e-株主リサーチのアンケートに答えたら、昨日(2月1日)東京証券取引所で開催されたREITファン2020の入場券が送られてきたので、行ってきた。9時開始で、遅れて10時前ぐらいに着いたのだが、先着800名限定の軽食(ドトールの一口ミックスサンド+飲み物)の引換券がまだもらえた。
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参加企業は思ったより少なく10社ほどで、その内4社は太陽光発電施設を運営して収益を分配しているインフラファンドだった。リートは比較的低迷していた2017年から2018年にかけて何銘柄か仕込んだが、インフラファンドは以下の点が気になってもっていない。
固定価格買取制度
再生可能エネルギーの活用という目標はいい。しかし、東日本大震災に乗じて、一般消費者からお金を巻き上げて事業者が儲ける仕組みとして作られてきた面もあるところが気に入らない。20年間の固定価格買取制度で電力会社に買い上げさせているが、結局、一般消費者からその分割高な料金をとることになっている。
環境問題
空地を有効利用するならいいが、新たに山や森を切り開いて作ると自然破壊だ。二酸化炭素を吸収する環境を壊して二酸化炭素を減らす仕組みを作っていて、何をやっているか分からない感じもする。その場所から雨で土砂が流出して問題になったりもしている。
利益超過分配
減価償却費の一部を利益超過分配としているため、利回りが高い。20年の減価償却後も突然大きく発電能力が落ちる訳ではなく、減価償却費累計分がすぐに必要になることもないので、一部分配しても問題なさそうだ。ただし、買取価格は年々低下しているので、20年経過後の収益構造や収益性は分からない。
なお、買取価格は安くなっているが、太陽光発電設備も安くなっているので、新規投資しても不利とは限らない。
出力制御
昨年は出力制御が実施されて話題になっていたが、セミナー資料では実績として予定通りの売電ができなくなったことの影響は小さかったと示されていて、すぐに問題にはならなさそう。一方、今後も各事業者で施設増強が進み、出力制御がさらに増加していく可能性はある。
投資という観点では利益が得られれば良く、インフラファンドは普通のリートより高利回りなのは事実である。個人がインフラファンドに投資するかどうかで制度や過去が変わる訳でもないので、投資を控える理由もない。
ただ、私は上記の点で好きになれず、現時点では投資していない。
【2021.3.25追記】
再生可能エネルギー電力の固定価格買い取り制度に基づくも家計負担は、2021年度に標準家庭で年1万円超になるとの試算。やっぱり好きになれないなぁ。