
「孤高のDigital一眼レフの座」崩壊近し、SONYのα900の話です.................................
昨日は午前中でも夜中にAppleのiPod群の発表と発売があり、日中にSONYからFull Size機の発表がありました。
昨日書こうと思ったのですが、一日2つの記事で時間を奪われるのは嫌だったんですよね。
まあ今日はもう一つぐらい書きますけどね。
今までFull Size 一眼レフの最高のCameraはCanon EOS 1Dsが受け継いできました。
現在でもこの座は崩れてはいないのかもしれません。
理由は階調幅にあります。
SONY α900の階調幅は12bitだからなんですな。
それに対してCanon EOS 1Ds mark3は14bitです。
「たかが2bitの違いではないか」と思われるかも知れませんがね。
このたかが2bitの差が恐ろしいほどの階調表現の差になる訳ですよ。
12bitは2の12乗4,096階調です。
そして14bitはそこに2の2乗が加わります。
つまり16,384階調になるんですな。
その差は2倍ではない訳ですよ。
4倍というとんでもない差は写真を取る上でのAdvantageは大きいんですな。
先日も書きましたが、CameraのBackpackの中には64bitというとんでもない階調幅のモノが存在します。
180億階調という階調幅の画像が存在するんですから一度使ってどのようなモノか試してみたいような気もしますね。
現在のMonitorでは1677万色です。
これは色数であって階調というのは「=グラデーション(Gradation、明暗の違い)」だという点に注目しなければなりません。
例え色数の違いでも色域の幅でモニタの性能というのは測ることが出来るんですよ。
ナナオのEIZO ColorEdgeは色再現に力を入れているMonitorでProにはよく使われています。
このMonitorでも表示階調幅が256のCMYKの4色なので2の4乗させると4096階調なのですが、Spec表では4081階調でした。
ComputerのOSが64bitに移行しつつありますが、まだまだ過渡期なんですよね。
この辺りが落ち着いてからでないと色域の規定が決められないはずなんですよ。
確かにAdobe RGBは使用できるようにもなってきていますし、これからはもっと普及していくでしょう。
Monitorの性能がOSに依存している以上もっと階調幅のある写真を撮る上ではVersion Upが不可欠なんですよ。
周辺機器はOSの対応が無ければ使えないことも少なくありません。
まあWindows版のPhotoshopなどでは例外的にMonitorの色域をApplication単位で調整することが可能のようですけどね。
Macintosh版はAdobe RGBに対応しているので書くまでもないでしょう。
CPUやOSが必要に迫られて32bitでは収まり切らなくなりました。
Data量の扱う単位が年々飛躍的に増えてきた結果32bitの限界値は2の32乗で32bit CPUやOSは4,294,967,295までにしか対応していないのです。
これは物理Memoryで来た事が大きかったので変えざるを得ない状況だった訳です。
「4GBの壁」と呼ばれる限界が来たんですな。
MemoryというのはComputerの主要な部分でありCPUに準ずじ、現在ではHDDも同等の位置にあります。
まあOSのことを書いても仕方がないですな。
ここで問題なのは限界値が色域と階調の方でも来ていることを感じますな。
撮影する機材の方では最高64bitの画像を撮れるのにComputerのMonitorのColorは24bitという規格なんですよね。
24bit Colorというのは世界の映像のDe Facto Standardになっていますが、そろそろこの規格も変えなければならない時期に来ていると思う訳ですよ。
少なくともOSが32bitに32bit加えて64bit化させたように、Color規格も24bitに24bit加えて48bit程度に変えるぐらいはしないと駄目でしょうね。
そうなるとここで人間の目が見分ける色の階調幅も考えなければならないぐらいになってきます。
人は慣れでモノを見ますよね。
例えば昔のComputerは二色でした。
つまり1bitだったわけです。
そこから飛躍的に発達してきたのですが、現状で満足してそこに落ち着く傾向というのがあります。
しかしCameraの性能が飛躍的に向上しつつあり、撮影環境、現像環境、Print環境が早急に構築されねばならない状態なんですな。
まあColorに関しては勉強不足なので間違っていることが多いかと思います。
解り次第訂正するか別の記事にして書かねばなりませんな。
話が随分と脱線してしまいましたな。
α900のSpecでおいらが気になるところを書いていこうと思います。
まずは絶対に書かなければならない点としてはとにかく画素数と価格は外せないでしょう。
画素数から書いてみましょうかね。
現行のPCの中でもLow SpecのモノではRetouchのHandlingが厳しい状況になるぐらいです。
SONYはこれに先駆けて先日PCの新たなLineupを揃えました。
Memoryも4GBを最初から搭載させてありこのCameraの為のPCだと言っても良いぐらいのSpecです。
しかしHDDの搭載量は疑問が残りますな。
750GBというのはRAWで撮影すると32,000枚で一杯になってしまいます。
