余桃之罪、もしくは電光朝露

関西フィル、日本センチュリー、京都市交響楽団、大阪フィルの定期会員です。アイドルやら声優やら。妄想8割、信憑性皆無。

大阪センチュリー交響楽団 第155回定期演奏会

2010年10月21日 | 大阪センチュリー交響楽団

10.10.21(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪センチュリー交響楽団 第155回定期演奏会
指揮/小泉和裕(大阪センチュリー交響楽団音楽監督)
コンマス/後藤龍伸(大阪センチュリー交響楽団コンサートマスター)
曲目:
モーツァルト/ディヴェルティメント第17番ニ長調K.334
ルトスワフスキ/管弦楽のための協奏曲

後期開始。
前半は有名な部分もある曲だが、客入りは8割強といったところ。

モーツァルト。
室内楽編成でも演奏されるこの曲を10型でみっちり聴かせる。なんでまた。
来季には名称変更して、人数も増やして3管オケとして様々なニーズに応えるオケへと急速に生まれ変わらなくてはならないセンチュリーさんだが、人数を増やしてもクラシック音楽の中核はやはり弦。そしてヴァイオリン。
10人の1stVnがあたかもソリストのごとくフル回転するこの作品を通じて、合奏力の強化を目指すのだという小泉和裕の鉄の意志の現れですよ。全曲終わったときのコンマスの安堵の表情を見りゃ分かるでしょ。
大は小を兼ねるけど小はどこまでやったって所詮は小。小編成もやれる大きなオケだったらそれでいいんですから。
これは小泉のサンモリッツだと思いながら聴いた。

休憩挟んでルトスワフスキ。
前回の定期が定期だったので触れてないが、入団増員が相次いでいる。フルート・トランペット・次席ヴィオラと若手が入団して拡大2管になるつつある。
もはや過去には戻れないし戻らない。
関西には自分のレパートリー以外では奇策か無策を露呈する音楽監督も居れば、なにをやらせてもソツがないが今ひとつ主張が見えない音楽監督や名誉指揮者も居るし、ただの発汗体操を指揮だと称している芸術監督も居る。剛腕だが強引な常任指揮者も居るし、5年ほど勉強しなおしたほうがいい首席指揮者や無個性を万能の対応力の発現だと勘違いした正指揮者も居る。
では小泉和裕は何か。
トレーナーです。
別にセンチュリーに限らない。この人はどこを振ったっていつだってそうだった。そのオケのメカニカルな表現力の極大と極小を、瞬発力と持続力の完全な調和を引き出すことに全力だった。
12型に変えて始まったルトスワフスキは管楽器の力に弦楽器が押される場面が散見されたものの、今のセンチュリーさんの出せるものが出切った感はあった。

来季予定では小泉さんはブル2以外はすべて基本的に3管編成の作品をメインに据えた。
3管編成の日本センチュリー交響楽団はこんな感じになりますよ、というプレ公演の一夜でした。

列島だより/自治体が補助金削減 「事業仕分け」の影響も/全国に響けオーケストラ

2010年10月18日 | 大阪センチュリー交響楽団
列島だより/自治体が補助金削減 「事業仕分け」の影響も/全国に響けオーケストラ-しんぶん赤旗
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-10-18/2010101813_01_0.html
地方のオーケストラが資金難にめげず頑張っています。自治体からの補助金が削られ、民主党政権も事業仕分けでオーケストラ予算を縮小しようとしています。地域によりよい音楽を届けて模索する山形交響楽団と大阪センチュリー交響楽団について、府県議がリポートします。

音楽と地域を丸ごと発信
山形交響楽団
 山形交響楽団は、山形県出身の指揮者・村川千秋氏により組織された東北初のプロオーケストラとして1972年に誕生しました。
 アカデミー賞映画の「おくりびと」(滝田洋二郎監督、2008年)に、指揮者の飯森範親氏とともに出演した姿をご記憶の方も多いのではないでしょうか。
 通称「山響」と呼ばれ、年間約150回の演奏会を行い、学校を対象とした音楽教育普及活動にも長年取り組み、活動範囲は全国に及んでいます。演奏会場はいつもほぼ満席です。
 50人に満たない小編成をいかした美しい音色、多彩なソリストを迎えた演奏会、8年をかけたモーツァルト全交響曲演奏「アマデウスへの旅」は、4年目を迎えています。
 山響の専務理事で事務局長の秋葉政弘氏は、「昔からのファンが『最近の演奏がとても良くなっている』と言ってくれる。楽団員もお客さんが増えると励みになり、さらに演奏に力が入る」と語ります。
 演奏前に曲の背景などを紹介する話や、終了後の聴衆との交流会も好評です。また、山形を丸ごと発信し、県産品や観光アピールにも貢献。支援者の輪を広げる要因になっています。
 しかし、文化予算を大幅に縮減するという、昨年の民主党政権の「事業仕分け」には大変な危機感を持ちました。山響の運営は会費や寄付金、演奏会収入、国や県、県内自治体からの公的助成で賄われています。国の補助金を削られれば運営は厳しくなります。
 山形県議会は、昨年12月定例会で、「子どものための優れた舞台芸術体験事業の予算確保を求める意見書」を全会一致で提出しました。秋葉事務局長は、「県や県議会の要請もあり、今年度は補助金が確保されたが、来年度はどうなるのか」と不安をもらします。
 私も山響の美しい響きに身を浸していると満ち足りた気持ちになり、明日への活力がわいてきます。地域で文化・芸術に親しむ環境を整備することはとても大切なことと感じています。(山形県議・渡辺ゆり子)

