今話の名セリフ:「先輩達のステージを超える。それが、皆さんの夢だったはず! だったら・・・、責任は持つべきですの!」
「ラブライブ!スーパースター!!」2期第6話「DEKKAIDOW!」の感想です。
~ オープニング前 ~
「グループ名っすか?」
「そうですの! せっかくLiella!の妹分として4人で始動するのですの!」
「新たなグループ名が必要ですの! たとえば、これとか!」
「全力シャープ?」
「た、たとえば・・・、これとか!」
「なんか雑誌みたいっす。」
「そもそも私達はLiella!の妹分じゃない。」
「そ、それは分かってますの・・・。」
「えーっと・・・、どちらかというと、ユニット! そう。ユニット名ですの! この夏だけの・・・。」
「夏美ちゃん!」
「はい!」
「きな子達が先輩と離れて練習を始めたのは、先輩達に追いつきたいからっす! 優勝を目指すLiella!の力になりたいからっす!」
「Liella!の力になれないなら、スクールアイドルやるつもりはない。少なくとも私はな。」
「ミートゥー。」
「分かってますの・・・。あくまでも一案! 一案ですの!」
「思ったよりも強情ですの・・・。引き離せば思いのままにできると思いましたのに・・・。」
「ですが、夏美は諦めませんの!」
「では、気を取り直して、今日は皆さんの日常を・・・。」
「あれ?」
~ Aパート ~
そして、後日・・・、
「ようこそ! きな子の故郷へ! っす!」
「しかし、すごい所だな。」
「のどかで、空気と食べ物美味しいっすよ!」
「では、まず、きな子の家までランニングっす!」
「待つですの! なぜ、こんな事に?」
「なんだ? 覚えてないのか? きな子の家で集中合宿するって決めただろ?」
「戻らない・・・。あのバスのせい・・・。」
「それは分かっているんですの! なぜ私まで?」
「撮影するって言ったからっすよ!」
「プロデュースのためなら、どんな所にでもついて行って、密着して記録残すって。」
「言った。」
「それが私の使命ですの!」
「あれは言葉のあやというか、そこまでというか・・・。」
「立て替えていた交通費。」
「え・・・。それは・・・。」
「マニーが・・・。命の次に大切なマニーが・・・。」
さすがに、金よりも命の方が優先順位高かったか。「金は命よりも重い」という名言を残した某中間管理職とは別世界の人間だったようで、少し安心しました。(笑)
「ここから、きな子ちゃんの家までランニング。」
「なんですの?」
「ランニングマシーン。」
「ちょっ、ちょっとー!」
「きな子ちゃんの家、どっち?」
「あっちっす。」
「どうすんだよ?」
「リバース。」
「止めてー! なんですのー!」
まーた、変なものを作りやがって。これ、鬼社長が何か変な事をしでかしたら、この強制ランニングマシーンで何時間も走らせて、オシオキするつもりだったんでしょうか。ホント、四季って、安定と信頼のやべーヤツだなあ。(笑)
少しして、4人は、きな子の家に到着。
その後、すぐに練習。
その夜・・・、
「お帰りなさい!」
「わざわざ遠くからありがとう。遠慮なく食べてね。」
「美味そう!」
「大きな家・・・。」
「ペンション経営してるっすからね!」
「合宿にピッタリって感じだな!」
その頃、夏美は・・・、
「オニナッツー! 今日はオニナッツ風、夏のスタミナスムージーをご紹介!」
「やっぱり、スムージーネタでは全然稼げませんの・・・。」
「ならば、今日の練習動画を上手く加工して・・・。」
いや、それ、上手く加工してなんてもんじゃねぇ。でっち上げじゃねーか。ったく、何考えてんだよ、このクソ社長は。(もはや、本名とは関係のないあだ名になっちゃったな(笑))
「んー、もう少し刺激的な方が良いかもしれませんの。」
刺激的な方が良いとか、そういう問題じゃねぇ。普通に練習動画を投稿しなさいよ。この鬼社長は一体どこへ行こうとしてるのか、コレガワカラナイ。(笑)
「うーん・・・。でも、中身は、ただの練習風景ですの・・・。」
「まあ、いっか! これで再生回数爆上がり! マニーが転がり込んできますの!」
いや、どう考えても炎上待ったなしだと思うのですが。転がり込んでくるのは、金じゃなく、苦情でしょうね、間違いなく。(笑)
「Liella!解散・・・。」
「わー!」
「どうしたんっすか?」
「何でもないですの。何でも・・・。」
「もうご飯っすよ。」
