大寒が過ぎてもうすぐ節分ですが、寒い日が続いています。北の地は超豪雪で、お見舞い申します。
私は、天気が良くて時間が有る時は、と言っても毎日休みですから、いつでもですが、時々、近所の高御位山に登ります。標高300m位の低い山ですが、結構人気の場所で休日ともなれば大勢の人が登ります。元々はげ山ですが、数年前に山火事でほとんど焼けてしまい、つる山となりました。岩場が多く変化に富んでいて私にはお好みのコースです。子供が小さい時から登っているので、かれこれ30年位になります。岩場を登っていると岩の面にコブシ大の穴が掘られている事に気づきます。それに頂上には神社が有り、名も高御位と、その昔には尊い山であり、庶民は岩に穴を掘りながら念じた様である。話は私の山登りに戻るが、いつ頃かは分らないが近ごろはツエを持つようになって来た。と言っても足元が危ういのではない、以前に記した山小屋の山野を歩く時にマムシが怖くて木の棒を手にしたのがきっかけである。そこの山にも行者さんが神仏を祭った行者堂が有り、昔を忍ばせる。杖を持つようになってから杖の効能を考えると、行者、修行僧の持つ錫杖(しゃくじょう)が浮かぶ、調べると神仏の信仰も有るが、山野を遊行の際にマムシ、野獣を払う役目が有ったらしい、その昔、山登りは、未知の場所が多く、神仏や錫杖の助けを借りて、修業に励んだと思いをはせる。そんな思いから、杖を持つ時は少し重みの有る木の棒を拾って手にしている。そうすると、徐々に弱る握力の鍛錬にもなるかなと思っている。