収入確保と社会貢献と
大阪センチュリー交響楽団
 大阪センチュリー交響楽団は、1989年に「府民に親しまれ、府民の誇りとなるオーケストラ」を目標に、大阪府が設立しました。55人の中規模編成で、その「緻密なアンサンブル」は高い評価を得ています。私も定期会員として毎回の公演を楽しみにしてきました。
 大阪府は、2007年度で4億1800万円の補助金を支出していました。年10回の定期公演とともに、星空ファミリーコンサート、特別支援学校コンサート、タッチジオーケストラ(児童・生徒を対象としたオーケストラを感じるコンサート08年度16公演)、府立病院巡回コンサートなどにも意欲的に取り組んできました。
 08年2月に就任した橋下徹知事は、就任後間もなく、センチュリー交響楽団への補助金廃止を打ち出しました。「行政が特定の分野の文化、特定の団体などを決め、税を投入して支援するのはおかしい」というものでした。補助金廃止は楽団の存立を根底から揺さぶるものでした。
 府議会では日本共産党をはじめ、ほとんどの会派が補助金継続を求めました。その結果、補助金廃止は11年度に持ち越されました。
 府から補助金廃止方針が押しつけられる中で、同楽団は、(1)来年4月1日から、公益財団法人日本センチュリー交響楽団に移行し、大阪府から自立する(2)社会貢献活動は今後も続け、新たに府民向け名曲コンサートを実施する(3)大阪での活動を軸にしながら、大阪の外へも公演活動を広げる(4)楽団の規模を76人編成に拡大し、より多様な曲が演奏できるようにする(5)定期会員、ファンクラブ、賛助会員を拡大し、民間スポンサーを確保して収支均衡をはかる―などです。
 補助金廃止は、文化振興を理解しない愚行というべきものです。その中で新たな発展方向を打ち出した大阪センチュリー交響楽団に、浪速のど根性を見ました。 (大阪府議・堀田文一)

財政的重圧増す中 新たな試みも
日本音楽家ユニオン・オーケストラ協議会議長 佐藤裕司
 現在、日本にはおよそ30のプロ・オーケストラがそれぞれ全国各地で特徴的な活動を展開しています。世界的な不況の影響で、国際的にも芸術団体の活動には財政的な側面からの重圧が増しています。神奈川フィルハーモニー管弦楽団は県の補助金が昨年度より1800万円もカットされ、補助金維持の署名に取り組んでいます。
 地方都市のオーケストラでは新たな試みも見られます。広島では野球、サッカー、オーケストラのプロ3団体によるコラボレーションが大きな反響をよび、他のオーケストラも、地域との密着を高める取り組みを始めました。
 山形交響楽団では山形市内の有力企業の全面的な協力を得て日本のオーケストラとしては初の試みとなる自主レーベル(レコードの制作・発売会社)を立ち上げ、定期演奏会の録音をCD化し発売するほか、音楽監督の飯森範親氏が県の特命観光大使として山形交響楽団と山形県の知名度を高めるPRを多方面との協力で積極的に進めるなど、市民への新たなアプローチが進んでいます。
 このようにオーケストラの音楽家たちが市民の一人として地域の振興に貢献する姿勢は、好感を持って社会に受け入れられています。オーケストラが存在するそれぞれの地域でのより細やかな活動は、広範な理解と支援を得るためにもますます重要になってくるでしょう。(山形交響楽団トランペット奏者)


佐藤裕司さんというと「オーケストラ協議会からの公開質問状」この抱腹絶倒の書簡で最近話題の。

大阪センチュリー響、民営化に苦闘 府が補助金廃止

2010年10月16日 | 大阪センチュリー交響楽団
asahi.com(朝日新聞社):大阪センチュリー響、民営化に苦闘 府が補助金廃止 - 音楽 - 映画・音楽・芸能
http://www.asahi.com/showbiz/music/TKY201010160141.html
 大阪センチュリー交響楽団が、公設オーケストラ民営化という前代未聞の事態に直面している。設立した大阪府が財政難から今年度で補助金を打ち切り、役員も引き揚げるからだ。不足する年3億~4億円の運営費を負担するスポンサーは見つからない。支援の輪を全国に広げる狙いで楽団名から「大阪」の看板を下ろす決断もしたが、先行きは不透明だ。