「今行きますの。すっかり編集に夢中で・・・。」
「今日の練習風景っすか?」
「いえ・・・。あの、大したものではないんですの・・・。えーっと・・・。」
「あ、これですの!」
「あ! 先輩達のステージ!」
「プロデュースに使えないかと思いまして。」
「このステージ、すごいっすよね・・・。」
「え? あ、はい・・・。」
「メイちゃん達とも話してたんっすけど、きな子達、これを超えるのが夢なんっす。」
「夢?」
「きな子達が入って、1年生が増えたから、このステージを超える事ができたって。Liella!はパワーアップしたって。」
「それが夢?」
「夏美ちゃんの夢は何なんっすか?」
「私?」
「CEOなんっすよね! 何を目標にしてるんっすか?」
「別に、特にないんですの・・・。」
「え?」
「強いて言えば、お金を沢山稼ぐ事ですの。」
「何で?」
「何でって、歳をとった時に困らないようにですの。」
「さ、今行きますの。先戻ってて下さい。」
「あ、うん・・・。」
「まったく、下らないんですの・・・。」
夏美が投稿した1年生達の練習動画は大好評。
「1年生、これなら自信つくかもしれないね!」
「でも、良い事ばかりとは限らないわよ。逆に自信がつき過ぎちゃって・・・。」
「アンタ達さ、そこ立たないでよ!」
「今日から、あなた達はサポートメンバー。」
「っす!」
「なんて事に!」
「そんな曲がった性格しているのは、すみれだけデスよ。」
「ツッコミ雑!」
可可、ナイスツッコミ。確かに、そんな変な事考えるのは、ギャラ子くらいだよな。前話から鬼社長中心に笑いが集まっているので、対抗意識を燃やしちゃったのでしょうか。(笑)
ですが、それ以上に、夏美の事が気になります。何か企んでいるように思いますが、遠く離れた北海道にいますので、そう簡単には聞けません。
そんな中、千砂都は、さらにハードルを上げようと考えていました。
~ Bパート ~
「私の夢は、将来オリンピックで金メダルを取る事!」
「夏美ちゃん、またビリだね。」
「私の夢は、ノーベル賞を取れるような科学者になる事!」
「私の夢は、モデルさんになって世界を駆け回る事!」
「全然伸びてない・・・。」
「嫌な夢・・・。」
同じ頃、きな子達は千砂都から、2年生達と同じステップができるようになるよう、課題が与えられました。
今の1年生にとっては難しい事。ですが、できるようになれば、学園祭には間に合いますし、ラブライブへの弾みにもなります。
きな子達は、やれるだけやってみると返事して、2年生達との通信が終わりました。
とは言ったものの、いきなりハードルが上がった事に、きな子達は弱気に感じています。
そんな中でも、夏美は、いつもの明るい調子で、きな子達の練習を撮影しようとしていました。
「練習ってまだっすよ!」
「サボってるみたいだろ!」
「実際、サボってますの!」
「いや、これは・・・。」
「色々あったんだよ!」
「聞いてましたの。外から聞こえてきたので。」
「超えるのが夢なんでしょ?」
「先輩達のステージを超える。それが、皆さんの夢だったはず! だったら・・・、責任は持つべきですの!」
「それは・・・。」
「諦めるくらいなら、夢なんて語って欲しくない!」
「動画撮影していて思いましたの・・・。皆さんの夢は、決して実現不可能な夢ではない・・・。」
「本当に?」
「ええ・・・。それは、とても素晴らしい事ですの・・・。頑張れば手が届くかもしれない。そういう夢があるというのは・・・。」
「夏美ちゃん・・・!」
「では、撮影再開するですの!」
「お湯加減、大丈夫っすか?」
「ちょうどいいですの。ありがとうですの!」
「ううん。お礼を言うのはこっちっす。昼間ありがとうっす。」
「別に、大した事は言ってないんですの・・・。」
「そんな事ないっす! きな子、思ったっすよ。夏美ちゃん、すごいなって・・・。目標を持ってるって、すごいっす!」
「だから、ないって言いましたの・・・。」
「それは謙遜っす! 目標を持ってなかったら、CEOなんてやってないっす!」
「だから、目標なんてないんですの!」
「本当にないから、こうしているんですの・・・。マニーを稼ぐくらいしか、ないんですの・・・。」
「でも・・・。」
「後は1人でできますので、戻ってて下さいですの。聞こえなかったんですの?」
「分かったっす・・・。」
その直後、物音が。もしかして、クマ?
