上場している会社なら社員持株会制度のあるところも多いだろう。天引きでできるし、5%分とか会社が補助してくれるのでやらない手はない。自分自身もその会社のために懸命に働いているんだし。ただ、給与をもらう先と投資先が同じだと、会社がタメになれば両方とも失うというリスクが大きいという認識は必要だ。
持株会加入中でも一部売却は可能だが、持株会に申請して1ヵ月とかかかるのが普通だ。タイミングを見て売却するのではなく、あくまでも長期の資産形成として考えるべきだ。自分の会社やライバル会社の状況はよく分かると思うので、それに基づいて売買したいなら普通に証券会社で売買すればよい。もちろんインサイター取引は厳禁だ。リスク管理として、ライバル会社が勝ちそうなら、その会社の株を買う手もある。
私も持株会に加入していた。1990年からのバブル崩壊や2008年のリーマンショックで株価が低迷し、長らく損をしている状態が続いたが、今では株価もかなり回復し、増配も継続して時価でも3%台後半の高配当だ。退職退会後、他の銘柄への投資資金捻出等のために一部は売却してきたが、今でも割と保有しており、配当は貴重な収入源の一つとなっている。