているというよりも、指揮者も棒を弾いてアンサンブルのただ中にいるような爽やかな温もり。
曲が終わった瞬間に団員同士が顔を見合わせて微笑む出来でした。
ラフマニノフ。
交響曲第2番は数年前の定期でもにも川瀬賢太郎の指揮で取り上げたばかり。
カワケンが直截なラブソングなら、ウォンは語彙も豊かなラブレターといったところ。
第3楽章まではフォルテは少し抑えられ、弱音に漂うロマンティクな雰囲気が美しい。
常に幻想的で甘い幸福感に満ちた纏め方をされていて、ちと少女趣味的過ぎやしないかとドキドキしていたが、終楽章では情熱に溢れかえった色彩と感情の洪水となって素晴らしかった。
カーテンコールで各セクションを立たせようとしたウォンの背後で、コンマスの森下さんがえらい勢いでオケを手で押さえて(まだ立たないで!もっと、彼に拍手を!)と、外山先生の定期以外ではまず見ないジェスチュアをしていて、
ウォンの評価がよく分かりましたw
また来るといいねえ。京響あたりに来てくれないかしら。
大阪交響楽団第218回定期演奏会
指揮/カチュン・ウォン
コンサートマスター/森下幸路
曲目:
ストラヴィンスキー/バレエ組曲「プルチネルラ」
ラフマニノフ/交響曲第2番
何年か前にデュメイの代役で来ましてね。あのときはメインプロのシューマンがフルトヴェングラーそっくりで、今どきこんな大ロマンをやろうという若手がいてよいのかと嬉しくなったもんです。ええ。
今回は日本のプロオケ行脚的な客演の一環。各地で好評な様子ですよ。
プルチネルラ。イタリアバロックの中に均整の取れた古典美を、20世紀が真に目指すべき美を見出した新古典主義音楽の名品。
ということになっておりますが、実際にストラヴィンスキーが手がけたのは原曲にオーケストレーションをちょっと施しただけらしい。なんじゃい。
全曲は歌手が3名必要なところ、組曲はそこから独唱を抜いたもの。
アンサンブルを引率しているというよりも、指揮者も棒を弾いてアンサンブルのただ中にいるような爽やかな温もり。
曲が終わった瞬間に団員同士が顔を見合わせて微笑む出来でした。
ラフマニノフ。
交響曲第2番は数年前の定期でもにも川瀬賢太郎の指揮で取り上げたばかり。
カワケンが直截なラブソングなら、ウォンは語彙も豊かなラブレターといったところ。
第3楽章まではフォルテは少し抑えられ、弱音に漂うロマンティクな雰囲気が美しい。
常に幻想的で甘い幸福感に満ちた纏め方をされていて、ちと少女趣味的過ぎやしないかとドキドキしていたが、終楽章では情熱に溢れかえった色彩と感情の洪水となって素晴らしかった。
カーテンコールで各セクションを立たせようとしたウォンの背後で、コンマスの森下さんがえらい勢いでオケを手で押さえて(まだ立たないで!もっと、彼に拍手を!)と、外山先生の定期以外ではまず見ないジェスチュアをしていて、
ウォンの評価がよく分かりましたw
また来るといいねえ。京響あたりに来てくれないかしら。
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