福沢諭吉の“心訓” (2007-06-24 の自分史より)
父の植えたイチジクの木を半分残していたけど、
やはり元気がなくなり 枯れはじめました。
中が空洞になっていて 60年以上経つので寿命かもしれません。
他の元気な木に伝染したら嫌なので、水遣りをする前に
のこぎりで片付けてしまいました。
切り株から新しい芽が出てきたら、大事に育てようと思っています。
切り株は大きいので動かせないからそのままにしています。
父との思い出に繋がる大事なイチジクの木ですが
限りある命ですから仕方ありません。
戦後の食糧難の時に父は果物を 子供の喜びのために大和農園から
苗を取り寄せて植えてくれました。
梱包されて届いた苗を開ける場面なども良く覚えています。
傍らでじっと見守っていましたから~
イチジクが2種類あり、普通の種類の方は元気にまだ残っています。
今も母は楽しみにしています。
枯れてしまったのは隣の家の日陰になって
大きく茂っていた方です。
熟す前に熊蜂に狙われて 危なくって近づけない木ですから
被害は思い出だけです。
前庭にビックリグミの木があり、これも父が植えてくれたもの~
裏山には梅の木が紅梅・白梅・ブンゴウメと花も実も愉しませてくれているし、
カボスという柑橘類も7本畑の縁に植えてくれています。
先祖に繋がるものは 子孫が受け継いで
愉しんでもらえたらいいと思っています。
従兄弟の家が村に2軒あり、2反半の田の管理は隣の家で、
畑と山はもう1軒が管理してくれています。
先祖に繋がる家の資産として これからも維持していきたいと
基本的には考えています。
次男を実家の後継者にしているので、植樹を今して置けば
何十年先でも思い出してもらえそう~と思いました。
なんと変な欲張りなことを~
子孫に思い出してもらいたいなんて思っていたとは!
今8時半。
母はすっかり支度も出来て デイサービスの9時10分の迎えのバスを
じっと待っています。
かわいいですよ~♪
テレビもつけずに じっとかしこまってその時を待っているのです。
「時間が来たら教えてあげるから テレビでもつけてゆっくり待つといいわよ♪」
と言うと、「おおきに~」と答え、それでもじっとしています。
旧い手帳があまりにも水や汚れで シミが出来て汚らしいので、
「お母さん、バッグから今日は出しておくわね!
連絡帳を探したり 向こうの方が中を見るからね」と机に出しました。
それを母は見始めました。
「いいことを書いているわね~」と
パラパラ眺めて独り言をいっています。
メモ帳ですから、詩吟や歌や新聞などで気に入った言葉があると
いつも書き込んでいたようです。
ちょっと横合いから覗いてみました。
福沢諭吉の“心訓”のペ-ジです。
なるほど~~♪
母はこれに感動して書きとめておいたのだな~と感心して、
貸してもらってじっくり読みました。
一、この世の中で一番楽しく立派なことは一生涯を貫く仕事を持つことである。
一、この世の中で一番淋しいことはする仕事のないことである。
一、この世の中で一番尊いことは人のために奉仕して恩に着せないことである。
一、この世の中で一番美しいことはすべてのものに愛情をもつことである。
一、この世の中で一番惨めなことは人間としての教養のないことである。
一、この世の中で一番悲しいことはうそをつくことである。
一、この世の中で一番素晴らしいことは常に感謝の念を忘れぬことである。
家康の家訓も素晴らしく、諭吉の心訓もやはりこれだけ
簡潔にまとめあげようとするとたいへんなことです。
同感だと思えることも多々ありました。
自分の心訓に採りいれようとした過去の母がいたのだと
改めて見直した一時でした。
もう9時になりました~
さあ、靴を履いて玄関で待つように声をかけてきますね(^^)/
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