プチ早期退職者の資産運用+αブログ

会社員時代の過重労働とメンタルヘルス

会社員時代は過重労働も結構やった

 退職後のんびり過ごしていて、会社員時代を考えて出てくる最初の感想は「よくあんなに働いていたな」ということだ。もちろん余裕のある時期もあったが、忙しかった時期は百数十時間の時間外が何か月も続いたこともあった。普通は終電、しばしば深夜にタクシー、土日も結構出勤てな感じだった。

 一般職/組合員だと、まともな会社ではこんな勤務は通常許されないし、やったらやった分だけ時間外手当がもらえる。昔はそうでもなかったが、世間の目が厳しくなった頃には私は管理職になっていた。ただ、管理職でも夜11時以降分だけ深夜手当が付いて少し給料が増えるようになった。代休は制度としてあっても忙しい時期は取る余裕はないし、そもそも有給も残す

 万一の時の労災等の保険になるので、出退勤記録だけはちゃんと付けていた。職場で残業すると記録として残業が残るが、自宅や出張先からリモートでパソコンを接続して仕事すると時間外は見えないので、実態はもう少し増えたりする。夜中に平気で電話してくる上司もいた。明日でもいいのに思いついた時点でオーダーするためだ。その上司はもっと長時間労働で職場にずっといた。

 その上司はその年次の先頭を切って出世していったが、50歳を過ぎた頃に体調を崩して、ラインから外れて療養生活するような感じになっていた。私の同期の先頭の一人は、在職中に急死した。
 長年過重労働を続けると、取り返しのつかない過労が蓄積していくのだと思う。
 健康が一番とはいうものの、それを許さないような仕事が与えられ、それを果たそうとすると自ら過重労働をしてしまうのだ。

 過重労働と病気、メンタルは当然関係がある。時間外労働時間数と労災支給決定件数の関係はその例だ。




メンタルルヘルスに一番効くのは経験

 一番忙しかったのは全社的なプロジェクトに係った時だった。期限は確定、仕事量は自分では制御不可、トラブルも頻発した。定型業務で忙しい訳ではないので、精神的なストレスもきつい。過労で倒れるメンバやメンタルをやられるメンバもいた。「倒れたら次の人」とみんなで言っていた(「別れても好きな人」という昔の歌のもじり)。

 長時間勤務者として産業医と面談したこともあった。面談はすぐ終わったが、聴かれたポイントは「夜眠れるか」ということであった。長時間労働で睡眠時間が短くなるのは当然だが、疲れているのに眠れないという症状はないかという意味だ。こうなるとウツの一歩手前だ。

 メンタルヘルス・マネジメント検定というのがある。自分用のIII種セルフケア、管理監督者用のII種ラインケア等のコースがある。全社的な取り組みで、私も含めて管理職は全員II種を取得していた。メンタルヘルスを保つにはこれらの知識も役に立つが、一番支えになったのは仕事でひどい目にあっても耐えて何とか切り抜けてきたという経験だった。
 これは若い時の苦労というやつだ。自分から買った訳ではなく、なぜか周期的に降ってきただけだけど、確かに役に立ったと言える。

 なお、メンタルヘルス・マネジメント検定の対象と目的とする予防レベルは以下のようになっている。

出所:メンタルヘルス・マネジメント検定試験 (https://www.mental-health.ne.jp/about/)

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