無題

始まるいのちもあれば
終わるいのちもある



これはこの世界に【いのち】という存在が出来た瞬間からの
もうずいぶんと当たり前の事なのだけれど

そして
いのちを持ったすべてが
その両方を経験するのだけれど



だから
そういう事は
もういやっていうほどわかってるんだけれど



見送る想いが
残される気持ちが
わかるから


たまらんなぁ
胸が張りさけそう


眼にしみて
こころが痛くて
くるしいよ


残された、限られた時間って何よりも速く進むんだ
楽しい時間と一緒で
たいせつな時間ほど光よりも速く進むんだ


待ってはくれないんだ


そして
わかっていても
今、いちばん叶えて欲しいことは

連れていかないで、なんだ
でもそれは残される方のエゴであって



やっぱり時間は速く進んでしまうんだ




わかっていてもこの時ばかりは
神さまって居ないのかなって、思ってしまう




わたしが
辛いって感じる立場ではないかもしれない

わたしが
なみだを流す立場ではないかもしれない

もっともっと
こころと体をいためて
かけがえない時間を刻む人たちが居るから


でも、少しだけ
その気持ちに寄り添って居たい

遠くから