ペンションまでは距離がある上、死んだフリも通用しなさそう。どうしたらいいのか分からず、戸惑う夏美。
ですが、実際は・・・、
「私! 私!」
「あなたは・・・。」
「実は、お父さんの忘れ物を届けに。」
「クマの格好で?」
「これは、その時にお父さんから。せっかくなら、みんなに差し入れだけでもしたくて。あ、東京のみんなには内緒ね!」
「まったく・・・。そんなにメンバーの事が気になるんですの?」
「そりゃそうだよ! 同じくらい夏美ちゃんの事も!」
「え? 私?」
「きな子ちゃんと話してるの、ちょっと聞いちゃった。ごめんね。」
「別に、大した事話していませんの・・・。」
「そうですの! では、ここで、かのん先輩にも動画に出演していただきますの! そうすれば・・・。」
「それよりスクールアイドルやってみない?」
「は?」
「夏美ちゃんに、9人目のLiella!になってほしいんだ!」
「話の脈絡が見えませんの・・・。」
「そうかな? 夢がないなら、みんなと一緒に、同じ夢追いかけてみない?」
「夢?」
「うん。もし、夏美ちゃんに夢がないなら・・・。」
「無理ですの!」
「そうかな?」
「私は、これまで沢山の夢を見てきて、何も叶わないって分かったんですの・・・。かのん先輩のような、夢を見ていい人とは違うんですの・・・。」
「私も色々挫折してきたよ。結ヶ丘の音楽科に入るって夢を持ってたけど、それは失敗しちゃって・・・。」
「でも、可可ちゃんやみんなが教えてくれた・・・。」
「みんなとなら、頑張れるよって!」
「お互い欠けてるところや届かないところを補い合って、一緒に夢を追いかける事はできるよって!」
「来て!」
「私を真似して!」
「何で?」
「いいから!」
「じゃあ、次!」
「どう? 気持ちいいでしょ?」
「これをみんなで息を揃えて決める。応援してくれる人の前で!」
「そうすると、客席の人達も心の中で一緒に踊ってくれるの。ステージすべてが一つになる。それが最高の瞬間・・・。」
「そんなライブをする事が、私達の夢!」
「夢・・・。」
「オニナッツー! あなたの心のオニサプリ、鬼塚夏美ですのー!」
「今日は、なんと、結女の学園祭なのですのー!」
「い、いや・・・。だから、私はいいよ・・・。ほら、恋ちゃん。」
「はい。皆さん楽しんで下さいね。」
「今年のライブは一段と気合い入っていマス!」
「って、それよりオニナッツとの契約はどうなったの?」
「そ、それは・・・。」
「それは心配ないよ。だってもう、夏美ちゃんもLiella!なんだから!」
「ほ、本当にいいの?」
「まだそんな事言ってるんっすか?」
「合宿中、あんな練習してたのに。」
「むしろ一番張り切っていた。」
「では、いきマスよ!」
「これで9人・・・。新しいLiella!・・・。」
「1!」
「2!」
「3!」
「4!」
「5!」
「6!」
「7!」
「8!」
「9!」
「今日は思いっきり・・・、」
『楽しんじゃおう!』
「どうだった?」
「ですの・・・。」
「最高だった、ですの・・・。」
「見つけたかも・・・。私の・・・、夢!」
今回は、これで終了です。
【まとめ】
という事で、今回で、夏美がLiella!に加入し、Liella!のメンバーは9人になりました。
今作開始前は、この展開になるのは8話あたりになるだろうと思っていましたので、物語が早く進んでいるように感じています。でも、追加キャラのLiella!加入の流れは良かったと思っていますので、それが悪いとは感じてないですし、全員揃うタイミングが遅過ぎると、全員揃ってから描きたい事が全部描ききれないおそれがありますので、今話くらいが、ちょうどいいのかもしれませんね。
Liella!が9人揃って、どんな笑いや感動を見せてくれるのか、すごく楽しみにしたいですね。
前話は、マニーマニーうるさかった夏美ですが、今話はうってかわって、「夢」を真剣に語っており、それが、Liella!加入のキーワードになりました。
