扇風機の羽の真ん中をおさえるひねくれ者の日記

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JW1.5世の自分が生きてるのを不思議に思う、ひねくれ者の日記です。

写真の感度設定

2006-06-03 09:37:11 | Photo & Photography & Camera
感度についての大きな大きな誤解について書こうと思います.........

フィルムもデジタルも感度設定に関しては同じような感じです。
つまり「ISO」の数字が大きければ大きいほど「きれいに写る」と勘違いしている人が多いことです。
これはISOの数字が大きいフィルムの方が「高価だった事からきれいに写る」と勘違いしている場合と「感度が高い分ブレにくいからきれいに写る」という場合です。
後者の方は理解している人は良いのですがすべての場面できれいとは言いがたいのです。

簡単に書くと「光量が多い場合=明るい場合」はISOの数字の少ない方がきれいに写ると言えるんですな。

店の人は写真を撮りなれていない人は「ブレる」から感度の高い撮影を薦めるのであって「ブレない」自信のある人=しっかりカメラを固定して撮れる人は感度の数字の低い設定で撮る方が良いのです。

写真屋さんやフィルムやデジカメのCMできれいに撮れるという判断基準はすべて「ブレるか、ブレないか」です。
ブレていると話にならないという基準で安易な高感度設定を薦めているんですな。

しかし肝心な事をまったく教えていません。
フィルムの場合は感度の低い方がきめ細かな表現が可能だからです。
デジタルの場合も感度が低いほどノイズが入りにくいんですな。
だからほんとにきれいに撮れるのは低感度設定でブレていないものが「一番きれいに撮るMAXの方法」ということができます。

フィルムは消費量の大半が「ISO400」の感度の高めのフィルムでした。
よってかなり開発にお金がつぎ込まれ「ISO100」と比べても遜色の無いぐらいのものがあります。
ニーズにメーカーが応えたんですな。

しかしハイアマチュアやプロはフィルムの質もワンランク上のものを使います。
同じ「ISO100」でも管理の仕方が徹底されているものを使うんです。
少し割高になるんですが徹底された管理のもとで流通していますので色調が明確にされています。

フィルムというのは多くの種類があるのをご存知でしょうか?
一つメーカーでもISO100のフィルムが4~6種類もあります。
なぜこんなに種類があるのかというとフィルムによって強みとなる武器が違うんですな。
「派手な色調」であったり「落ち着いた色調」という武器であったりする訳です。
一つのメーカーでも4~6種類もあるのですから世の中にはISO100のフィルムはかなりの種類がある事は容易に想像できます。
その中から自分の好みの色調のでるフィルムを選ぶのが楽しみでした。
撮るものによってフィルムを使い分けるのは銀塩の醍醐味ですよね~。

ここで書いておかなければならない事があります。
フィルムというのは厳密に言うと作る時によって色調が異なります。
同じ日でもフィルムの乳剤の入れ替えによって変わります。
時間単位で分単位で変わる事もあるんですな。
よってプロは数カートンまとめて同じ条件のものを揃えることまでします。
そして現像の仕方も徹底しています。
現像所も日によって色調が違うんです。
よって「切り現」といってフィルムと現像所の現像液との相性を見て色調を調整するためにフィルムを切って「試し現像」するんです。
ここで大切なのがフィルムを同じ条件のものを揃えておく必要性です。
でないと切り現してもフィルムたびにちがうと意味が無いからです。
ちなみにこの「切り現」はフィルムの3分の1ぐらいしか現像しないのに1本分の現像料がかかります。
だから切り現するフィルムは2本分の現像料がかかるんですな。
プロが使うのはほとんどがポジフィルムですので一本が1200円~1500円ぐらいかかったと思います。
高いですよね~。
フィルムをまとめて買い現像料に一本最低1000円以上かかる事を考えるとランニングコストだけでも20万は下らないでしょう。
あとは撮影するための旅行代や所場代、機材代は全く別です。
フィルム時代は金が飛ぶように出て行きました。

おいらも毎年数十万は使っていましたので今のデジタルカメラは「目から鱗」でした。
話がそれてしまいましたね。
話を戻しましょう。

最近おいらはデジタルでしか撮っていません。
それでデジタル撮影における、おいらのISO感度によっての撮影の使い分けを簡単に書こうと思います。
当然の事ですが基本設定はISO100です。
これは変える気もありませんし知識があると当然の事です。

感度の呼び方を書いておきましょう。
ISO感度の数字が少ないほど「低い」と言い、多いほど「高い」と言います。
だからおいらの場合は「感度を低く設定している」というんですな。

晴天で外で撮影するときは絶対にISO100で撮ります。
感度が低い場合のメリットはメディアの撮影枚数が一番多い事も大きいですね。

では感度を高くして撮るのはどういう場合か?という質問があるかもしれません。
簡単なことですが、屋内での撮影で外光がはいらない場合はISO400でも低いぐらいです。
露出がアンダーになりがちの中、多くの結婚式は屋内で外光のはいらない場所で行われる場合が多いのです。
また結婚式の雰囲気を大切にしたいと思う方なのでストロボは使いません。
そうなると感度は500~640ぐらいで撮らなければならないでしょう。
しかし感度を高くするとザラツキや色カブリが出てきてあまりよろしくありません。
簡単に書くと色によっては隣の色に干渉して色調が崩れてしまったり、感度が高いと明るいところが真っ白もしくは暗いところは真っ黒になって奥行きの無い写真になってしまうんですな。

レンズも200mmを使いますのでシャッター速度も稼がなければなりません。
フィルム換算で320mmですのでブレないようにするための最低のシャッター速度は1/320が必要です。
屋内で1/320というシャッター速度は馬鹿にしてるのか?と言われてもおかしくないぐらいです。
よってぶれないようにいろいろ工夫をするんですな。
どのような工夫かと言うとまず三脚で固定します。
シャッターもリモートスイッチで行う。
などしてシャッター速度を遅くできるようにするんです。

幸い絞り解放でF2.8ですので光の取り入れる量は多いんです。
しかし絞りは解放よりも少し(1段~1段半)絞った方がきれいに写ります。
また他にも被写界深度が絞り解放では浅いので絞らなければならない場合が多々あります。

上記の撮影条件でおいらの屋内での平均設定は下記になります。
感度 ISO400
シャッター速度 1/200~1/125
絞り F2.8~5.6

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