◆スポンサー探し難航

 日本オーケストラ連盟の正会員24楽団中、公設のオーケストラはセンチュリー響、東京都交響楽団、京都市交響楽団など五つある。財政難のため楽団員の雇用に有期契約制を導入した例はあるが、自治体が楽団そのものを手放すのはこれが初めてだ。
 「日本センチュリー交響楽団」。楽団を運営する大阪府文化振興財団は9月末の理事会で、来年4月にこの新しい楽団名で公益財団法人移行を目指すと決めた。記者会見で小泉和裕音楽監督は「大阪から飛び出し、新しい公演をどんどん増やす。スポンサーも頑張って探し歩きたい」と決意を語った。来年度はさっそく、福井市や津市で初の定期的な公演を開く。
 センチュリー響は1989年に設立された55人編成の楽団。在阪4楽団の中で最後発で小規模だが、アンサンブルの精密さ、現代作品やオペラの演奏に定評がある。
 年間運営費は約7億円。2008年度はこのうち約4億円が府の補助金だったが、橋下徹大阪府知事が進める財政再建策で09、10年度は1億1千万円に激減。11年度からの補助金廃止・自立化を府が打ち出したため、スポンサーを探し始めた。
 当初、1社か1グループによる丸抱えを目指したが見つからなかった。6月以降1口5千万円、500万円、100万円で複数の支援を募る方式にしたが、獲得できたのは今のところ100万円の1口だけだ。

◆基本財産も運営費に

 楽団の基本財産20億円は大阪府が出資したこともあり、本拠地は今まで通り大阪府豊中市に置く。新たに年4回の名曲コンサートを開いたり、子ども向け公演のような社会貢献活動に力を入れたりするなど、府内での活動も充実させる。それでも名前を変える理由は「大阪の名を冠したままでは他地域のスポンサーを集めにくいから」と、水野武夫理事長は説明する。
 現行の財団法人では基本財産の取り崩しに府教育委員会の承認が必要だが、公益財団法人移行後は独自の判断で運営費に回せる。楽団は、20億円のうち11億円を来年度から6年間運営費に繰り入れ、スポンサー獲得も進めて収支均衡させる計画だ。
 だが、世界不況の逆風でスポンサー獲得は難航が予想され、最悪、民営化は基本財産を食いつぶすまでの延命策に終わる可能性もある。
 それでも、報告に訪れた水野理事長に対し、橋下知事は「楽団員にはある意味で厳しいかもしれないが、将来の夢も持てる、満足のいく方向性に導いていただいた」と、計画を歓迎した。
 センチュリー響はバブル期に、前身の吹奏楽団「大阪府音楽団」に弦楽器を加えて再編された。既存楽団からの「民業圧迫」という反発を押し切っての設立だったが、「公設への安心感から若く優秀な奏者が集い、結果的に関西楽団の水準を押し上げた」(在阪オーケストラ関係者)側面もある。
 神戸大学大学院の藤野一夫教授(文化政策学)はこれを機会に、定評あるオペラ演奏力を生かし、専属楽団がない滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールを拠点にすることを提案する。「その際、負担を滋賀県民に押しつけるのではなく、オペラ関連の産業や人材も育成するモデルケースとして、国が助成を考えてはどうか」
 一目置かれる水準に育った楽団は文化的公共財だ。設立した官が支えきれなくなった時、誰がどう支えるか。その道筋は、「新しい公共」をめぐる試金石にもなる。(星野学)


新しい公共。
本日の橋下知事はびわ湖でセンチュリー出演のトリスタンをご観劇だったようですがさてはて。

大阪センチュリー交響楽団、来年度から府外でも積極活動

2010年09月29日 | 大阪センチュリー交響楽団
大阪センチュリー交響楽団、来年度から府外でも積極活動:芸能:芸能・社会:スポーツ報知大阪版
http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/gossip/entertainment/news/20100929-OHO1T00040.htm
来年度から公益財団法人「日本センチュリー交響楽団」(12月初旬申請)として再出発を目指す「大阪センチュリー交響楽団」が28日、大阪市内で、来年度の活動内容を発表した。大阪では、ザ・シンフォニーホールの定期演奏会10回に加え、NHK大阪ホールで新企画「センチュリー四季コンサート2011」を年4回開催。三重や福井、神戸で初の特別演奏会を開催するなど大阪以外でも積極的に活動する。小泉和裕音楽監督(60)は「新しいチャレンジ。大阪一のオーケストラにする」と意気込んだ。
 同楽団は橋下徹大阪府知事(41)の進める財政再建により府の補助金をカットされ、来年度以降は補助金全廃が決まっていた。 


府のタガが外れるとこうだ。

2011-2012シーズン 定期演奏会プログラム発表

2010年09月29日 | 大阪センチュリー交響楽団
2011-2012シーズン 定期演奏会プログラム発表

2011-2012シーズンの大阪センチュリー交響楽団定期演奏会プログラムが決定しました。

音楽監督 小泉和裕、首席客演指揮者 沼尻竜典の当団指揮者に加え、ジョセフ・ウォルフ、マルティン・ジークハルト、ガエターノ・デスピノーサ、ミハウ・ドヴォジンスキが登場します。

