富田林を豊かにする会 代表 武藤宏 ~我が街、豊かに 

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緊急事態宣言下市政についての疑問を問う(回答)

2020-05-10 10:02:07 | 日記

5月7日、市長への質問状の回答をいただきました。

<質問内容>

(1) 全国的な経済活動の縮小により、我が国のGDPは相当落ち込むことが確実視されております。富田林の市税収入の相当な減少も自明です。一般会計の収入面は、毎年自主財源は減少し依存財源頼っております。他方義務的支出は毎年増加し、支出の多くを占め、非常時や地域経済に使える財源は年々減少しております。

(ア) このような財政状況で例年並みの予算組みを続けて、大幅な市税収入の減少をどのように補おうとしているのでしょうか?

(イ) 市庁舎の耐震改築に数十億の予算をどのように調達する予定でしょうか?

(ウ) 再配置計画に基づく公共施設・設備の老朽化対応の予算はどのように捻出する予定でしょうか?

(2) 行政は最悪を想定すべきで、武漢発新コロナウイルスがさらに蔓延し非常事態が続き、さらに世界的パンデミックの様相を呈した場合、地方行政として感染者への対応、病院への対応、中小企業や個人事業主への対応、学童教育への対応に財源と職員のマンパワーが要求されます。財源やマンパワーの不足をどのように補う予定でしょうか?

<回答>

<私の感想>

(1)新型コロナウイルスの感染拡大と緊急事態宣言により、これから訪れる大不況下、市民の経済的な苦境を横目に「市庁舎の耐震工事」に70億以上もの予算を組むことが、なぜ「健全な行財政運営」と言えるのでしょうか?
今当市がやらなければならないことは、国の交付金をアテにした無理な借金を増やすことではなく、複合災害を想定した「リスクマネジメント」ではないか?
GDPの落込み、国税、市税収入の落込みを想定し、早期に予算の再編成・見直し作業を進め、同時に不況下で発生する災害への対処を検討すべき。大規模災害が発生した時の、「対処体制」「窓口業務」「コンピュータシステムの保守保全」など。富田林市はこれまで大きな災害は免れてきただけに、幸か不幸か、官民ともにその訓練や準備ができていないと思われます。
具体的に言うなら、市庁舎耐震建替え以前やその途中で大震災が起こったらどうする?という想定の「リスクマネジメント」はできているのか?もっと言うなら、それがあれば、今この時期に市役所を建替えなくてもいいはず。もしくは、既存施設で代替できるはずです。

(2)新型コロナウイルス対策は短期では終わらないことが確実視されており、中小企業や個人事業種への対応、学童への対応は、まさに市政をどうするか、という質問であり、財源やマンパワーに置き換えた質問に「市役所内でやりくりする」という答えは、トンチンカンとしか言えません。

市役所は、役所の都合をいうのではなく、市民ファーストで取り組んでほしいものです。