選挙が公示されると各党、各候補者がいろいろ公約を掲げるが、その多くはxx無償化とかxx補助拡大とか、一般国民への利益供与をアピールするものが並ぶ。一種のばらまき政策だが、つられる人も結構いるのだろう。また、いろんな組織もしがらみと思惑をもって選挙応援を行う。昔から一緒で、基本は各政党の支持団体で決まっていく。
務めていた会社では、組合員の間は社会党(当時)支持を強要され、管理職になると自民党支持を強要された。日本の会社なら似たようなものだろう。選挙になると紹介できる人の住所・名前を書けとか言われるが、さすがに素直に従う気になれないので、親しか書かなかった。友達少ないし。
実際の投票は好きにできるので、一応は思想信条の自由は残されてはいた。
実際の投票は好きにできるので、一応は思想信条の自由は残されてはいた。
管理職になると、会社によってではなく"有志"で作られた政治団体への"任意"での加入が求められた。勧誘は総務ルートが多いが、渋っていると人事評価権者からきた。あからさまな圧力だし、会社への忠誠心、協調性の参考にされる可能性が高い訳だ。自民党友(正確には自由国民会議)への加入も合わせて求められた。こんなものだと割り切って、皆おとなしく従っていた。
こんなことをしていると反自民の心も芽生え、民主党(当時)に投票したりしていた。もちろん、選挙公報で一応候補者の公約の確認とかはしたが。民主党政権ができて期待したが、政権運営を見ていて後悔すべき選択をしてしまったことを悟った。政権獲得にうかれ、おごった言動が目についた。
事業仕分けもテレビを入れて、パフォーマンスのためにやっているように見えた。研究開発系の仕事だったので「2位じゃダメなんでしょうか」と某女史が発言し、話題になって喜んでいたのにはあきれた。1位を目指さない研究開発なんてあるのか。商品開発なら、性能は1位でなくてもコスパで1位とかは戦略としてあるけど。今年の国会答弁で「悪夢の民主党政権」とか言われてちょっと問題になっていたが、ある意味適確でキャッチーなフレーズだったと思う。
テレビ等でのニュースの取り上げ方もあるが、この2~3年、野党は政権の足を引っ張ること、くだらないパフォーマンスをして見せることにしか関心がないように見える。野党の劣化が激しく、挙句の果てに政党交付金/選挙資金目当てで野合して民主党まで復活しそうだが、政権には遠すぎる。
池井戸潤さんの半沢直樹シリーズは全部読んだ。第4作の「銀翼のイカロス」は、JALと民主党政権がモデルだが、政権発足後の民主党の様子が批判的に描かれていて面白い。一応フィクションで、政治家もキャラを少し混ぜてあるのだが。
2020年4月から続編がドラマ放送されることが決定したようで、第4作まで含まれるらしい。どういう感じで、どこまで描かれるか楽しみだ。