日本に生まれてよかった!日本の国運隆昌を願って

歴史のこと、教育のこと、政治や社会のこと、いろいろ書いていきたいな

医療崩壊

2009年02月22日 | 政治
広島県の大学病院で小児科医師が10名辞職するそうです。
このような事件が日本全国で多発しているようです。
なぜ、医師たちが大量に職場を放棄するようになったのでしょうか?
それは、日本における医療行政がやっぱり大間違いだったということでしょう。


医療費を抑制するためにといって、
病院が利益を生み出すことを封じるような診療報酬改定を繰り返してきました。
利益が出ないということは、医師をたくさん雇用するだけの人件費がなくなる
という結果をもたらします。すると医師一人あたりの負担はどんどん増えていきます。


高齢化で患者は増えているのに、病院においては医師は不足する結果となりました。
病院から逃げ出した医師は、開業したり、もっと楽な勤務体制のところに転職していきました。
たとえば、企業おかかえの産業医や、有料老人ホームの診療所所長として勤務するような勤務医は、
少なくとも病院よりは肉体的には楽でしょう。


こうした医師の移動により、もっとも人材豊富であるべき病院が、医師不足におちいったのです。
いま、日本において、まず、すべきことは、病院の診療報酬を大幅にアップすることです。
そして人件費に余裕をもたせて、医師を今の二倍の人数で雇用できるようにするのです。


そうすれば、医師は当直も減り、受け持ち入院患者数も減り、担当外来人数も減りますから、
今のオーバーワークから救済されます。
病院に受診すれば、少し割高になると知れば、いわゆるコンビニ受診はなくなるでしょう。
患者は診療所や医院などの開業医のところに戻っていきます。


もちろん、こうすれば医療費は増大しますが、その分は、タバコをひと箱1500円にして、
その税収で埋め合わせるのです。喫煙者が減れば、癌、心臓病、脳卒中、
慢性肺疾患の患者も激減しますので、結果、医療費は削減されます。


私は医療業界の中にいますので、今の医師がどれだけ大変な苦労をしているか、十分に理解しています。
患者は権利意識ばかり増大し、サービスをどこまでも求めます。
これはモンスターペイシェントほどでない患者でも、こういう傾向になっているのです。
そして手軽なコンビニ受診が当直医を苦しめます。


医療費の自己負担分が安いので、本当にお気軽に受診する人がいます。
お気軽に受診する割には、態度がとても横柄です。これでは医師は燃え尽きます。
看護師も同じ状況です。奈良県で看護師不足で病床を閉鎖する病院がありますが、
看護師は、医師と同じ状況にあるのです。


医療費削減などと叫ぶヒマがあれば、さっさとタバコを1500円にして、
タバコが原因の癌、心臓病、脳卒中、慢性肺疾患を撲滅すべきです。
それが一番の医療費削減です。


そして、医師や看護師を病院が余裕をもって雇用できるだけの利益を出せるように、
病院の診療報酬を大幅に増額すべきです。開業医の二倍の金額でも良いのです。
政治をつかさどる人々が一日も早く、真実に目覚めてもらえることを願うばかりです。

老人ホーム

2009年02月04日 | 日本
日本中に老人ホームが増えている。
有料老人ホームといって高額な入居料金を払って入居するホームである。

高額なものでは数千万円の入居料金で入居したあと、さらに毎月の管理費維持費というものを十数万円支払っているそうだ。

老人となって老人ホームにはいる人はどんな人であろうか。
まず、周囲に頼りになる親族や子供がいない、そして健康上の不安があるという場合が考えられる。

老人ホームはこれらの機能を有料で代用してくれるものである。

他には、親族や子供がいても不和であり、信頼できないという場合もある。
もともと子供には世話にならぬという意地を持つ人もいることであろう。


こうした風潮が出てきたのはもちろん戦後社会が成熟してきたためであろう。
しかし、戦前は、長男が家督相続することが決まっていた。そして家督相続は財産相続であるので、長男が親の介護を責任を持って最後までやった。教育が崩壊した戦後のあり様と比べ、えらい違いである。

これが長男の嫁を苦労させる悪法だとか、相続は兄弟姉妹平等であるべきだとの思想を組み込んだ現在の日本国憲法と民法のもと、現在あるような形に変化したものであろう。

これは良いことだろうか。
良い面もあるが悪い面もある。悪い面は子供が親の最後について無責任になっていることと、親子間の道徳まで崩れてきていることだ。

日本古来の道徳を封建的と断じて、無理やりにアメリカ人が作った憲法や民法を押し付けた。日本人は法律によって国民の性質もゆがめられたのかもしれない。

戦前のやり方にも良い面、悪い面があったとすれば、改革は、本来の持ち物を修正する形でやるべきだった。大日本帝国憲法は伊藤博文が苦心して日本人にあうものをヨーロッパの国を研究して完成させたものだった。

欠陥があったのであれば、そこを詳しく研究して修正すれば良かった。民主化であろうと、不当な不平等であろうと、修正の形でもなんとか改善できた。

それをアメリカ人に占領されていた数年間のあいだに、アメリカ人が勝手に法律を変えさせた。日本国憲法が発布された時、日本には主権がなかったのである。
占領軍に主権があったのである。

護憲という言葉は、アメリカに押し付けられたものを後生大事に護るという意味だ。神社も国が管理していたが、おかげで小さな神社でも維持されていた。
日本文化の重要な要素である神社であるが、今では神主もなく、荒れ果ててた所や、金のために駐車場経営で維持している神社も増えている。