2011-2012シーズンも、センチュリーの定期演奏会にご期待ください。

2011年度 定期演奏会
http://www.century-orchestra.jp/concert/index.html#no160
2011年度 特別演奏会
http://www.century-orchestra.jp/concert/special.html#a20110522

名曲あり邦人作品あり日本初演あり、11年1月の京響定期をダシにセンチュリーの指揮者陣で同じ曲をやるなどエグい技もあり。邦人指揮者はお二人以外定期に出ないところも気合が入っている。気鋭の新入団員をソリストに立てる伝統も継続中。
NHK大阪ホールの日曜公演をシリーズ化して準根拠地とするあたりは誰の知恵か。

20億円"飛翔"の資金に センチュリー響理事長が知事に報告

2010年09月28日 | 大阪センチュリー交響楽団
20億円"飛翔"の資金に センチュリー響理事長が知事に報告:産経関西(産経新聞大阪本社公式ニュースサイト)
http://www.sankei-kansai.com/2010/09/28/20100928-044099.php
来年4月に「日本センチュリー交響楽団」と改名し、大阪府から独立して公益財団法人に移行することを目指している大阪センチュリー交響楽団の水野武夫理事長が27日、府庁に橋下徹知事を訪問。橋下知事は、府がセンチュリー設立時に出資した基本財産20億円を今後の楽団の運営資金にあてることを認めた。
 同楽団は先週の臨時理事会で、来年度から公益財団法人として再スタートすることと、基本財産20億円を運営資金に移行することを決定した。
 この日報告を受けた橋下知事は「百%満足のいく方向に導いていただきありがとうございました」と謝意を示し、センチュリーへの補助金カットなどで楽団が揺れたことについて、「2年間、楽団員の皆さんには大変ご苦労をおかけしました」。
 また、20億円の運営資金について、橋下知事は「日本センチュリー交響楽団として羽ばたくための資金にしてください」と話した。
 水野理事長は橋下知事に対し、「府と縁が切れたわけではなく、今後もいろいろとサポートをお願いしたい」と協力を要請した。


飛翔の資金(笑)
当面大阪で一番恵まれたままの状態は変わらんじゃないか。練習所もがっつり持ったまま・・・。

センチュリー楽団 橋下知事に応援を直訴

2010年09月27日 | 大阪センチュリー交響楽団
センチュリー楽団 橋下知事に応援を直訴|MBSニュース-MBS毎日放送の動画ニュースサイト-
http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE100927162800391923.shtml
大阪府からの補助金廃止が決まり、来年4月から名前を変えて再出発することになった「大阪センチュリー交響楽団」の理事らが、橋下知事に直接協力を要請しました。
 「あーお忙しい中すいません、いつもいつも。ありがとうございます」(大阪府 橋下徹知事)
 来年4月から「公益財団法人・日本センチュリー交響楽団」と名前を変え、全国に活動範囲を広げると先週発表した「大阪センチュリー交響楽団」。
 27日は楽団を運営する理事らが名称の変更や今後の活動方針について、橋下知事に報告し、改めて大阪府のサポートを要請しました。
 「これから複数のスポンサーを探していこうと思っておりますので、大阪府におきましては引き続きご支援お願いします」(大阪府文化振興財団 水野武夫理事長)
 「スポンサー探しはこれから大変かと思うんですが、そういう側面のサポートはしっかりと府もやっていきますので」(大阪府 橋下徹知事)
 府からの補助金はおととし廃止が決まり、楽団の活動には年間およそ4億円の資金が必要なことから現在もスポンサーを探しています。
 来年4月以降、これまで訪れたことがない福井や三重などでも演奏会を開く予定で、「日本センチュリー交響楽団」として、まずは関西を中心に活動の幅を広げていくということです。
(09/27 19:09)


貸付は引き上げられるわ府知事が理事から外れるわと、超短期的には大フィルが辛い目にあっただけという・・・。なんなんでしょうなこれは。

大阪センチュリー交響楽団の公益財団法人化承認

2010年09月23日 | 大阪センチュリー交響楽団
公益財団法人移行を決定 センチュリー響臨時理事会 : 大阪 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20100923-OYT8T00100.htm

府の補助金カットで存続の危機にある「大阪センチュリー交響楽団」(豊中市)の臨時理事会が22日、開かれ、来年4月に「日本センチュリー交響楽団」と改称し、府から独立した公益財団法人へ移行する方針を正式決定した。
 楽団によると、人件費カットなどで経営改善を進める一方、2016年度をめどに編成を現在の55人から76人に拡大。国内外に活動の場を広げて事業収入を増やし、協賛金や寄付もより幅広く募っていくという。
 水野武夫理事長は理事会後の記者会見で、「平坦(へいたん)でない道が続くが、更に演奏力の高い楽団に発展させ、ファンの期待に応えたい」と抱負を述べた。
(2010年9月23日 読売新聞)


