昨日、梅田の画廊まで作品を搬入し、陳列しました。明日からグループ展が始まります。
搬入した作品は、縦50cm、幅45cm位です。事前にウエスとエヤーキャップで梱包し、キャリーに縛り付て置いた作品です。今回の作品は八岐大蛇をイメージしたもので、元々は木の枝、根子を作品にしてみたいと思っていたのですが、その様な原木はなかなか見つかりません、そこで彫り出す事にしました。事前のデッサン等は有りません。木の木目、割れを確認しながら行き当たりバッタリで彫りました。理論的な考えは無く、感覚が全てを左右したと思います。もちろん天地左右も考慮していないので、作品として完成させる時に苦労しました。私の場合作品の完成には、切込みを何処に何か所入れ天地をどうするか、大変悩みます。ですがこの時が一番楽しい時でもあります。書の勢いと、生け花の華やかさと、日本刀の鋭さ、の如く作業が進みます。よく皆さんから聞かれます、この作品を作る為にどの位い時間を要しましたか?と、そんな時私は何時も迷います。彫っている時間か、考えている時間かと思います。
作品は搬入すると、既に展示してある作品を片付けしている最中でしたので、先生とお茶に行き時間をつぶして、戻って来てから、梱包を外し彫刻台に置きます。グループ展の場合は台が足りない時も有るので、テーブルに置く場合もあります。私の様に色付きの作品は、絵画と一緒に展示する場合しばしば嫌われます。そこで、邪魔にならない場所を選び、尚且つ自己主張できる場所を選びます。その後、平面の作品の展示の手伝いと照明の調整を行い、最後に名札を付けて終了します。