心臓に関連した病気は軽症では症状がなく、自覚したときには重症化していることが多い。ですから早期発見には検査が必要なのですが、一般内科医が行う健康診断では難しい部分もあります。心臓を専門に診ている医師ならばX線写真に映る心臓の形や心電図のちょっとした波形の異常がわかるし、超音波検査で構造上の心臓の病気もわかるそうです。聴診器で得られた血流の雑音から弁膜症疑いも診断できまるそうです。
心臓や循環器の状態を知るための一般的な検査は次の通り。
●心電図検査:心臓の電気的活動をグラフで記録。その波形から心臓病の種類と異常の程度を推測。
●胸部X線検査:X線撮影し、心臓の大きさや形などの異常を観察。
●運動負荷心電図:階段の上り下りなど心臓に負担がかかった状態での心電図。狭心症診断に有効。
●心臓超音波検査:心臓の動きや血流などから正常か否かを診断。
●ホルター心電図:携帯型心電図で生活中の心電図を記録。不整脈や狭心症の発症時を記録。
●脈波伝播速度(PWV):手と足への脈波の伝わり方を、動脈硬化の程度として数値で表したもの。血管の早期障害を調べる。
●足関節上腕血圧比(ABI):下肢動脈狭窄や閉塞の程度を表す指標。寝た状態で両腕、両足首の血圧を測定すると、足首の方がやや高い値になる。しかし、血管が詰まり気味になると、その部分の血圧は低くなる。足首の血圧と腕の血圧の比を求めれば血管の動脈硬化を知ることができる。
●血管エコー:頸動脈、腎動脈、四肢動脈の狭窄の有無の検査。
一般的な検査で異常が見つかれば、以下の精密検査を受けることになる。
●冠動脈造影検査:カテーテルで造影剤を注入し、冠動脈の狭窄・閉塞の有無・程度を調査。
●心臓大血管CT検査:マルチスライスCT・造影剤を用いて血管を撮影し、その結果をコンピュータ処理し、狭窄血管部分を立体的3Dに再構築することで、狭窄部の情報をより正確に把握。
●冠動脈CT検査:静脈から造影剤を注入し、冠動脈を撮影しコンピュータで3D画像を作成。
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「米国のソーク研究所の報告では、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質を単独で感染させたマウスに、肺と動脈の炎症が確認されたといいます。スパイクタンパク質がいくつものサイトカインを放出し、血管や臓器に炎症を引き起こすと考えられています。新型コロナウイルス感染症でみられる肺炎、心血管障害、脳血管障害、神経疾患、血栓症といった多様な症状は、ヒトの細胞に感染した新型コロナウイルスのスパイクタンパク質によって生じる可能性が高いということです」
ワクチン接種によって、感染した場合の症状と同じような心血管障害、脳血管障害、血栓症、心筋炎といった副反応が起こるケースが報告されている。実際、ワクチン接種後に感染時とほぼ同じ症状が出た人もいるそうです。