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「魔法つかいプリキュア!」第45話「想いは時を超えて・・・! 友情のかたち!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、みらいの祖母・かの子は、小学校の同窓会に行った時の写真を見て、昔を懐かしんでいました。皆と会ったのは、もう50年ぶりとの事。
「でも、不思議なものね。時が経っていても、離れていても、どこかで繋がっていたのかもしれないわ。」
その直後、リコは、待ち合わせの時間だと言い、みらい達は出かける事になりました。その待ち合わせの相手は、校長。
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~ Aパート ~
一方、オルーバは、前話のフェリーチェを見て、徐々に力をつけていると、何かを感じていました。
そして、オルーバは、残ったデウスマストの眷属を復活させると言います。闇の魔法にゆかりのあるスパルダとガメッツには、特別に立ち会わせる事に。
少しして、公園の空き地で、ことはは魔法でコタツを出しました。
「モフー! 冬はコタツモフ!」
「おお! これは本当にポカポカじゃ!」
確かに、冬といったらコタツですけど、外に出すのはどうなのよ? 周りから白い目で見られそうなんですが。(笑)
それに、コタツの暖かさと外の寒気との大きな温度差が、コタツから出る時に大きな寒気をもたらしそう。まあ、メイン視聴層の女児達には、そういうのは分からないでしょうから、こうツッコんだら負けでしょうね、きっと。(笑)
その後、校長は、魔法の水晶に、闇の本の反応について聞きましたが、反応はないようです。そして、校長は、昔の事を思い出しました。
「クシィ! 禁断の魔法に手を出すなど、今すぐやめるんじゃ!」
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「私に構うな。」
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「なぜじゃ・・・。クシィ・・・。」
そんな校長を心配するみらい達。
モフルンは、校長は疲れているんじゃないかと感じ、甘いものを食べれば元気になると言いました。それを受けて、みらい達は、イチゴメロンパンを買いに行きます。
直後、残された校長は、ベンチに座っている者に目が行きました。
少しして、イチゴメロンパンを買ったみらい達に、魔法の水晶は、校長とクシィの事について話しました。
「校長とクシィ様は、ご学友だったのです。魔法学校の学生時代から、ずっと、それは仲の良いお友達で。真面目なクシィさんと、大らかな校長。お2人は、性格は違えど、とても気が合うようでした。」
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「お2人が魔法学校の教師になられてからは、来るべき災いに備え、立ち向かう術を調べていたのですが、クシィ様は禁断の魔法の研究を始め・・・、」
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「そして・・・、」
「仲の良かった友達同士が、そんな事になるなんて・・・。」
「校長は時折、クシィ様の事を思われては、心を痛めておられるようです・・・。」
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その頃、校長はバッティと一緒にいました。バッティは、使えるべき主がいないために、無気力です。
少しして、みらい達は、バッティを目にします。このままでは校長が危ないと、みらい達は走りますが、朗らかに一緒にコタツに入るよう言いました。
その後、校長はイチゴメロンパンを食べて、元気を取り戻します。対照的に、バッティは、コタツに入ろうともせず、無気力なまま。
「使命を果たせなかった私など、ここにいる意味がない・・・。」
「その強い責任感、似ておるのう。あやつも真面目なやつで、人一倍強い責任感を持っておった・・・。」
「だが今は、クシィの書いた本を取り戻さねば! これ以上、あの本で苦しむ者を出してはならぬのじゃ!」
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直後、オルーバが、闇の本を持って現れました。オルーバは、みらい達と校長をある場所にワープさせます。
残されたバッティは、巨大な雲を目にしました。
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みらい達が案内されたのは、デウスマストの眷属を復活させるためのステージ。そこには、闇の魔法で強化されたスパルダとガメッツがいました。
みらい達は変身します。ミラクルとマジカルは、トパーズスタイルに。
バトルが始まってすぐに、スパルダは巨大なクモの姿に。
ガメッツは前話と同じく、フェリーチェと1対1に。ミラクルとマジカルはスパルダの相手をします。
そんな中、校長は、クシィの本を取り戻そうとしていました。そんな校長に、オルーバは、闇の魔法の本当の役割を話します。