夏美は、幼い頃から様々な夢を、それも、オリンピック選手になりたいとか、ノーベル賞を取りたいといった、大きな夢を持っていましたが、運動や勉強が苦手といった理由で、ことごとく諦めていました。
そして、いつしか、夢はないと思うように。確かに、夢とは程遠い現実を何度も目の当たりにすると、自分は大した事ない人間だと感じ、夢を持つのは無駄な事だと思いやすくなるでしょう。
ですが、それでも、夢を叶える人もいます。人並外れた努力や根性を積み重ねれば、それは実現可能であり、結局、夢を叶えられるかどうかは、元々の資質に関係なく、本人の気持ち次第なんですよね。
夏美は、様々な夢を持ちながら諦め続けていた過去がありますが、もし、才能の低さに悲観せず、努力を重ねていれば、何かしら夢を実現していたかもしれないでしょう。夢がないと思っていたのは、努力しようとする意志が薄かったのが原因だったように思います。
けれど、Liella!の練習撮影については、途中でリタイヤする事なく、ついていきました。
いくら金が欲しいと言っても、身体を動かすのがきつ過ぎて、もうやりたくないと思ったら、そこで諦めてるでしょう。運動が苦手な夏美が、あそこまで頑張れているのは、根性はある事がうかがえますね。
夏美は、1年生達メンバーと一緒に行動する事で、身体を動かす事が苦でなくなり、気持ち良さを感じるようになってきました。
そして、かのんの説得でLiella!に加入。
Liella!は結ヶ丘のスーパースターと言われているほどであり、そんなチームに入るのはふさわしくないと夏美は考えていましたが、Liella!は決して完璧超人なメンバーの集まりじゃないんですよね。かのんは人前で歌えない過去を持っていましたし、可可は運動が苦手でしたし。
しかし、仲間達の支えにより、途中で諦める事なく頑張り続け、ラブライブではそれなりの結果を残し、結ヶ丘のスーパースターとまで言われるようになりました。
1年生勢で最初にLiella!に加入したきな子も、元々運動は苦手でしたが、先輩達の励ましや、同じ志をもつ同級生達がいたおかげで、先輩達に負けない立派なメンバーになれています。夏美だって、その素質はあるでしょう。
それでも、練習のきつさとかで、へこたれそうな時はあるかもしれません。ですが、せっかく掴んだ夢を手放さずに頑張り続けてほしいですし、持ち前の明るさで他メンバーを励ましたりもしてほしいな、と思いますね。
さて、次回のタイトルは「UR 葉月恋」とありますが、なんだろう、ネタの匂いがプンプンなんですが。(笑)
1期では、恋がLiella!に加入してから、ポンコツだと思わせるシーンが少しありましたが、次回もポンコツ度アップの話になるのかも。という事で、ツッコミの準備体操をして、次回の視聴に臨みたいと思います。(笑)
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「ラブライブ!スーパースター!!」2期第6話「DEKKAIDOW!」の感想です。
~ オープニング前 ~
「グループ名っすか?」
「そうですの! せっかくLiella!の妹分として4人で始動するのですの!」
「新たなグループ名が必要ですの! たとえば、これとか!」
「全力シャープ?」
「た、たとえば・・・、これとか!」
「なんか雑誌みたいっす。」
「そもそも私達はLiella!の妹分じゃない。」
「そ、それは分かってますの・・・。」
「えーっと・・・、どちらかというと、ユニット! そう。ユニット名ですの! この夏だけの・・・。」
「夏美ちゃん!」
「はい!」
「きな子達が先輩と離れて練習を始めたのは、先輩達に追いつきたいからっす! 優勝を目指すLiella!の力になりたいからっす!」
