森の里ホームズのブログ

自己免疫性水疱症疾患

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 自己免疫性水疱症は、自分の皮膚の表皮、あるいは粘膜の上皮にある成分を攻撃する抗体が体内で作られてしまい、その結果、細胞がバラバラに離れて皮膚や粘膜に水疱を生じる病気です。人から人へとうつる病気ではありません。自己免疫性水疱症は、水疱が起こる深さによって天疱瘡群、類天疱瘡群に分かれます。

 ■ 診断
診断は、視診、組織検査、血液検査によりなされます。
組織検査は、診断を確定するためには不可欠で、水疱部、水疱周囲の正常皮膚部分の皮膚を局所麻酔下に小さく採取し、水疱がどの部分で生じているか診断します。蛍光抗体直接法という検査により、皮膚に抗体が沈着しているかどうかを観察します。天疱瘡では、表皮細胞の表面に抗体が沈着し、類天疱瘡では、表皮と真皮の境界の部分に線状に抗体が沈着しているのが確認できます。

 さらに、血中の自己抗体を検出するために血液検査を行います。方法には、蛍光抗体間接法、ELISA法、CLEIA法、免疫ブロット法などがありますが、特にELISA法、CLEIA法では自己抗体の量を指数で表すことができ(抗体価)、多くの患者さんで病気の勢いと相関することが知られているので、治療の指針となっています。

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