世界各地でコロナ用ワクチンの争奪戦が繰り広げられていたころ、有名な研究者が警告を発していました。英語に弱い日本人は、それらの警告を無視(知らずに)6回目のワクチンを1000万人以上接種しています。本当に大丈夫なのでしょうか?
ノーベル生理学・医学賞の受賞で知られるウイルス学の権威、リュック・モンタニエ博士による警告は、「新型コロナウィルス用のワクチンを接種した人は長く生きれない。2年前後で死亡する可能性が高い。残念ながら、すでに接種した人には治療方法がなさそうだ。遺体を埋葬する準備をするのが精一杯できることだ」でしたが、なんとか2年以上は生きています。
ビル・アンド・メリンダ財団でワクチン開発の責任者を務めたボッシュ博士(Geert Vanden Bossche博士)も警告を発していました。最初はワクチンの開発者で推進派だと考えていましたが、彼の警告は当たっていると思います。
https://www.bitchute.com/video/vJPcwnycEp1q/
が参考になると思います。(日本語の字幕がつくといいのですが)
呼吸器系の感染症を引き起こすワクチンで感染を効果的に防ぐためにはIgA抗体を十分な量誘導することが重要です。残念ながら、今回使用されているmRNA型ワクチンにはIgAを十分なだけ誘導する能力はありません。そのため、ウイルスの感染は抑制できずウイルスは増殖してしまいます。この時点で今回のmRNA型ワクチンはsterilizing vaccine とは呼べません。mRNA型ワクチンの抗原はスパイクタンパク質ですが、最初の感染は防げないものの血液中には中和活性を有する大量のIgG抗体がありますので、ウイルスが全身で感染拡大していくのは防ぐことができます。ただし、この効果が期待できるのは、ワクチンによる免疫が確立した後のことになります。
「パンデミックの最中にmass vaccination 、大量接種キャンペーンを行なってはならない」とボッシュ博士が力説しています。私もその通りだと思っていました。
パンデミックの最中に大量接種キャンペーンを行うと、抗体が十分誘導される前にウイルスに感染する人がたくさん出てしまいます。このワクチンでは抗体が徐々に増えていきますが、最初は中和活性も低く量も足りません。そのため中途半端な抗体が存在する状態でウイルスは増殖していきます。これが。突然変異が多く生じる原因となり、さらに悪いことには、ウイルスに選択圧をかけることになります。全く抗体がなければ別ですが、武漢型スパイクタンパク質に対する抗体が存在し、しかも中和活性は不十分であるためウイルスは細胞に侵入しどんどん増えていきます。この時に突然変異が生じる可能性があり、ウイルスは変異しながら増えていきます。そうすると、誘導された抗体が反応しにくいような変異を獲得したものが選ばれて増えていくのです。
こうして誕生して選択された変異型ウイルスは最初のウイルス集団の中で、抗体に対する抵抗性を獲得したものとなります。これがimmune escape という言葉が示すことです。今回は、そもそも変異が多いウイルスに対してワクチン接種キャンペーンを行ったことが間違いであるのみならず、接種を開始した時期が既にパンデミックが世界中に拡大し、膨大な数の感染者が生まれた後で接種を開始してしまったことがさらに大きな失敗だと思います。最初から敗北が確実な戦いを始めてしまったことになるのです。武田信玄が今生きていたら怒るでしょう。
抗原原罪、英語ではoriginal antigen sin と表現されますが、要は最初にあるタイプのウイルスで免疫してしまうと、そのウイルスの抗原が変化しても最初に誘導された抗体が延々と産生されるという現象です。これはimmune priming 、免疫のプライミングとも呼ばれます。今回のケースでは、国民の80%以上が武漢型スパイクタンパク質を抗原とするワクチンを接種したため武漢型スパイクタンパク質に反応する抗体を国民の80%以上が持つに至っています。そのため、オミクロンおよびそのサブタイプに感染してもそれらのウイルスを中和できる抗体は誘導されなくなっています。抗原原罪が問題になるのは感染拡大と共に突然変異が集積していくタイプのウイルスで、まさに今回はそれに該当します。
スパイクタンパク質はウイルスが増殖するごとに変異を重ねていきますが、変異の方向はますます免疫を回避する方向になっていきます。 感染した時に誘導される抗体は古い武漢型スパイクに対する抗体であるため、せっかく感染しても最新流行の変異型に対応した抗体は誘導されず、今は流行していない武漢型スパイクに対する抗体だけが誘導されるという流れです。かくして感染者が増えていっても集団免疫には到達できなくなるわけです。それどころはウイルスの変異の方向は接種者に最適化する方向に変異していくようになり接種者が中心のパンデミックへと様相は変化していきます。