「Liella!の力になれないなら、スクールアイドルやるつもりはない。少なくとも私はな。」
「ミートゥー。」
「分かってますの・・・。あくまでも一案! 一案ですの!」
「思ったよりも強情ですの・・・。引き離せば思いのままにできると思いましたのに・・・。」
「ですが、夏美は諦めませんの!」
「では、気を取り直して、今日は皆さんの日常を・・・。」
「あれ?」
~ Aパート ~
そして、後日・・・、
「ようこそ! きな子の故郷へ! っす!」
「しかし、すごい所だな。」
「のどかで、空気と食べ物美味しいっすよ!」
「では、まず、きな子の家までランニングっす!」
「待つですの! なぜ、こんな事に?」
「なんだ? 覚えてないのか? きな子の家で集中合宿するって決めただろ?」
「戻らない・・・。あのバスのせい・・・。」
「それは分かっているんですの! なぜ私まで?」
「撮影するって言ったからっすよ!」
「プロデュースのためなら、どんな所にでもついて行って、密着して記録残すって。」
「言った。」
「それが私の使命ですの!」
「あれは言葉のあやというか、そこまでというか・・・。」
「立て替えていた交通費。」
「え・・・。それは・・・。」
「マニーが・・・。命の次に大切なマニーが・・・。」
さすがに、金よりも命の方が優先順位高かったか。「金は命よりも重い」という名言を残した某中間管理職とは別世界の人間だったようで、少し安心しました。(笑)
「ここから、きな子ちゃんの家までランニング。」
「なんですの?」
「ランニングマシーン。」
「ちょっ、ちょっとー!」
「きな子ちゃんの家、どっち?」
「あっちっす。」
「どうすんだよ?」
「リバース。」
「止めてー! なんですのー!」
まーた、変なものを作りやがって。これ、鬼社長が何か変な事をしでかしたら、この強制ランニングマシーンで何時間も走らせて、オシオキするつもりだったんでしょうか。ホント、四季って、安定と信頼のやべーヤツだなあ。(笑)
少しして、4人は、きな子の家に到着。
その後、すぐに練習。
その夜・・・、
「お帰りなさい!」
「わざわざ遠くからありがとう。遠慮なく食べてね。」
「美味そう!」
「大きな家・・・。」
「ペンション経営してるっすからね!」
「合宿にピッタリって感じだな!」
その頃、夏美は・・・、
「オニナッツー! 今日はオニナッツ風、夏のスタミナスムージーをご紹介!」
「やっぱり、スムージーネタでは全然稼げませんの・・・。」
「ならば、今日の練習動画を上手く加工して・・・。」
いや、それ、上手く加工してなんてもんじゃねぇ。でっち上げじゃねーか。ったく、何考えてんだよ、このクソ社長は。(もはや、本名とは関係のないあだ名になっちゃったな(笑))
「んー、もう少し刺激的な方が良いかもしれませんの。」
刺激的な方が良いとか、そういう問題じゃねぇ。普通に練習動画を投稿しなさいよ。この鬼社長は一体どこへ行こうとしてるのか、コレガワカラナイ。(笑)
「うーん・・・。でも、中身は、ただの練習風景ですの・・・。」
「まあ、いっか! これで再生回数爆上がり! マニーが転がり込んできますの!」
いや、どう考えても炎上待ったなしだと思うのですが。転がり込んでくるのは、金じゃなく、苦情でしょうね、間違いなく。(笑)
「Liella!解散・・・。」
「わー!」
「どうしたんっすか?」
「何でもないですの。何でも・・・。」
「もうご飯っすよ。」
「今行きますの。すっかり編集に夢中で・・・。」
「今日の練習風景っすか?」
「いえ・・・。あの、大したものではないんですの・・・。えーっと・・・。」
「あ、これですの!」
「あ! 先輩達のステージ!」
「プロデュースに使えないかと思いまして。」
「このステージ、すごいっすよね・・・。」
「え? あ、はい・・・。」
「メイちゃん達とも話してたんっすけど、きな子達、これを超えるのが夢なんっす。」
「夢?」