大阪センチュリー交響楽団の公益財団法人化承認:産経関西(産経新聞大阪本社公式ニュースサイト)
http://www.sankei-kansai.com/2010/09/23/20100923-043932.php
来年、大阪府から独立し、名称も「日本センチュリー交響楽団」と変えて再スタートを図る大阪センチュリー交響楽団が22日、臨時理事会を開き、来年4月に公益財団法人に移行することなどを了承した。公益法人制度改革に伴い、楽団は来年4月に公益財団法人に移行することを目指して現在事務手続き中で、12月上旬には内閣府に申請を行う。設立時に府から出資された基本財産約20億円は、移行に伴い運営財源として特定資産へ振り替えることなども理事会で報告された。またスポンサー探しも継続していく。(2010年9月23日 07:32)

創設時は音楽・美術・伝統文化を担当していた大阪府文化振興財団も財政難で10数年をかけて縮小しつづけて最後はこうだ。
おおさかカンヴァス推進事業なんてトリエンナーレを安上がりにしただけじゃないか。胸をはって「まさにそれをねらったものです。」とは恥ずかしくて言えん。まあ立ち上げた人鬼籍入りしてきてるからいいけど。

知事の主張 > 私が考える文化行政論
http://www.pref.osaka.jp/koho/chiji/220908_bunkagyousei.html
大阪文化振興新戦略(第2次大阪府文化振興計画)
http://www.pref.osaka.jp/bunka/bunkashinsenryaku/index.html

存続危機の大阪センチュリー響、公益財団法人で再出発へ

2010年09月17日 | 大阪センチュリー交響楽団
存続危機の大阪センチュリー響、公益財団法人で再出発へ : ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100917-OYO1T00541.htm?from=main3
 大阪府の補助金カットで存続の危機にある「大阪センチュリー交響楽団」=写真、ホームページから=が来年4月に公益財団法人に移行し、「日本センチュリー交響楽団」と改称して再スタートを切ることがわかった。活動の舞台を全国、世界に求めて興行収入などを増やし、自立運営を実現するのが狙い。22日の理事会で正式に諮る。
 関係者によると、楽団側は11月にも、公益財団法人化を内閣府に申請する。認定されると公益目的事業が原則非課税になるなどのメリットがあり、メーンスポンサーの大阪府から完全に独立した法人となる。
 移行後は、企業の資本金にあたる基本財産約23億円を取り崩しながら大阪での定期演奏会などを続ける一方、「改称効果」で公演の場を中部や北陸、海外などに広げたり、全国から協賛金・寄付金を募ったりして経営を安定させる。2016年度に収支をほぼ均衡させる計画という。
 同楽団は1989年の設立で、府出資の府文化振興財団が運営。活動費の多くを府の補助金に頼ってきたが、橋下徹知事が進める財政再建のあおりで、08年度に3億9000万円あった補助金は09、10年度には1億1000万円に減少。来年度以降は全廃されることが決まっており、支援企業を公募するなど自立の道を模索していた。


大阪→日本センチュリー響 改称、公益財団法人めざす2010年9月17日
http://www.asahi.com/kansai/entertainment/news/OSK201009170013.html
 大阪センチュリー交響楽団が来年4月、「日本センチュリー交響楽団」に名前を変えることが16日、わかった。設立した大阪府の財政難で来年度から補助金が打ち切られる予定。拠点は大阪に残しつつ、支援や活動を全国に広げて生き残ろうと、「大阪」の看板を外す形だ。(星野学)
 楽団を運営する府文化振興財団が22日の理事会で正式に決定する。現在は財団法人だが、楽団運営に有利な「公益財団法人」への移行を目指しており、認められると同時に名称を変更する意向だ。
 センチュリー響は1989年、府が全額出資して設立した。55人編成と小規模だが、精密で透明度の高いアンサンブルに定評がある。
 補助金打ち切りで不足する年3億~4億円の穴埋めに、一口5千万円のオフィシャルスポンサーと、一口500万円などのオフィシャルサポーターを募ってきたが、獲得は難航。楽団によると、今のところどちらも見つかっていない。
 楽団は補助金が切れる来年度以降、不足する運営費に基本財産(20億円)を繰り入れて対応する方針。20億円のうち約11億円を11年度から6年間の運営費に回し、スポンサーやサポーターの獲得も進めて収支均衡を目指す。
 府文化振興財団の基本財産は、現状では取り崩しに府教委の承認が必要だが、公益財団法人になると独自の判断で運営費に充てられる。
 来年度は福井や三重など、近隣県でも定期演奏会を始める。府内での公演も充実させ、将来は76人編成への拡大を目指す。
 府は、楽団が解散する場合は残余財産を返してもらうことを確認したうえで、楽団の意向を了承する方針だ。


