(とある郊外の大学構内。敷地内にあるハイクラスな学生が集うカフェにて)
やあ、授業終わった?
あ、すみません。ホットチャイ、お代わりで(4杯目)
いや、待ってないよ。ぜんぜん。
ふう、やれやれまいったな。
ああ、ごめん。ため息ついちゃったね。
いや、ゼミの課題が溜まっててね。
たくさんの資料に目を通していたら
寝る時間がなくてさ。
どれくらいたくさんかっていうと、
ある所によく泣く女の子がいてさ。
ちょっと気に入らない事があるとすぐに
涙を流すんだ。
すると周りの友達や大人は気を使ってくれるだろう?
女の子はそれに気づいていて、
意識して感情を高ぶらせて涙を流すようにしていた。
ある時、彼女は友達たちと遊んでいた。
ちょっと気に入らない事があったから、
シクシクと泣いてみせたんだ。
するとみんなは心配してどうしたの?と声をかけてきた。
何のことはない、遊んでいるうちに彼女の赤いカーディガンの
左胸あたりにつけていた銀色のツバメのブローチが少しかけているのに
気がついただけのことさ。
みんなは誰かが彼女にぶつかったからじゃないか、とかそんな理由で
なんだか険悪な雰囲気になって、そのうちケンカが始まった。
それを見て彼女はびっくりしてまたたくさんの涙を流すんだ。
幸い、そのケンカを見て喜ぶような性格の悪さは彼女にはなかった。
ただ、自分の涙が場を乱すことは知っていた。
けど、やめられないんだよね。気を使われることが心地良かったのかな。
そんな子が初潮を迎えるまでに流した涙の数よりもたくさんなんだよね・・
・・ってあら!また寝てる!
君もきっと課題の提出期限がちかいんだろうね。
どのくらい近いかっていうと・・(延々と続く)
music * green / rem
やあ、授業終わった?
あ、すみません。ホットチャイ、お代わりで(4杯目)
いや、待ってないよ。ぜんぜん。
ふう、やれやれまいったな。
ああ、ごめん。ため息ついちゃったね。
いや、ゼミの課題が溜まっててね。
たくさんの資料に目を通していたら
寝る時間がなくてさ。
どれくらいたくさんかっていうと、
ある所によく泣く女の子がいてさ。
ちょっと気に入らない事があるとすぐに
涙を流すんだ。
すると周りの友達や大人は気を使ってくれるだろう?
女の子はそれに気づいていて、
意識して感情を高ぶらせて涙を流すようにしていた。
ある時、彼女は友達たちと遊んでいた。
ちょっと気に入らない事があったから、
シクシクと泣いてみせたんだ。
するとみんなは心配してどうしたの?と声をかけてきた。
何のことはない、遊んでいるうちに彼女の赤いカーディガンの
左胸あたりにつけていた銀色のツバメのブローチが少しかけているのに
気がついただけのことさ。
みんなは誰かが彼女にぶつかったからじゃないか、とかそんな理由で
なんだか険悪な雰囲気になって、そのうちケンカが始まった。
それを見て彼女はびっくりしてまたたくさんの涙を流すんだ。
幸い、そのケンカを見て喜ぶような性格の悪さは彼女にはなかった。
ただ、自分の涙が場を乱すことは知っていた。
けど、やめられないんだよね。気を使われることが心地良かったのかな。
そんな子が初潮を迎えるまでに流した涙の数よりもたくさんなんだよね・・
・・ってあら!また寝てる!
君もきっと課題の提出期限がちかいんだろうね。
どのくらい近いかっていうと・・(延々と続く)
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