今まで、インフルエンザワクチンにはアジュバントが含まれており、新型コロナワクチン(mRNAワクチン)にはアジュバントが含まれていないという認識でした。
アジュバントですが、ワクチン・アジュバント研究センターのホームページに詳しい説明がありますので参照ください。
https://www.nibiohn.go.jp/CVAR/adjuvant.html
ノババックスのワクチンで新たに使用されるようになったのがサポニン系のアジュバントのMatrix-Mが使われています。サポニンとリン脂質とでボール状の構造物を作ってそれをスパイクタンパク質と混合しています。
ところが、mRNAワクチンの脂質ナノ粒子(LNP)にはアジュバント活性はないものと考えられていましたが、LNPに強力なアジュバント活性があることが論文で報告されています。
ビオンテックのメンバーも共同著者として参加しているこの論文によってLNPには強力なアジュバント活性があることが示されています。
AddaVaxはインフルエンザのワクチンで実際に使用されているアジュバントです。
それよりも、LNPをタンパク質と混ぜて免疫すると混ぜたタンパク質の抗体が効率よく誘導されることです。
mRNA型生物製剤として生体に投与されたLNPは体内を循環することがわかっています。mRNA型生物製剤では、スパイクタンパク質を正常な細胞内で生産しますが、その細胞は疑似感染細胞として免疫システムに認識され、免疫システムの攻撃を受けて細胞破壊を起こします。もしLNPが強力なアジュバント活性を持てば、体内で自己免疫疾患を発症させるリスクを持つことになります。
自己免疫疾患ですが、接種後数ヶ月は免疫抑制効果のために目立たないかもしれませんが、ヒトは雑種で、ゲノムが多様です。そのため接種後の早い時期に自己免疫疾患様の症状が出現する人もいるでしょうし、遅れて出てくるケースもあるでしょう。つまりスパイクの毒性、免疫系の攻撃に加えて新たなリスクになるのです。
もともとmRNA含有脂質ナノ粒子(LNP)のコロナワクチンの炎症性が非常に高いことはわかっていました。