よしんば大阪都が出来てもその上位自治体である関西州の枠さえも超えて活動してやろうという気概やよし。
もっとも、そこに辿りつくまでに力尽き果てないかを今は心配しつつ。
略称は日センですか?どこかの通販サイトみたいだけど大丈夫かな。

大阪センチュリー交響楽団 第154回定期演奏会

2010年09月16日 | 大阪センチュリー交響楽団
10.9.16(木)19:00 ザ・シンフォニーホール
大阪センチュリー交響楽団 第154回定期演奏会
指揮/アレクサンドル・ドミトリエフ
ピアノ/中野翔太
曲目:
ショパン/ピアノ協奏曲第1番ホ短調op.11(ナショナル・エディション)
チャイコフスキー/交響曲第6番ロ短調op.74「悲愴」

大阪センチュリー交響楽団 楽員ブログ : 突然のお別れに・・・・
http://coo1989.exblog.jp/14606031/#14606031_1

少し体が傾いたまま頭の鈍痛が醒めぬままだがとりあえず会場に行くぞ。

(かきかけ)
書くほどしょげる。
(ようやく書く気になるも時折泣く)

9割届くかどうかのお客様。
席に着いてプログラムと一連のチラシを開く。プログラムには当然のように本日の楽員表には奥田さんの名前があるが、訃報を告げる一枚が挟まれている。

訃報
 当団首席コントラバス奏者 奥田一夫(享年57歳)が、平成22年9月12日に不慮の事故により逝去されました。
 東京芸術大学、ヴュルツブルク音楽大学でコントラバスを学んだのち、東京交響楽団首席、大阪フィルハーモニー交響楽団首席を経て、当団には平成元年の創立当初から首席奏者として在籍しておりました。
 当団は今夜演奏の「悲愴」を捧げ、哀悼の意を表します。
                                   平成22年9月16日 大阪センチュリー交響楽団


コントラバスセクションの傍ら、いつものように一番客席に近いところに今や主を喪って誰よりも孤独に佇む名器ブゼットの姿。常なら誰よりも先にステージに現れて、少しづつ増えていく客席の人の数を楽しそうに眺めながらチューニングを始めるあの姿が無い。深い溜息と共に、現実なのだとようやく心の揺れが収まった。
開演も間近になるころ、いつも奥田さんと同じプルトで弾いていた内藤さんがやおらブゼットを掲げてチューニング。そうね、奥田さんも弾くからね。
今日のお昼が告別式でした。

ショパン。
ステージに入ってくる楽員が誰も皆チラリとブゼットに目をやる。
前に聴いた時はとりあえず弾いてるだけだった中野くん。明快な左手の打鍵から生み出す強靭なリズム、控えめだがツボを外さないルバート、颯爽としたテンポ、これだよ。おぢさんが聴きたかった男のショパンはこれなんだよ。ブライロフスキーのショパン演奏がおぢさんにとってはバイブルだって言えば今日の演奏を分かってくれる人いるかな。
中野くんのお陰でちょっと救われた。カーテンコールで手をブラブラさせすぎだけど。

チャイコフスキー。
低く低くうめくような開始早々、楽員の何人かが涙をぬぐいだす。聴いてるこっちももう泣くしかねえ。
今日の棒がドミトリエフ先生で良かった。楽員と一緒になって泣くような棒を振られたらおそらく演奏はボロボロだったろう。ロシアの指揮者は大雑把に言って民族派と貴族派に分かれている。ドミトリエフ先生は師であるムラヴィンスキーとかテミルカーノフのように実は気品のある(しかしどこか借り物のような)演奏をやる貴族派のタイプ。オケの状態を理解してるだろうけど、努めて冷静に最後まで美しいフォルムを造ることに腐心なさってた。
いつも前を向いていたクラリネットのもっちーは自分のパート以外ではずっとうつむいたまま、終楽章では相蘇さんや西田さんなど弾いてるのか泣いてるのか分からん。ヴィオラ首席の竹内先生やチェロ首席の林さんは感情をぶつけて体を揺らして椅子から落ちるんじゃないかというぐらい。ムードメーカー的存在として奥田さんと肩を並べてきたトロンボーンのお二人もコラール前から涙目。
言葉で表現の仕様がないくらいの深く遠いところへの呼びかけでもあり、ありとあらゆる思い出への心の底からの誄歌だった。

誰ともなくブゼットに向かって拍手を送る。
脱力したままに階下へ。
ホワイエで日本芸能実演家団体協議会が国の予算に占める文化予算の割合を現行の0.11%から0.5%へと引き上げることを求める、もっと文化を!キャンペーンの署名を集めていた。TV取材もされていたが、奥田さんが生きていたら真っ先に署名集めの先頭にいたに違いないと思うと辛くて足早に去った。
http://www.motto-bunka.com/index.html

