地理講義   

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230. 京戸川扇状地の土地利用 

2016年03月18日 | 地理講義

京戸川扇状地の地形図
扇頂は蜂城山、扇端は藤井~千米寺、扇央は釈迦堂PAを含む扇型緩傾斜地。

 京戸川扇状地全景。地形図とは上下(南北)が逆である。Google Earthによる。

地上から見た京戸川扇状地。手前は石和温泉(いさわおんせん)。

扇央には釈迦堂遺跡がある。縄文遺跡であり、5000年前に大集落があった。釈迦堂遺跡の概要。

釈迦堂縄文遺跡年表。

釈迦堂遺跡発掘品はすべて重要文化財に指定されている。

京戸川扇状地をつくった京戸川は小川である。流量も少ない。


京戸川が豪雨により洪水を起こすと、大量の砂礫を運び、森林を伐採したあとの扇央に住むことが難しくなる。縄文遺跡はあるが、その後の遺跡はない。

扇央に運ばれた石は、石垣に使われて農地が水平にされた。扇状地は北向き斜面だが、ぶどう園は水平であり、地味が均一であるし、作業もしやすい。

 扇央に森林のあった縄文時代は、集落の立地が可能であった。その後、稲作や集落人口の増加によって森林が伐採されると、洪水が起こりやすくなった。時代の要求に応じて、畑作物、桑、果樹園へと、扇央の土地利用が変化してきた。

 

 



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