「きな子達が入って、1年生が増えたから、このステージを超える事ができたって。Liella!はパワーアップしたって。」
「それが夢?」
「夏美ちゃんの夢は何なんっすか?」
「私?」
「CEOなんっすよね! 何を目標にしてるんっすか?」
「別に、特にないんですの・・・。」
「え?」
「強いて言えば、お金を沢山稼ぐ事ですの。」
「何で?」
「何でって、歳をとった時に困らないようにですの。」
「さ、今行きますの。先戻ってて下さい。」
「あ、うん・・・。」
「まったく、下らないんですの・・・。」
夏美が投稿した1年生達の練習動画は大好評。
「1年生、これなら自信つくかもしれないね!」
「でも、良い事ばかりとは限らないわよ。逆に自信がつき過ぎちゃって・・・。」
「アンタ達さ、そこ立たないでよ!」
「今日から、あなた達はサポートメンバー。」
「っす!」
「なんて事に!」
「そんな曲がった性格しているのは、すみれだけデスよ。」
「ツッコミ雑!」
可可、ナイスツッコミ。確かに、そんな変な事考えるのは、ギャラ子くらいだよな。前話から鬼社長中心に笑いが集まっているので、対抗意識を燃やしちゃったのでしょうか。(笑)
ですが、それ以上に、夏美の事が気になります。何か企んでいるように思いますが、遠く離れた北海道にいますので、そう簡単には聞けません。
そんな中、千砂都は、さらにハードルを上げようと考えていました。
~ Bパート ~
「私の夢は、将来オリンピックで金メダルを取る事!」
「夏美ちゃん、またビリだね。」
「私の夢は、ノーベル賞を取れるような科学者になる事!」
「私の夢は、モデルさんになって世界を駆け回る事!」
「全然伸びてない・・・。」
「嫌な夢・・・。」
同じ頃、きな子達は千砂都から、2年生達と同じステップができるようになるよう、課題が与えられました。
今の1年生にとっては難しい事。ですが、できるようになれば、学園祭には間に合いますし、ラブライブへの弾みにもなります。
きな子達は、やれるだけやってみると返事して、2年生達との通信が終わりました。
とは言ったものの、いきなりハードルが上がった事に、きな子達は弱気に感じています。
そんな中でも、夏美は、いつもの明るい調子で、きな子達の練習を撮影しようとしていました。
「練習ってまだっすよ!」
「サボってるみたいだろ!」
「実際、サボってますの!」
「いや、これは・・・。」
「色々あったんだよ!」
「聞いてましたの。外から聞こえてきたので。」
「超えるのが夢なんでしょ?」
「先輩達のステージを超える。それが、皆さんの夢だったはず! だったら・・・、責任は持つべきですの!」
「それは・・・。」
「諦めるくらいなら、夢なんて語って欲しくない!」
「動画撮影していて思いましたの・・・。皆さんの夢は、決して実現不可能な夢ではない・・・。」
「本当に?」
「ええ・・・。それは、とても素晴らしい事ですの・・・。頑張れば手が届くかもしれない。そういう夢があるというのは・・・。」
「夏美ちゃん・・・!」
「では、撮影再開するですの!」
「お湯加減、大丈夫っすか?」
「ちょうどいいですの。ありがとうですの!」
「ううん。お礼を言うのはこっちっす。昼間ありがとうっす。」
「別に、大した事は言ってないんですの・・・。」
「そんな事ないっす! きな子、思ったっすよ。夏美ちゃん、すごいなって・・・。目標を持ってるって、すごいっす!」
「だから、ないって言いましたの・・・。」
「それは謙遜っす! 目標を持ってなかったら、CEOなんてやってないっす!」
「だから、目標なんてないんですの!」
「本当にないから、こうしているんですの・・・。マニーを稼ぐくらいしか、ないんですの・・・。」
「でも・・・。」
「後は1人でできますので、戻ってて下さいですの。聞こえなかったんですの?」
「分かったっす・・・。」
その直後、物音が。もしかして、クマ?
