技術士(総合技術監理・機械部門)のブログ

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野球とサッカー

2006-05-27 18:30:08 | 雑感
本家で紹介した茂木さんの「脳の中の人生」
脳科学の視点から見た世の中に対するエッセイ集である
その中で 野球型とサッカー型の組織がある というところが興味深く読めた

野球型とは,決まった役割が決まった組織で,各人の評価もわかりやすい.ピッチャーなら防御率,三振の数など,バッターなら打率,ホームランなどで評価もわかりやすい.会社でそんな会社があるのかなと思う.単純な労働であれば,製品を何個作ったか で評価は決まるであろうが.
一方,サッカー型はある程度の役割は決まった中で,各人の才覚で仕事をこなして行く組織である.今所属している会社など,そんな組織である.決まったルーチンワークなどほとんどなく,個人的資質に左右されてしまう仕事をしている.
ところが,上の人間は管理,管理という野球型に適する方法での管理を使うものだから現場の人間はたまらない.
会議が多くなり,会議のための仕事が増す.個人の資質に依存して仕事をさせているのにも関わらずである.
トルシエとジーコ その差が明らかになる今年のワールドカップ
成績ではなく,見ていてどちらがおもしろいか.これがポイントであろう.
我が社の経営陣もよく考えてもらいたいものである.
経営陣や管理の仕事は,どうしたら仕事をやりやすくできるか 環境を整えることが仕事であり,報告や採算管理は最低限にしてもらいたいものである.
環境も整えずに,偉そーにしているのは誰でもできる.給料泥棒とはこのことを言う.