昨日(2021年10月22日)売却した分までの利益によって、ERIホールディングスの残り300株が恩株となった。
この銘柄に関しては、2020年のNISA枠の購入銘柄という記事と、株式配当による複利運用という記事によって、既に2回紹介している。特に後者の記事は今年6月時点の情報で書き、さらに7月には2021年5月期決算に関わる情報等を追記しており、かなり詳しく紹介済みとなっている。そのため、本日の記事は、恩株化までの経緯等を中心に簡単に済ませる。
ERIホールディングスの値動きと売買
ERIホールディングスは、建築基準法に基づく確認検査業務や住宅性能評価の最大手だ。今年4月の省エネ適合義務の対象拡大を受けて今後の業容拡大も期待できる。
ERIホールディングスは、建築基準法に基づく確認検査業務や住宅性能評価の最大手だ。今年4月の省エネ適合義務の対象拡大を受けて今後の業容拡大も期待できる。
この銘柄の2018年以降の週足チャートに主な売買を追記したものを以下に示す。2018年12月に急落してきたところを800円で拾って投資を開始した。業績は拡大中だったのに市場環境に連れ安し、割安になったと判断したからだった。予想配当利回りも3.75%になっていた。
特定口座分の売買は、メイン口座分とサブ口座分が入り交じっているため細かく書き分けず、主な売買のみ記載する。
2019年には1,000円を回復するまで戻したものの、夏ごろからは消費税引き上げ前の駆け込み需要の反動による新築住宅など鈍化や、BIM(3Dデータ)化推進など費用負担で業績が足踏みに転じ、株価も800円絡みで推移した。
2020年に入ってもその水準だったので、買っておいてもよいだろうと1月早々NISA枠で765円で200株買った。その後、コロナショックで急落し、戻りも鈍い動きだった。コロナ禍による住宅着工の落ち込みによる業績の悪化で、減配にもなった。この辺りは仕方ないところだ。
2021年に入っても冴えない動きを続けていたが、住宅関連は好調に転じていて今後の業績の回復も期待できるだろうと、2月に618円で300株買い増した。これが今回恩株になった分だ。その後、さらに下げる動きもあったので、6月初旬に595円で100株買い増した。これが最後の買となった。
6月央に21年5月期の業績予想の上方修正と増配が発表され、株価が動意づいた。低迷期間が長かったためか、6月中は半信半疑の動きで長めの上ヒゲを付けたりしていが、7月に入ってから急騰が始まった。当面の目標株価としては1,000円をイメージしていたが、資金捻出等も考えて少し控えめに976円から利食いを始めた。
その後は、盆栽投資として少しずつ買い増していた分を順次売り上がった。NISA分も2回に分けて売り、最初は1,350円で、昨日は1,560円で売り終えた。昨日の売値は買値765円の2倍強で、年利換算でも58%になる好成績だった。
これまでの売却益の累計によって上述した300株が恩株となり、私の恩株軍団のメンバがまた増えた。恩株化したので、基本的には今後上げても放置しておくつもりだ。
最近のERIホールディングス関連のニュースなど
9月30日に2022年5月期第1四半期決算を発表した。決算短信と決算説明資料は以下にある。
営業損益が大幅に黒字転換して買い人気を集め、10月1日はストップ高の1,350円を付けた。しかし、2021年5月期決算を見ていれば黒字化は当然なので、上げる材料を探していたようにも感じた。7月以降は上昇傾向にあるものの値動きが激しく、売り残も増えているので仕手化しているようにも感じる。
今回の第一四半期決算を見ると、コロナ禍の反動でよくなった昨年度第3四半期決算以降の好調が続いているようだ。営業利益の通期計画に対する進捗率は45.0%に達している。過去の四半期業績の推移を確認すると、基本的には季節要因はなくて純増ぽい。そうだとすると、今後、通期業績見通しの大幅上方修正も確実で、さらなる上値も期待できると思っている。