ペンションまでは距離がある上、死んだフリも通用しなさそう。どうしたらいいのか分からず、戸惑う夏美。
ですが、実際は・・・、
「私! 私!」
「あなたは・・・。」
「実は、お父さんの忘れ物を届けに。」
「クマの格好で?」
「これは、その時にお父さんから。せっかくなら、みんなに差し入れだけでもしたくて。あ、東京のみんなには内緒ね!」
「まったく・・・。そんなにメンバーの事が気になるんですの?」
「そりゃそうだよ! 同じくらい夏美ちゃんの事も!」
「え? 私?」
「きな子ちゃんと話してるの、ちょっと聞いちゃった。ごめんね。」
「別に、大した事話していませんの・・・。」
「そうですの! では、ここで、かのん先輩にも動画に出演していただきますの! そうすれば・・・。」
「それよりスクールアイドルやってみない?」
「は?」
「夏美ちゃんに、9人目のLiella!になってほしいんだ!」
「話の脈絡が見えませんの・・・。」
「そうかな? 夢がないなら、みんなと一緒に、同じ夢追いかけてみない?」
「夢?」
「うん。もし、夏美ちゃんに夢がないなら・・・。」
「無理ですの!」
「そうかな?」
「私は、これまで沢山の夢を見てきて、何も叶わないって分かったんですの・・・。かのん先輩のような、夢を見ていい人とは違うんですの・・・。」
「私も色々挫折してきたよ。結ヶ丘の音楽科に入るって夢を持ってたけど、それは失敗しちゃって・・・。」
「でも、可可ちゃんやみんなが教えてくれた・・・。」
「みんなとなら、頑張れるよって!」
「お互い欠けてるところや届かないところを補い合って、一緒に夢を追いかける事はできるよって!」
「来て!」
「私を真似して!」
「何で?」
「いいから!」
「じゃあ、次!」
「どう? 気持ちいいでしょ?」
「これをみんなで息を揃えて決める。応援してくれる人の前で!」
「そうすると、客席の人達も心の中で一緒に踊ってくれるの。ステージすべてが一つになる。それが最高の瞬間・・・。」
「そんなライブをする事が、私達の夢!」
「夢・・・。」
「オニナッツー! あなたの心のオニサプリ、鬼塚夏美ですのー!」
「今日は、なんと、結女の学園祭なのですのー!」
「い、いや・・・。だから、私はいいよ・・・。ほら、恋ちゃん。」
「はい。皆さん楽しんで下さいね。」
「今年のライブは一段と気合い入っていマス!」
「って、それよりオニナッツとの契約はどうなったの?」
「そ、それは・・・。」
「それは心配ないよ。だってもう、夏美ちゃんもLiella!なんだから!」
「ほ、本当にいいの?」
「まだそんな事言ってるんっすか?」
「合宿中、あんな練習してたのに。」
「むしろ一番張り切っていた。」
「では、いきマスよ!」
「これで9人・・・。新しいLiella!・・・。」
「1!」
「2!」
「3!」
「4!」
「5!」
「6!」
「7!」
「8!」
「9!」
「今日は思いっきり・・・、」
『楽しんじゃおう!』
「どうだった?」
「ですの・・・。」
「最高だった、ですの・・・。」
「見つけたかも・・・。私の・・・、夢!」
今回は、これで終了です。
【まとめ】
という事で、今回で、夏美がLiella!に加入し、Liella!のメンバーは9人になりました。