当然のこととしてRAWというのは画像データとしては共通のモノではなくPrint Outする為にはJPEGやTIFFなどに変換させなければなりません。
加えてRetouchするに当たってはPrint前提に本気で行うのであれば最低でも5Patternは作りますし、そうなるとRAW Data並みのData量は余裕で必要になってきます。
加えて仮想Memory空間としてはHDDの空き容量が多ければ多いほど良いというのは誰でも解ることでしょう。
そして価格ですな。
販売開始価格が33万円程度だとされています。
SONY User念願のFull Sizeに加えて価格もCanon EOS 1Ds mark3の半額以下というReasonableな価格設定になっています。
.............それでも高いですけどね。(笑)
おいらが必死でお金を払っているMacintoshの金額と同じぐらい何ですよ。
しかしこの価格はCanonとNikonにDirectに影響が来るでしょうね。
でもCanonとNikonが黙っている訳ではないでしょう。
少なくとも両社ともこれ以上のSpecを作り出せる技術はあるはずですからね。
Canonは確実に作れることはCanon EOS 50DのSpecを見れば簡単に理解できます。
注目するべき点は撮像素子の大きさではないということですな。
撮像素子をそのまま大きくするならばSONYのα900とそう変わらない画素数になるはずです。
計算式は22.3:36=1510:?となります。
答えは2440万画素弱になりますからね。
注目するべき点は画素ピッチと呼ばれる撮像素子間のSpanなんですよ。
Canon EOS 1Ds mark3の画素ピッチは6.4μmなんですな。
それに対してCanon EOS 50Dは4.7μmなんですな。
Canon EOS 1Ds mark3が6.4μmなんですがどれぐらい違うのか画素数を計算してみましょう。
まずCMOSの有効面積を計算します。
よってCanon EOS 50DのCMOS Sizeは22.3×14.9です。
Full Sizeも計算しておきます。
36×24ですな。
そして対比をします。
332.27(Canon EOS 50D):864(Full Size)=1510:?で出ますかね~。
ということでもしCanon EOS 50Dの画素ピッチでFull Sizeにすると3926万画素相当になります。
つまり圧倒的な画素数は維持できると言うことになります。
加えて14bitという付加価値が付きます。
ここで統計学でも出してきましょうかね。
人が購買する傾向として圧倒的に多いのが「少しでも安いモノ」なんですよ。
これはSpec云々を言っても、例え優位性を知っていても安いモノを購入する傾向があるということです。
つまり安くても72万程度もするCanon EOS 1Ds mark3はシェア争いから脱落するのは決まり切っているということを示している訳です。
Nikon D3もこのSONY α900にはシェアを一気に持って行かれるということも示しているのかも知れません。
ここでまた対比をしてみます。
Canon EOS 1Ds mark3 72万円:Nikon D3 42万円:SONY α900 33万円
Nikon D3は画素数的に相手としては不足するかも知れませんが、やっと日本のCamera業界の3強がFull Sizeを出したのです。
ということで加えてみました。
それとSONY α900にはBattery Gripが別売りなのも考慮に入れなければならないでしょう。
おいらは別売りTypeが余り好きではありません。
ネジが弛んでくるんですよ。
これはBlogでたびたび書いていますがね。
しかしSONYというよりMINOLTA系のCameraのHold感は凄く良いんですな。
SONYがその点を変更せずに開発を続けてくれているのは嬉しい限りです。
Canon EOS 1Ds系が「孤高のDigital一眼レフ」だとおいらが考えているのはPotentialが素晴らしいことなんですな。
しかし価格改定は不可避でしょうね。
次のCanon EOS 1Ds mark4では50万程度でも高いと思われるでしょう。
そうなると自ずとCanon EOS 1D mark3ももっと安くなるでしょう。
Nikon D3とNikon D700の後継機は軒並み安くなるでしょうな。
SONY α900の発売でCamera業界に一大旋風が起こっていくことは容易に想像が付きます。
ところで価格と撮像素子だけで相当書きましたが、結構長い記事になりましたな。
おいらの現状はまだ12bitですしね。
「Picture Style」も使ったことがありません。
DPPもCanon EOS 30DについているVersionです。
いろいろと想像を働かせて望みの画像を得ることに重点を置いていきたいとは思いますけどね。
希望を抱いてそのことに焦点を合わせ努力を続けていくのであれば望んでいるモノというのは手元に来ることを確信しています。
欲しいComputerが手元に来たのです。
今はこれだけで満足しているんですよね。
まあまだ出ていないCameraのことでどうこう言っても意味がありませんかね~...............
でもこう考えるだけでもおいらにとっては楽しい時間なんですよね~。
まだ見ぬCameraやComputerたちのSpecを想像するのがおいらの楽しみのようなモノですからな。
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