~ Bパート ~
「あの戦いの中、僕らデウスマストの眷属が、ラパーパによって封印されようとした時、僕は、ある情報を散り散りにばらまき、潜ませた。」
「1つ1つは、他愛のない情報。だが、すべてを繋ぎ合わせた時、指し示されるのさ。世界を覆うほどの強大な負の力を人の手で生み出せる方法がね。」
「そして、現れたよ。力を求め、筋書き通りに働いてくれる者が。」
「僕がまいたパズルは、その人間の研究の中に組み込まれる形で完成し、そして、名付けられた。『闇の魔法』と。」
「闇の魔法・・・。我らの誕生が仕組まれていたもの・・・。」
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その頃、ガメッツはフェリーチェとの戦いに満足していました。しかし、オルーバは、無様だと評し、ドンヨクバールを召喚します。
「小僧! またしても勝負のジャマをするか!」
「何言ってるの? もう諦めなよ。」
「何!?」
「彼女こそ、かつて我らがデウスマストと渡り合ったマザーラパーパの力を継ぐ者。」
「何じゃと!?」
「私が・・・?」
一方、ミラクルとマジカルは、スパルダを切り裂きましたが、手応えがありませんでした。
スパルダがいるのは、オルーバの上方。スパルダは、クモの巣で、オルーバから闇の本を奪いました。
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オルーバはムホーの力で本を取り返そうとしますが、それも阻止。
「ずっとこのチャンスを狙ってたんだ。闇の世界を作るのは、このアタシさ! そのままそこでおとなしく寝てな!」
「まったく・・・、こんな事で出し抜いたつもりなのかい?」
「下等な・・・、生き物の分際で!」
そして、オルーバは瞬時にスパルダに近付いて、闇の本を奪い、スパルダを蹴り落としました。
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「闇の世界? 地上の世界を負の力で満たし、ラパーパによる封印を外側から打ち消す。それが僕の狙い。」
「そのために計画した状況、僕らの復活の舞台こそが、闇の世界。君達がそう呼び、必死に目指したものさ。」
「君らの存在も目的も、すべて僕らのために生み出されたのさ! ハハハハハハハハハ!」
「だから何だってのさ? アタシはアタシのために、闇の世界を作る! それだけさ!」
「我、ガメッツ。何があろうと、己の力と拳を信じて、生きるのみ。それを笑うならば、小僧、覚悟せよ!」
そして、オルーバに突撃しますが、ドンヨクバールに阻まれます。
「フン、虫けらどもが。そもそも、君らの主がプリキュアにジャマされ、失敗したせいで、眷属達の復活は中途半端。この僕自ら手を下すハメになったんだ!」
オルーバは、スパルダとガメッツの力を弱めさせ、小さいクモとカメの姿に戻させました。
「スパルダ・・・。ガメッツ・・・。」
バッティの後ろには・・・、
「私は・・・。私は・・・!」
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その後、オルーバは、ミラクル達にまだまだ戦ってもらうと言います。このステージは、闇の本と繋がっており、ミラクル達が発した戦いの力を吸い取って、本に送り込んでいるとの事。
「あの虫けら達は退場したから、次は、このドンヨクバールを相手に・・・、」
「待ってもらおう!」
「魔法、入りました! 出でよ、ヨクバール!」
そして、ドンヨクバールと戦います。
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「闇の魔法の連中は、本当に役立たずばかり。これを作った人間も。」
「闇の魔法の欠点は、その中に人間の心がある事。人間の弱さや迷いが、ムホーの力の再現を不完全なものにしてしまった。」
「弱さや迷い・・・。」
「我らのムホーは、人間に託すには、あまりに過ぎた力だったという事さ。」
「クシィは、そんなもののために・・・!」
その一方、ヨクバールとドンヨクバールとの戦いは、ヨクバールが優位に戦いを進めました。
「我らの生き様、茶番などと言わせておくものか!」
そして、ヨクバールは強烈な一撃で、ドンヨクバールを遥か彼方に吹き飛ばしました。
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「なぜだ? 僕のムホーの力は、できそこないの魔法なんかに・・・。」
「できそこないなんかじゃない! 弱さや迷いだけじゃない。心には、強さや一途な思いがあるのです。そこから生まれる魔法。それは、あなた達の想像を超えた力になる!」
癪にさわったオルーバは、フェリーチェに突撃。それに対し、ミラクル達は、エクストリームレインボーを放ちます。
オルーバは、プリキュアの力に対抗できず。しかし、ただでは終わりません。消滅前に、闇の本に込められた魔力を世界中にばらまきました。
「混沌の日はもうすぐだ・・・。せいぜい抗い、飲み込まれるがいい・・・!」
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巨大な雲が晴れ・・・、
「私だけが残ってしまったか・・・。私も、お前達のような熱い気持ちがあったんだな・・・。」