今作開始前は、この展開になるのは8話あたりになるだろうと思っていましたので、物語が早く進んでいるように感じています。でも、追加キャラのLiella!加入の流れは良かったと思っていますので、それが悪いとは感じてないですし、全員揃うタイミングが遅過ぎると、全員揃ってから描きたい事が全部描ききれないおそれがありますので、今話くらいが、ちょうどいいのかもしれませんね。
Liella!が9人揃って、どんな笑いや感動を見せてくれるのか、すごく楽しみにしたいですね。
前話は、マニーマニーうるさかった夏美ですが、今話はうってかわって、「夢」を真剣に語っており、それが、Liella!加入のキーワードになりました。
夏美は、幼い頃から様々な夢を、それも、オリンピック選手になりたいとか、ノーベル賞を取りたいといった、大きな夢を持っていましたが、運動や勉強が苦手といった理由で、ことごとく諦めていました。
そして、いつしか、夢はないと思うように。確かに、夢とは程遠い現実を何度も目の当たりにすると、自分は大した事ない人間だと感じ、夢を持つのは無駄な事だと思いやすくなるでしょう。
ですが、それでも、夢を叶える人もいます。人並外れた努力や根性を積み重ねれば、それは実現可能であり、結局、夢を叶えられるかどうかは、元々の資質に関係なく、本人の気持ち次第なんですよね。
夏美は、様々な夢を持ちながら諦め続けていた過去がありますが、もし、才能の低さに悲観せず、努力を重ねていれば、何かしら夢を実現していたかもしれないでしょう。夢がないと思っていたのは、努力しようとする意志が薄かったのが原因だったように思います。
けれど、Liella!の練習撮影については、途中でリタイヤする事なく、ついていきました。
いくら金が欲しいと言っても、身体を動かすのがきつ過ぎて、もうやりたくないと思ったら、そこで諦めてるでしょう。運動が苦手な夏美が、あそこまで頑張れているのは、根性はある事がうかがえますね。
夏美は、1年生達メンバーと一緒に行動する事で、身体を動かす事が苦でなくなり、気持ち良さを感じるようになってきました。
そして、かのんの説得でLiella!に加入。
Liella!は結ヶ丘のスーパースターと言われているほどであり、そんなチームに入るのはふさわしくないと夏美は考えていましたが、Liella!は決して完璧超人なメンバーの集まりじゃないんですよね。かのんは人前で歌えない過去を持っていましたし、可可は運動が苦手でしたし。
しかし、仲間達の支えにより、途中で諦める事なく頑張り続け、ラブライブではそれなりの結果を残し、結ヶ丘のスーパースターとまで言われるようになりました。
1年生勢で最初にLiella!に加入したきな子も、元々運動は苦手でしたが、先輩達の励ましや、同じ志をもつ同級生達がいたおかげで、先輩達に負けない立派なメンバーになれています。夏美だって、その素質はあるでしょう。
それでも、練習のきつさとかで、へこたれそうな時はあるかもしれません。ですが、せっかく掴んだ夢を手放さずに頑張り続けてほしいですし、持ち前の明るさで他メンバーを励ましたりもしてほしいな、と思いますね。
さて、次回のタイトルは「UR 葉月恋」とありますが、なんだろう、ネタの匂いがプンプンなんですが。(笑)
1期では、恋がLiella!に加入してから、ポンコツだと思わせるシーンが少しありましたが、次回もポンコツ度アップの話になるのかも。という事で、ツッコミの準備体操をして、次回の視聴に臨みたいと思います。(笑)
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。