2000年末からは税金分以外は資金の出し入れをせず、基本フルインベストメントで日本株主体、逆張りの長期投資で運用を続けているメイン口座の評価額に関する毎年恒例の記事。私の株式投資のやり方については2019年末分の記事に書いてある。
なお、2023年末分の記事を書いた時、2024年は新NISA用に資金追加する予定で、2000年末以来の運用成績をきちっと評価できなくなるので恒例の記事は今回が最後になると書いた。しかし、2024年は年初から株式市場が好調で、利食おうと思う水準に達した(割安と思えなくなった)銘柄が増えて次々と売却できたため、新NISA用の資金追加をしなくて済んだ。その結果、例年通りの記事となった。
メイン口座での資産運用状況(2024年末)
四半期ごとに記録しているメイン口座の2024年末までの評価額の推移は以下の通りとなった(縦軸の絶対額の数値は生々しいのでカット)。フルインベストメントで株式市場全体の影響をもろに受けるので、評価額が落ち込んだ時の理由をグラフに追記している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/02/99add1be4b86b613430e31a856c03531.jpg)
今回のグラフには早期退職時の評価額と、その時から2倍の水準がどこか分かるように緑で追記してみた。株式市場がコロナショック後は上昇基調だったので、評価額は早期退職後6年半経った昨年3月末に2倍に到達した。昨年末の評価額は3月末より僅かに低い程度で、倍率的には2.18倍で一緒である。
昨年の株式市場は年初から7月上旬までは順調だったが、8月初旬には一時的に暴落した。優良銘柄はすぐに戻して暴落前の株価を超えて行ったが、戻したあと年末に向けて下げてきた銘柄も結構あった。全体として年初よりは上げたが、高値までは戻せていない。
私の評価額も9月末には少し凹んで年末でも3月末や6月末の水準には戻っていない。結局、2024年末の評価額は2023年末比で+17.2%、2000年末比で8.37倍、運用開始以降の実質的な元本比で24.04倍になった。
今や投資歴は40年になった。長年勉強してきた知識と実践を通して蓄えた経験があり、早期退職後は時間も十分に割けるので投資に関してはもはやセミプロだと思っている。
日経平均等との比較
幾つかのインデックスの2024年の年間上昇/下落率は以下の通りだった。
日経平均 +19.2%
TOPIX +17.7%
グロース250 -8.8%
東証リート指数 -8.5%
S&P500 +23.5% (ドル円 +11.3%)
NYダウ +12.8%
私の投資は一人インデックスファンドのような状態だが、今年の成績は+17.2%なのでTOPIXを少し下回った。保有割合で数%を占めるリート・インフラファンドの下落が足を引っ張った。特にインフラファンドは、10月に再エネ賦課金を取り返すつもりが大きな評価損と書いた時点から年末に向けて一段と大きく下げた。
東証リート指数 -8.5%
S&P500 +23.5% (ドル円 +11.3%)
NYダウ +12.8%
私の投資は一人インデックスファンドのような状態だが、今年の成績は+17.2%なのでTOPIXを少し下回った。保有割合で数%を占めるリート・インフラファンドの下落が足を引っ張った。特にインフラファンドは、10月に再エネ賦課金を取り返すつもりが大きな評価損と書いた時点から年末に向けて一段と大きく下げた。
また、グロース系の銘柄も幾つか保有しており、マイナスに寄与した。一方、国際分散投資している投資信託は概ねプラスに寄与した。あと評価額からは特定口座分のみならず一般口座分の譲渡益に掛かる税金分も差し引いている。譲渡益は合わせて204万円強で税金分41.6万円は減ってマイナスに寄与した。
株式の複利運用モデルとの比較
以前、実際に株式投資で複利運用する場合に関して、実現益(譲渡益)や配当から税金が引かれることを想定した複利運用モデルを作った。 そして、年間収益率が8%で、その内3%は含み益、2%は実現益、3%は配当分としたモデルCと自分の運用結果を比較した。2024年末までを同様に比較した結果が下記のグラフになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/75/34f8fc0a27014ac09d7a2d6c4a14f22a.jpg)
注) 年末毎のプロットなので評価額の推移よりは粗いグラフになっている
24年目の2024年末評価額は年8%の複利運用モデルの成績を65%近く上回っている。2022年末は25%、2023年末は50%ほどだった。コロナショックは一時的だったし、昨年8月の暴落はほぼ瞬間的だった。大きな調整が来ないまま株式市場の好調が続いているため、私の運用成績は順調に伸びてモデルとの差がさらに開いた。
税引後の譲渡益や配当金の再投資を続けて複利運用の効果を得ていることで差がさらに開いた。長期的に概ね順調に増えているのは早く始めて投資し続けた結果でもある。時間を味方につけたとも言える。買われ過ぎて割高になったと思ったら売り、割安だと思う銘柄に乗り換えていることで少しは下げにも強くなっていると思う。
米国株は上げ過ぎと思い始めてから年単位の時間が過ぎてしまった。私の主たる運用対象である日本株はバブルではないと思っているが、割安感のある銘柄は減ってきた。米国株が本格的に調整すれば連れ安するのは間違いないし、さらに米景気が後退すれば多くの企業の業績も悪化し、株価の下げを正当化していくだろう。
ただ、懸念はあるものの先のことは分からないので、私としては今まで通りの運用を続けるつもりでいる。これまでの結果を見れば、私の株式投資のやり方は総じてうまく行っていると思えるし。