その直後、ドクロクシー人形が光に包まれて消えました。
「さあ・・・、帰ろうか・・・。」
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その後、魔力を失った闇の本を手に取った校長。中を開いてみると、こんな文章が。
「友よ。君への言葉をもって、この書の始まりとしよう。私はこれより、禁断の魔法の研究に手を染める。来るべき災いを退ける手段、そして、力を見つけるために。」
「君には反対されてしまったが、それでいい。たとえ研究の果てにこの身がどうなろうと、覚悟はできている。しかし、君を巻き込む事。それだけは、したくなかった。」
「災いを乗り越えて、またいつか、共に飛ぶ日を夢見て・・・。」
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「クシィ・・・。お前はどこまで真面目なやつなんだ・・・。バカ野郎・・・。」
「クシィさんも、校長先生の事・・・。」
「離れて・・・、いても・・・。」
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今回は、これで終了です。
次回:「魔法のクリスマス! みらい、サンタになる!?」
魔法商店街は、キラキラした飾りでクリスマスムードに入っていました。
魔法界のサンタに会いに行った先で、みらい達は、サンタの帽子をかぶったグスタフやアイザックを発見。これから、魔法界とナシマホウ界の子供達にプレゼントを配りに行くとの事です。
しかし、アイザックがぎっくり腰になり、動けなくなってしまいました。そこで、みらい達が代わりにサンタになって、プレゼントを配る事に。
果たして、みらい達は、無事に全部のプレゼントを届けられるのか?
今回のエンドカード 次回予告に何か変なヤツいたな、と思ってたら、エンドカードにも出やがった。
次回予告の変なヤツ(笑) アンタは何をやってんだよ。もうそろそろ最終決戦に入るというのに、今回でオルーバが散ったというのに、他のデウスマストの眷属がぞろぞろ復活しようとしてるのに、やる気ありますか?
おかげで、次回は、みらい達よりも、コイツの動向が気になっちまったぜ・・・。まったく、どうしてくれる!(笑)
【まとめ】 ※今回もかなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
オルーバは、闇の魔法の本当の役割を語ったものの、プリキュアの力の前に撃退。しかし、最後の力で、他のデウスマストの眷属の復活に力を込めました。
今回のポイントは「離れていても繋がっている」でしょう。これまで、みらいが主張していた「ずっと一緒」とは正反対の良いテーマだと思いました。
それを感じたところは2つあり、まずは、校長とクシィの関係でしょう。
「大いなる災い」を退けるための「他者との繋がり」を断った理由については、いい感じに美化されていて、なかなか良かったと思います。親友を闇の魔法の危険に巻き込ませないために、あえて「他者との繋がり」を断ったというのは考えていませんでしたし。
クシィとしては、長年親しく付き合ってきた校長の手を振り払うのは辛かったでしょう。しかし、それでも校長を思っている気持ちを闇の本の始まりに記したのは、上手く考えたと思います。
また、前話以前でも、校長と親しく過ごしていた頃の写真が本に挟まっていた描写がありましたが、おそらく、研究途中に休んでいた時に、あの写真を見て、過去を懐かしみ、自分を奮い立たせていたのかもしれませんね。親友の事を思ってあえて親友を突き放しただけに、研究を成功させたい気持ちも並大抵ではなかったようにうかがえます。
しかし、「他者との繋がり」を断った理由が納得できるかどうかは別問題です。クシィが禁断の魔法の研究に取りかかるかどうか考える余地は十分あったんじゃないかと、私は考えています。
死の覚悟をして、たった1人で禁断の魔法に向き合うと聞くと、さぞかしカッコ良く感じますが、彼はまだ若く、やりたい事は他にも沢山あったでしょう。
ですが、死んでしまっては何もできません。それだけに、ここで命を落とすのは実にもったいない事。禁断の魔法の研究に自分の命を懸ける価値があるのかどうか、「大いなる災い」を退けるための手段が他にもあるのか、今一度考えるべきだったんじゃないかと思いますね。
それに、このアニメのメイン視聴層は、将来性の高い女児達。だからこそ、死の覚悟を語ってはならなかったと、私は感じています。
そもそも、闇の本そのものがオルーバの仕組んだ罠だったと思うと、「闇の本を手をしなければ・・・」「禁断の魔法に手を染めようとしなかったら・・・」と悔いる部分もあり、それが、オルーバの言っていた人間の「弱さ」の1つなのでしょう。
ですが、クシィのやった事が正しかったかどうかを議論するのは、もはや、どうでもいい事。結論はどうあれ、死んだ者は生き返らないのですし、「過去」を振り返るよりも「今」に向き合うのが大切ですしね。
確かに、オルーバの言っていたように、人間は弱く、できそこないなのかもしれません。ですが、そんな人間を支えるのも、また人間。そこに、フェリーチェの言っていた人間の「強さ」があり、そこから世の中が豊かになっていく事が「魔法」なのでしょう。
