人間賛歌・もっちゃん4649

この子らが 私に光を!


昭和41年は 60年に一度の丙午の年でした
その反動で翌年の昭和42年は大変なベビーブームとなり
55年度の中学校入学の学級数はプレハブ教室を
建て増して間に合わせたほどです

市内に2校あった中学校は 両校ともに1500人を超すマンモス校となり
第3中学校を早急に建設して 分離統合を行いました

私は新設校に配属となりました
昭和59年のことです
その後5年間は学級担任でしたが 平成元年から3年間は
学年主任で学年の管理を任されました

障害児学級担当になったのは平成4年の満50歳のことでした

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この子らを世の光に (2006-12-02 の自分史より)


開校当初 障害児学級はありましたが その後6年間くらい
該当生徒がいなくって学級は閉鎖されていました

学級担任の時は活き活きとしていた私も 管理色傾向の強い学年主任は面白くなく
もうこの学年を卒業させたら 辞めようと決心しかけていた時だったのです

連れ合いが難病に罹っていた10代の終わりの記憶があるだけに
子育ての途中でもバトンタッチできるように スペアーの気持ちで
長い間勤めていたのも事実でした

50歳を目前にして楽しくない職場なら辞めて 児童福祉関係の免許もあったので
そこで子どもに触れ合える仕事をしたいなどと
現実逃避の夢を見ていたのです

2学期末にはかなり本気になっていました

もし良い仕事に出会えないときは どこかの大学生になってもいいわねえ~なんて
息子に打診していたこともありました

そんなある日校長室に呼ばれ 
「来年2名の生徒が入学してくるので、本校もみどり学級2クラス増にするのですが、
担任としてはダウン症の小柄な女の子は知的障害児学級生なので
内臓疾患も併せ持っているし、子育ての経験のある女性教諭に担任を願いたいし
自閉症の男子の担任には若手の男性教諭を当てたいと思っているのです。」
と説明がありました

「教育委員会にすぐに直訴する積極的な親らしいので、対応できる教師でないと
やり込められてしまい 前向いて運営できないだろうし、
先生に一応やる気の有無を確かめさせてもらっているのです。」
という用件でした

私も前々から一度 障害児教育と関わりを持ちたいという
願いがあったことを伝えました

「この子らを世の光に」する運動支援の取り組みが 生徒会活動で実施されていて
鉛筆や消しゴムを買うことで売り上げのいくらかが 善意銀行にまわるのです

学級担任だった頃は「一人がたくさん買わなくっても、沢山の生徒が心を寄せ
関心を示していると思えるほうが親御さんたちの喜びが大きいだろうからね、
消しゴムも良質だし1個50円の協力を年に1回だけでも、皆でやれたらいいわねえ」
と言葉を添えて申し込み用紙を配ると ほとんど全員が賛成してくれました

2学期の中ほどでしたからクラスのまとまりのカラーが
とても綺麗になっているころでした

生徒会担当の顧問に申し込み状況の結果を見せてもらって 
我がクラスが断然トップだったと確かめて 協力いただいた喜びを
プチモナミでお伝えしていたこともありました

‘この子らに世の光を’当てて欲しいという運動ではなく 
‘この子らを世の光に’するのだという優しい社会を実現する運動ですから 
一人でもよき理解者を増やしたいと願っていました

弱者に住みよい環境はすべての人にも居心地の良い社会ですからね
学級経営はこの考えが基盤でした

障害児学級を中核にすえて 学校運営できたら素晴らしいと
管理職みたいなことを思っていたのです
校舎の片隅でひっそりと生活するのではなく 全校生の先頭に立って
光り輝く みどり学級生であって欲しいと願っていました

即 「ぜひ私にやらせてください」と 担任をお願いしたのです

水を得た魚のように心の元気を取り戻すことが出来ました

時間があれば 柔道部の部活教室になっている汚い部屋を片付け
4月に新入生を迎える準備を 夕方遅くまでこつこつとやっていました

知的障害児学級と情緒障害児学級と 二部屋が私の活動の場となりました
 
相棒の先生は 新婚ほやほやの温厚な理科の教師ですが アトピーがひどく 
その年も特休を5月頃から取られたので 新しい講師と二人 
理想を語り聞いてもらいながら実現に向けて頑張りました

今思うとこの子らが 私に光を当ててくれたのだと思えます 

これまでの25年に匹敵するくらいに
貴重な10年を与えてもらえました!

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今朝の癒しをお楽しみくださいね(*^^)v

大文字草です




芳雅紅です




山茶花です




山茶花です




葉牡丹です




リンドウです




意宇の里です





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