我々は音楽を聴覚で聴くわけだけれども、実際の演奏ではそれに触感(空気感)が加わる。ご家庭のオーディオでは強烈なティンパニの一撃やヴァイオリンの渾身の歌が始まる直前の奏者の息遣いはなかなか再現できない。だからこそ生演奏の価値があるわけだけど、コントラバスやファゴットやテューバというのは実は嗅覚に近いところで把握しているように感じる。
嗅覚というのは普段あまり意識に上ることがない。ほら、長い間家を開けてから帰宅するとふと我が家の匂いはこうだったかと安堵する感覚があるでしょう。慣れているから意識しないと分からない。
コントラバスやファゴットやテューバといった低音楽器はそういうものに近い。音の嗅覚で感じている。
この日、それを失ったことを感じた。失わなければ分からないのは愚かな人間の常だが、いい年まで生きてきて、やはりまだ失わなければその大切さが分からないままだった。実に情けない。

お気楽な音楽享受者でいたかったおぢさんからひとつの名曲が聖別されて奪われてしまった。あれからずっと悲愴が聴けない。

訃報 大阪センチュリー交響楽団公式HPより

2010年09月13日 | 大阪センチュリー交響楽団
お知らせ|大阪センチュリー交響楽団 訃報
http://www.century-orchestra.jp/topics/index.html#a20100913
2010年9月13日
訃報
当団首席コントラバス奏者 奥田 一夫(享年57歳)が、9月12日に不慮の事故により逝去されました。謹んでお知らせいたします。


時事ドットコム:故奥田一夫氏の葬儀(大阪センチュリー交響楽団首席コントラバス奏者)
http://www.jiji.com/jc/c?g=obt_30&k=2010091300838
故奥田一夫氏(大阪センチュリー交響楽団首席コントラバス奏者、12日死去)の葬儀 16日午前11時から堺市南区鴨谷台2の3の1の泉北メモリアルホールで。喪主は妻章子(あきこ)さん。


ああ。夢であってはくれぬのか。


事故死:交響楽団のコントラバス奏者、マウンテンバイクで

2010年09月13日 | 大阪センチュリー交響楽団
事故死:交響楽団のコントラバス奏者、マウンテンバイクで
http://mainichi.jp/select/today/news/20100913k0000m040032000c.html
2010年9月13日 0時23分

 12日午後3時ごろ、兵庫県宍粟市波賀町戸倉の氷ノ山登山道で、大阪センチュリー交響楽団のコントラバス奏者、奥田一夫さん(57)=大阪府富田林市高辺台2=がマウンテンバイクで下山中に転倒。県の防災ヘリで神戸市内の病院に運ばれたが、首の骨を折るなどして死亡した。

 県警宍粟署によると、現場は国道29号から北に約10キロ入った山中。奥田さんはマウンテンバイク愛好者の仲間4人と山頂まで登り、車を止めていた登山口に戻る途中だった。舗装されていない登山道を下る際、段差でバランスを崩したらしい。

 奥田さんは75年に大阪でデビューリサイタルを開催。東京交響楽団や大阪フィルハーモニー交響楽団を経て89年から大阪センチュリー交響楽団の首席コントラバス奏者を務めていた。【久野洋】


こんな別れは辛すぎるじゃないか。
センチュリーのコントラバスセクションは創立から20年間不動の4人なのが自慢だったのに。
あの轟音をもう聴けぬのか・・・。
悲しい。本当に悲しい。

センチュリーの新譜

2010年09月03日 | 大阪センチュリー交響楽団

メンデルスゾーン交響曲第2番『賛歌』
沼尻竜典&大阪センチュリー交響楽団、びわ湖ホール声楽アンサンブル他
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3885083

おい、EXTONかよ(笑)
てっきりFontecだと思ってた。

メンデルスゾーン:交響曲第2番「神を讃える歌」
びわ湖ホール声楽アンサンブル,大阪センチュリー交響楽団,大阪センチュリー合唱団,寺谷千枝子(MS),永田峰雄(T),沼尻竜典(cond),濱田理恵(S)
(株)オクタヴィア・レコード

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公営オーケストラの行方は

2010年08月19日 | 大阪センチュリー交響楽団
毎日放送VOICE(ヴォイス)「“公営オーケストラ”の行方は」 2010/08/17 放送
http://www.mbs.jp/voice/special/201008/17_29928.shtml

 大阪府が21年前に設立した「センチュリー交響楽団」。
 橋下知事が、来年度から補助金ゼロを打ち出したことで存続の危機に立たされています。
 そこで楽団はスポンサー探しに乗り出したのですが、このご時世、なかなかお金を出してくれる企業は見つかりません。

 果たしてどうなるのでしょうか。


どうなるかねえ。



大阪センチュリー交響楽団 びわ湖定期公演 Vol.1

2010年08月08日 | 大阪センチュリー交響楽団
10.8.8(日)15:00 びわ湖ホール 大ホール
大阪センチュリー交響楽団 びわ湖定期公演 Vol.1
指揮/沼尻竜典(大阪センチュリー交響楽団首席客演指揮者)
ピアノ/牛牛(ニュウニュウ)
コンマス/太田雅音(大阪センチュリー交響楽団コンサートマスター)
曲目:
芥川也寸志/弦楽のための三楽章
ショパン/ピアノ協奏曲第1番ホ短調op.11
中国古曲(黎英海 編曲)/春江花月夜(アンコール)
ブラームス/交響曲第4番ホ短調op.98
ブラームス/ハンガリー舞曲第1番(アンコール)