弱い心を持ちながらも、それを補うための素晴らしさを持っている人間は、やはり、面白い生き物なのだと思いますね。
「離れていても繋がっている」といえば、ドクロクシー一味も見逃せないところ。
スパルダは自分のために闇の世界を作る事、ガメッツは己の力を信じて強者と戦う事、バッティはドクロクシーのために力を尽くす事と、目的はバラバラではあったものの、自分達の存在をあざ笑うヤツは許さないと、意気投合していたのは良かったですね。
特に、バッティからは大きな感動をもらいました。20話でドクロクシーのために戦った熱さがまた見られたのは、本当に良かったです。
「我らの生き様、茶番などと言わせておくものか!」と叫んだところは、「よくぞ言った!」と心震えました。戦闘時の作画は、前作11話のクローズ戦や、前作30話のロック戦を思わせるすごさがあって、バッティ大主役だと感じましたね。
20話の退場の消化不良感が、お釣りが来るほど解消されて、すごく満足しています!
ただ、メイン視聴層の女児達にとっては、かつての敵役が目立ち過ぎた事により、プリキュアの出番の少なさに残念に感じたのではないのでしょうか。
それに、「離れていても繋がっている」というのも、女児達には難しい話かもしれませんね。親の都合で友達と別れる事はあっても、そういうケースはそんなにないでしょうし、時が経っていても繋がっているというのも、人生経験が少ないとなると、ピンとこないでしょう。
そう思うと、女児達にとっては、今話は、つまらない回だったかもしれませんね。
その分、次回は、沢山楽しさを与えてくれるのでしょう、きっと。次回予告では、みらい達がサンタのコスで可愛い印象を与えていますし。
また、次回放映日はクリスマス当日。多くの家庭では、パーティーを開いたり、親御さんからクリスマスプレゼントをもらったりするのでしょう。次回は、そういったイベントを楽しくさせるための良回になってほしいものですね。
まあ、私としては、ベニーギョがどう動くのかが気になって仕方ないのですが。次回予告やエンドカードのアレは、ホント何なんだよ・・・。(笑)
次回は今年最後のプリキュア。良い形で締めてほしいと期待しています。
~ オープニング前 ~
ある日、みらいの祖母・かの子は、小学校の同窓会に行った時の写真を見て、昔を懐かしんでいました。皆と会ったのは、もう50年ぶりとの事。
「でも、不思議なものね。時が経っていても、離れていても、どこかで繋がっていたのかもしれないわ。」
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一方、オルーバは、前話のフェリーチェを見て、徐々に力をつけていると、何かを感じていました。
そして、オルーバは、残ったデウスマストの眷属を復活させると言います。闇の魔法にゆかりのあるスパルダとガメッツには、特別に立ち会わせる事に。
少しして、公園の空き地で、ことはは魔法でコタツを出しました。
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「おお! これは本当にポカポカじゃ!」
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それに、コタツの暖かさと外の寒気との大きな温度差が、コタツから出る時に大きな寒気をもたらしそう。まあ、メイン視聴層の女児達には、そういうのは分からないでしょうから、こうツッコんだら負けでしょうね、きっと。(笑)
その後、校長は、魔法の水晶に、闇の本の反応について聞きましたが、反応はないようです。そして、校長は、昔の事を思い出しました。
「クシィ! 禁断の魔法に手を出すなど、今すぐやめるんじゃ!」
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モフルンは、校長は疲れているんじゃないかと感じ、甘いものを食べれば元気になると言いました。それを受けて、みらい達は、イチゴメロンパンを買いに行きます。
直後、残された校長は、ベンチに座っている者に目が行きました。
少しして、イチゴメロンパンを買ったみらい達に、魔法の水晶は、校長とクシィの事について話しました。
「校長とクシィ様は、ご学友だったのです。魔法学校の学生時代から、ずっと、それは仲の良いお友達で。真面目なクシィさんと、大らかな校長。お2人は、性格は違えど、とても気が合うようでした。」
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その頃、校長はバッティと一緒にいました。バッティは、使えるべき主がいないために、無気力です。
少しして、みらい達は、バッティを目にします。このままでは校長が危ないと、みらい達は走りますが、朗らかに一緒にコタツに入るよう言いました。
その後、校長はイチゴメロンパンを食べて、元気を取り戻します。対照的に、バッティは、コタツに入ろうともせず、無気力なまま。
「使命を果たせなかった私など、ここにいる意味がない・・・。」
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直後、オルーバが、闇の本を持って現れました。オルーバは、みらい達と校長をある場所にワープさせます。
