「抗体カクテル療法」 自宅での投与に国は慎重な姿勢示す
08月22日 08時02分
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210822/1000069231.html
政府は、新型コロナウイルスの軽症患者などに使用できる「抗体カクテル療法」について全国的に展開する方針で、東京都や福岡県では宿泊療養施設での投与も始まっています。
自宅での投与も認めるべきだという声も出ていますが、海外ではアナフィラキシーなどの症状も報告されていることから、国は引き続き慎重な姿勢を示しています。
抗体カクテル療法を開発したアメリカの製薬会社「リジェネロン」によりますと、海外で行われた治験では入院や死亡のリスクをおよそ70%減らすことが確認されたということです。
一方、治験で投与を受けた4206人のうち、0.2%にあたる10人に発熱や呼吸困難、酸素飽和度低下、悪寒、不整脈、胸痛、脱力、頭痛、じんましんなどの症状が見られたということです。
投与された人ではアナフィラキシーと呼ばれる重いアレルギー反応も報告されています。
このうち少なくとも1件は、症状を緩和する薬剤の投与などが必要だったということです。
これらの症状が、副作用か、新型コロナウイルスによる症状かは不明で、いずれも容体は回復したということですが製薬会社は、投与が終わってから少なくとも1時間は状態を観察するよう求めています。
【コメント】
やはり、海外臨床試験成績の速報値では、入院または死亡のリスクが70%低下との報
告があるが、投与後、副作用が現れる可能性があるため、しばらくの間、その場で観察し症状がでても医師・看護師がすぐに対処できる体制が必要で、自宅投与は非効率だと思う。
主な副作用が 蕁麻疹、そう痒、紅潮、嘔気、嘔吐、下痢、呼吸困難、喘鳴、めまい、血圧低下、意識消失、アナフィラキシーショックなどがあるが、投与後1時間以内で起こるとは限らない。もっと経過観察の時間が必要では?