NISA資金捻出も兼ねて、久しぶりにみずほFGと三菱UFJ FGを100株ずつ利食った。
みずほFGの利食い
みずほFGの利食い
2025年1月15日に3,970円で100株売った。個別管理上、2018年10月に1,916円で買った分なので税引前譲渡益20.5万円、利益率106.8%、年利換算17.1%。2倍ちょっとで売れたけど年利換算だと大したことなかった。
2014年&2017年NISA分のみずほFGをようやく利食えたという記事を2023年9月に書いたが、前回記事以降の売買を週足チャートに追記したものを以下に示す。
前回記事の後、ロールオーバを余儀なくされていた2017年NISA分の残り200株(買値は10株併合後換算で2,078円と1,902円)も2024年5月に2回に分けて3,115円と3,150円で売り、合わせて22.8万円の非課税利益を得た。
日銀が利上げ姿勢に転換していたので金融株の本格的な上昇相場が続くと思っていたが、先々何が起きるかは分からないのでNISA分は確実に利食っておくことを優先した。実際に8月には一時的ではあったが前回記事の売却価格以下まで暴落した。今さら金融株を買い戻す気は起きなかったが。
三菱UFJ FGの利食い
2025年1月20日に1,900円で100株売った。個別管理上、2018年6月に630円で買った分なので税引前譲渡益12.7万円、利益率201.1%、年利換算30.5%。こちらは似たような期間で3倍で売れたので年利換算もだいぶ良くった。
個別銘柄:三菱UFJ FG(1,000円回復記念売りをしたけど、元々は日本信販)という記事を2023年6月に書いたが、前回記事以降の売買を週足チャートに追記したものを以下に示す。
金融グループとしてみずほFGより格上だし、金融株の本格上昇は長く続くと考えていたので、1,000円で記念売をした後は利食いは考えずガチホしてきた。次の目標として2006年高値の1,950円を考えていたが、近くまで来たしNISA資金確保も必要だったので100株だけ売ることにした。残りはまたガチホのつもりだ。
日銀の利上げと現預金の価値の目減り
日銀は1月24日に再度利上げして政策金利はようやく0.5%になった。景気が良くてインフレが起きているというよりは円安で輸入物価が高騰したことによるコストプッシュインフレの面が強い。そのため、利上げは企業の金利負担が増え、景気に水を差すという反対意見もある。しかし、長く続いた超低金利のおかげで何とか生き延びてきたような企業(ゾンビ企業)は、経済の新陳代謝として本来淘汰されるべきだと思っている。
一方、消費者物価の上昇率は3年近く日銀目標の2%以上で推移しており、日本の実質金利はずっとマイナスが続いている。さらに、金利水準と実感の物価上昇率との差はもっと大きい(先月のとんかつ屋の値上げの記事にも関連情報を書いた)。その結果、現預金の価値の目減りはますます大きくなっていく。また、預金者が適正な金利水準で本来受け取るべき金利分が、借入金の大きな企業や政府に移転されていると考えることもできる。
三菱UFJ FGの前回記事を書いた2023年6月には大規模金融緩和(異次元緩和)がまだ続いていて、そのことに関して私は次のように書いていた。
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景気が良くなっているかは別にして、物価が上がっているのは事実なのだから、マイナス金利はもちろんゼロ金利も早急に解消すべきだと思う。物価高に見合うような金利が得られるようにすべきだ。金利はお金の減価償却費なのだから。
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景気が良くなっているかは別にして、物価が上がっているのは事実なのだから、マイナス金利はもちろんゼロ金利も早急に解消すべきだと思う。物価高に見合うような金利が得られるようにすべきだ。金利はお金の減価償却費なのだから。
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間の空いた0.25%刻みの利上げでは現預金の価値が目減りする状況は変わらないし、今後もずっと変わらないだろう。シニアになれば株式等のリスク資産を減らして現預金比率を上げるのが基本だと言われている。しかし、株式投資だと配当利回り3%程度は期待できるし、インフレに劣後しない程度の株式の値上がりも長期・平均的には期待できる。なので、ボケてこない限りはリスクを取って株式主体の運用を続けたいと思っている。