2024年9月1日(日)、放送分。
興味ある人は、
NHKの聞き逃し配信から聞いてください。
多少省きましたが、メモ量は凄く多いです。
間違いあれば、
私の聞き間違いか、理解不足です。
また、" " 内は感想だったり私が追記したものです。
9.ストレスと心身症
"心身症とは胃潰瘍や皮膚疾患、突発性難聴だったりのことです。"
・ストレスという言葉を医学に持ち込んだのは、
ハンス・セリエ、ハンガリー出身でカナダで研究した生理学者。
・ストレッサー、外部からの刺激
物理的、(寒冷)、
騒音、放射線、
化学的、(酸素、薬物など)、
生物学的、(病原体)、
心理的ストレッサー、(怒りや不安)、
がある。
・孤独も過密もストレッサーになる。
・ストレッサーによる防御反応として、
ストレスホルモンの分泌がある。
副腎皮質から分泌されるコルチゾール。
血圧、血糖値を上げ、タンパク質の代謝の促進、炎症を抑えるなど、
体の活動性を高める。
副腎髄質から分泌されるのはアドレナリン。
・強いストレッサーがかかり続け、
コルチゾールが高い状態が続くと、
体に悪い影響が出る。
・心身症とは、
身体疾患の中でその発症や経過に、
真に社会的因子が密接に関与する病態であり、
ただし神経症やうつ病などの精神障害に共なう、
身体症状は除外する。
・心身症としてよくあげられるのが、
胃潰瘍や十二指腸潰瘍(別名ストレス潰瘍)など。
・他には気管支喘息、アトピーや蕁麻疹などの皮膚疾患、高血圧、突発性難聴など。
・心身症を引き起こすストレッサーとして、
ライフイベントストレスがある。
教育(入学、進学、卒業)、結婚、出産、住宅購入、死別、離別、など。
変化に対応するためエネルギーを使う。
・ライフイベントの累積が多いほど、
さまざまな病気の発症率が高まる。
・アレキシサイミア、
訳すと失感情言語症といえる。
感情を表す言葉を失った状態。
・辺縁系からの警告信号に反応して、
大脳新皮質が適切な対策をとれば、
不快な情動は解消され、
身体のストレス反応も収束に向かうはず。
・しかし、大脳新皮質の認知が遅れたり、
鈍かったりすると、
体の反応が続くことになる。
・アレキシサイミアという概念は、
このような大脳新皮質の反応の悪さを、
心理学的な面から表現したものと言える。
・心理的な在り方が、
身体に影響をおよぼすのは、
脳の構造からしても当然である。
・米の1950年代のタイプAという行動様式。
せっかちでいつも時間に追われ、
競争的、攻撃的で野心が強く、
イライラして人に敵意を持ちやすい。
真逆のタイプの人と比べると、
狭心症や心筋梗塞などの、
虚血性心疾患のリスクが2倍になる。
・心臓病外来の待合室の椅子の前の部分が、
他の科よりも擦り切れると言うことから、
気づかれた。
観察すると、
数分待っただけでイライラし、
呼ばれたら早く立てるよう、
浅く腰かけていた人が多かった。
・血圧が上がりやすくアドレナリンも出やすいだろうから、
虚血性心疾患のリスクが上がるのも分かりやすい。
・結果から見ると穏やかで攻撃でないタイプBのほうが、
出世しやすいという観察もある。
・様々な性格タイプが、心身症との関連が指摘されている。
特定の性格傾向が悪いのではなく、
それぞれの性格傾向に、
問題があるというのが実情ではないのか。
・タイプAだとかBだとかは、
性格ではなく行動様式であることが重要。
性格はそう簡単に変えられなくても、
行動は変えられる。
・ライフイベントに注意を払うことも重要。
だが、それらを防止することは不可能だろう。
・さしあたり、力を振り絞って急場に対応することもあるが、
急場をしのいだら、自分自身をいたわって休ませ、
くつろがせる時間と機会を意識的に持ちたい。
・一年に一度、できれば半年に一度、
自分の生活を振り返り、
体験したライフイベントと、
それに由来するストレスを確認するのが良いと思う。
・自分自身の発信している警告信号を、
感じ取れるかが、
心身症を予防できるかにとって重要。
・エンプティーチェアー法。
もともとはゲシュタルト療法という、
心理療法のなかで考案されたもの。
ゲシュタルト療法の考案者はパールズら。
いまここでの気づきの体験を通して、
自己の成長を図ってゆくというアプローチ。
・エンプティーチェア法。
2つの椅子を向かい合わせに置き、
一方には自分が座り、
空いている椅子には、
自分が話したい相手が座っていると想定し、
自分の言いたいことをその相手に伝える。
伝え終わったら空いていた椅子に移動し、
相手になったつもりで自分に返事を返す。
・これを心身症対策に応用しようとすると、
話したい相手は胃を想定したりすることになる。
すると、
私「この忙しいときに、痛いとか不調になるのは困る。」
胃「この1ヶ月、不摂生な生活が続き、人間関係でもめるたびに、
血流が細くなっていたでしょ?。」
そうすると、
なるほど、
少しは胃を大事にしようと、
思ってこないだろうか。
・エンパシー"(共感)"は、
自分自身に対しても、
使っても良いのである。
・心身症は重要な健康問題で、
健康管理にあたっても、
非常に大きなヒントを与える。
・コミュニケーションは自分自身の中にもある。
・自分自身の体(臓器)との間で会話することも、
自分を豊かにし安定させる一助となるだろう。
・心身症として発症したした場合、周囲の人へのアピールになる。
本人よりも先に周囲の人が気付く場合がある。
・体"(臓器)"は常に正直であり、
自分に何が必要なのか、
良く知っている。