残されたバッティは、巨大な雲を目にしました。
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みらい達が案内されたのは、デウスマストの眷属を復活させるためのステージ。そこには、闇の魔法で強化されたスパルダとガメッツがいました。
みらい達は変身します。ミラクルとマジカルは、トパーズスタイルに。
バトルが始まってすぐに、スパルダは巨大なクモの姿に。
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そんな中、校長は、クシィの本を取り戻そうとしていました。そんな校長に、オルーバは、闇の魔法の本当の役割を話します。
~ Bパート ~
「あの戦いの中、僕らデウスマストの眷属が、ラパーパによって封印されようとした時、僕は、ある情報を散り散りにばらまき、潜ませた。」
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その頃、ガメッツはフェリーチェとの戦いに満足していました。しかし、オルーバは、無様だと評し、ドンヨクバールを召喚します。
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「何言ってるの? もう諦めなよ。」
「何!?」
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「何じゃと!?」
「私が・・・?」
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スパルダがいるのは、オルーバの上方。スパルダは、クモの巣で、オルーバから闇の本を奪いました。
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「我、ガメッツ。何があろうと、己の力と拳を信じて、生きるのみ。それを笑うならば、小僧、覚悟せよ!」
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「フン、虫けらどもが。そもそも、君らの主がプリキュアにジャマされ、失敗したせいで、眷属達の復活は中途半端。この僕自ら手を下すハメになったんだ!」
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「スパルダ・・・。ガメッツ・・・。」
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その後、オルーバは、ミラクル達にまだまだ戦ってもらうと言います。このステージは、闇の本と繋がっており、ミラクル達が発した戦いの力を吸い取って、本に送り込んでいるとの事。
「あの虫けら達は退場したから、次は、このドンヨクバールを相手に・・・、」
「待ってもらおう!」
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「我らのムホーは、人間に託すには、あまりに過ぎた力だったという事さ。」
「クシィは、そんなもののために・・・!」
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「我らの生き様、茶番などと言わせておくものか!」
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オルーバは、プリキュアの力に対抗できず。しかし、ただでは終わりません。消滅前に、闇の本に込められた魔力を世界中にばらまきました。
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巨大な雲が晴れ・・・、
「私だけが残ってしまったか・・・。私も、お前達のような熱い気持ちがあったんだな・・・。」
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その後、魔力を失った闇の本を手に取った校長。中を開いてみると、こんな文章が。
「友よ。君への言葉をもって、この書の始まりとしよう。私はこれより、禁断の魔法の研究に手を染める。来るべき災いを退ける手段、そして、力を見つけるために。」
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「離れて・・・、いても・・・。」
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今回は、これで終了です。
次回:「魔法のクリスマス! みらい、サンタになる!?」
魔法商店街は、キラキラした飾りでクリスマスムードに入っていました。
魔法界のサンタに会いに行った先で、みらい達は、サンタの帽子をかぶったグスタフやアイザックを発見。これから、魔法界とナシマホウ界の子供達にプレゼントを配りに行くとの事です。
しかし、アイザックがぎっくり腰になり、動けなくなってしまいました。そこで、みらい達が代わりにサンタになって、プレゼントを配る事に。
果たして、みらい達は、無事に全部のプレゼントを届けられるのか?