JR大津から歩いてびわ湖ホール。湖岸を渡る風は気持ちイイけど暑すぎる。
かといって京阪石場駅まで乗り継ぐのも面倒くさい。立地が悪いと思う。

センチュリーさんが自主運営を見越して新規顧客獲得を目指して始める新シリーズ、来年2月は小泉さんでチャイコフスキーのVn協奏曲とベートーヴェンの田園と早くも決まっております。2月に田園で客が来るのか?
初回だしプログラム微妙だし暑いし関フィルの滋賀巡回公演と被ってるしということで、客入りは6割強。
まあこんなもんでしょう。
プレトークは欲しかった。会場のチラシ置き場には当然のようにトークありの京響さんの定期チラシやら関フィルの子どものための管弦楽教室チラシやらが置かれているわけで、それらとの競合なんだからここは是非ともしゃべりたがりの指揮者やら楽員を使ってファンクラブのアピールとか含めてやるべきですね。もったいない。

芥川。
今や休止に追い込まれたNAXOSの日本作曲家選輯の記念すべき第1作、日本管弦楽名曲集の指揮者は沼尻さんだった。三善晃先生に作曲を師事、という経歴だし作曲もやるし。邦人作品演奏にも大いに力と経験がある。
外国人指揮者にやらせると旋律とリズムのどちらかがやたらと強調されて、日本色が出過ぎるかソビエトくさくなるかしちゃうんだけど、やはり日本人が振るとしっくりくる。
第2楽章の特殊奏法ノック・ザ・ボディもゲルギエフが振ったやつだと「木の音色をお楽しみください」的な、随分な勘違いをやってる。木魚じぇねえんだから。
ここは侘び寂びなの。簡単に味わうなら京阪京津線で山科から浜大津へ向かうときに両側から山が迫るでしょう。ああいうときに胸に谺する響きですよ。
1曲目からセンチュリーの弦楽器の魅力を見せつけたと同時に、1曲目をコケオドシのパワフルな序曲や小品でカマそうという色気がないところが良くも悪くもセンチュリーさんらしいやね。それを言うたらなんで企画初回で地味にブラ4やねんと・・・。

ショパン。
13歳の牛牛。成長期なのか去年出したモーツァルトアルバムと顔つきが変わってる。大人びたね。
10代前半からショービジネスに打って出るという、多分に親族の思惑満載で活躍している牛牛くんですが、このショパンに関して言えばキーシン12歳の名盤があるし、年齢はどうでもいい。
表情付けは先生と決めたままなのかな、融通が効かないというか遊びの部分がないもの、技術はアリスよりかはマシで13歳だと思えばすごいもんです。
アンコールは二泉映月と並ぶ中国系ソリストの定番。
無理なお仕事で潰れさえしなければきっと素晴らしい演奏家になるんでしょう。頑張って欲しい。
来月のセンチュリー定期でも同じ曲を指揮者&ソリストを変えてやるんだけど(10月の関フィル定期も!)、序奏部分以外オケを聴いている気がしない。あってもなくても構わない雰囲気的な存在なんだな、この曲の伴奏は。

休憩挟んでブラームス。
センチュリーの今年度プログラム紹介のブックレットに沼尻さんから「今年のプログラムについて」という一文が載っている。締めの部分に「熱さと繊細さを兼ね備えた大阪センチュリー交響楽団・・・」とあるんだけれども、これは沼尻さん自身のことでもあるわけ。第1楽章第2楽章は、美しく歌うように出来る限り滑らかに弾かせる。レガートが効きすぎてちょっと恥ずかしいぐらい。管楽器のハーモニーもホールが響かない中で瑞々しく良く鳴った(ホルン良かったよね)。ところが第3楽章から熱さ満開。確かにヨハネスがいつになくはしゃいじゃってる音楽だけど、指揮者も別人のように大暴れで見てる人は驚いた。おぢさんの隣の席の西洋人夫婦は第3楽章が終わると飛び上がって喜んでた。その勢いを保ったまま第4楽章になだれ込んだので俗に言われる諦観よりも嘆きと叫びが入り交じった煩悶を抱えて疾駆する内容になった。

アンコールは定番のもの。第3楽章とどこかしらリンクする部分があってお客様は喜んだんではないでしょうか。
プログラム上、交響曲をやるという縛りがあるみたいだけど難しいですなあ。ブラ1ベト7で客入りはある程度確保出来るけど、他の団体と被るしなあ・・・。

ファンクラブに入るメリットがいまいち見えないな、FCチケットで入場した人対象にJTB旅行券1万円分が当たるお楽しみ抽選会とか休憩中にやるか。