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おかげで、次回は、みらい達よりも、コイツの動向が気になっちまったぜ・・・。まったく、どうしてくれる!(笑)
【まとめ】 ※今回もかなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
オルーバは、闇の魔法の本当の役割を語ったものの、プリキュアの力の前に撃退。しかし、最後の力で、他のデウスマストの眷属の復活に力を込めました。
今回のポイントは「離れていても繋がっている」でしょう。これまで、みらいが主張していた「ずっと一緒」とは正反対の良いテーマだと思いました。
それを感じたところは2つあり、まずは、校長とクシィの関係でしょう。
「大いなる災い」を退けるための「他者との繋がり」を断った理由については、いい感じに美化されていて、なかなか良かったと思います。親友を闇の魔法の危険に巻き込ませないために、あえて「他者との繋がり」を断ったというのは考えていませんでしたし。
クシィとしては、長年親しく付き合ってきた校長の手を振り払うのは辛かったでしょう。しかし、それでも校長を思っている気持ちを闇の本の始まりに記したのは、上手く考えたと思います。
また、前話以前でも、校長と親しく過ごしていた頃の写真が本に挟まっていた描写がありましたが、おそらく、研究途中に休んでいた時に、あの写真を見て、過去を懐かしみ、自分を奮い立たせていたのかもしれませんね。親友の事を思ってあえて親友を突き放しただけに、研究を成功させたい気持ちも並大抵ではなかったようにうかがえます。
しかし、「他者との繋がり」を断った理由が納得できるかどうかは別問題です。クシィが禁断の魔法の研究に取りかかるかどうか考える余地は十分あったんじゃないかと、私は考えています。
死の覚悟をして、たった1人で禁断の魔法に向き合うと聞くと、さぞかしカッコ良く感じますが、彼はまだ若く、やりたい事は他にも沢山あったでしょう。
ですが、死んでしまっては何もできません。それだけに、ここで命を落とすのは実にもったいない事。禁断の魔法の研究に自分の命を懸ける価値があるのかどうか、「大いなる災い」を退けるための手段が他にもあるのか、今一度考えるべきだったんじゃないかと思いますね。
それに、このアニメのメイン視聴層は、将来性の高い女児達。だからこそ、死の覚悟を語ってはならなかったと、私は感じています。
そもそも、闇の本そのものがオルーバの仕組んだ罠だったと思うと、「闇の本を手をしなければ・・・」「禁断の魔法に手を染めようとしなかったら・・・」と悔いる部分もあり、それが、オルーバの言っていた人間の「弱さ」の1つなのでしょう。
ですが、クシィのやった事が正しかったかどうかを議論するのは、もはや、どうでもいい事。結論はどうあれ、死んだ者は生き返らないのですし、「過去」を振り返るよりも「今」に向き合うのが大切ですしね。
確かに、オルーバの言っていたように、人間は弱く、できそこないなのかもしれません。ですが、そんな人間を支えるのも、また人間。そこに、フェリーチェの言っていた人間の「強さ」があり、そこから世の中が豊かになっていく事が「魔法」なのでしょう。
弱い心を持ちながらも、それを補うための素晴らしさを持っている人間は、やはり、面白い生き物なのだと思いますね。
「離れていても繋がっている」といえば、ドクロクシー一味も見逃せないところ。
スパルダは自分のために闇の世界を作る事、ガメッツは己の力を信じて強者と戦う事、バッティはドクロクシーのために力を尽くす事と、目的はバラバラではあったものの、自分達の存在をあざ笑うヤツは許さないと、意気投合していたのは良かったですね。
特に、バッティからは大きな感動をもらいました。20話でドクロクシーのために戦った熱さがまた見られたのは、本当に良かったです。
「我らの生き様、茶番などと言わせておくものか!」と叫んだところは、「よくぞ言った!」と心震えました。戦闘時の作画は、前作11話のクローズ戦や、前作30話のロック戦を思わせるすごさがあって、バッティ大主役だと感じましたね。
20話の退場の消化不良感が、お釣りが来るほど解消されて、すごく満足しています!
ただ、メイン視聴層の女児達にとっては、かつての敵役が目立ち過ぎた事により、プリキュアの出番の少なさに残念に感じたのではないのでしょうか。
それに、「離れていても繋がっている」というのも、女児達には難しい話かもしれませんね。親の都合で友達と別れる事はあっても、そういうケースはそんなにないでしょうし、時が経っていても繋がっているというのも、人生経験が少ないとなると、ピンとこないでしょう。
そう思うと、女児達にとっては、今話は、つまらない回だったかもしれませんね。
その分、次回は、沢山楽しさを与えてくれるのでしょう、きっと。次回予告では、みらい達がサンタのコスで可愛い印象を与えていますし。
また、次回放映日はクリスマス当日。多くの家庭では、パーティーを開いたり、親御さんからクリスマスプレゼントをもらったりするのでしょう。次回は、そういったイベントを楽しくさせるための良回になってほしいものですね。
まあ、私としては、ベニーギョがどう動くのかが気になって仕方ないのですが。次回予告やエンドカードのアレは、ホント何なんだよ・・・。(笑)
次回は今年最後のプリキュア。良い形で締めてほしいと期待しています。