師匠の新著なら、すぐに読もうと思うのだが、ちょっと曰く付きの出版社から出ているため、手が伸びず、図書館で見つけてようやく手にした。
何を目的とした本なのか、いまいちコンセプトが掴めなかった。題名の由来は、次のような導入による。(以下は私の要約)『フルは誰でも走れるし、フルの完走にさほどの価値はない。しかし100kmなら完走するだけでも凄いこと。だから100km走ろう、50歳からでもできる!』
きっと、フルマラソンだけでなくウルトラもやってみようかなと思っている、初級・中級ランナーを対象にしているのだろう。
面白くは読めたが、練習内容が師匠の提唱するメソッドにも及び、初級者がやれる内容からは解離しているのは否めないと感じた。
また、文章の“てにをは”において不備が散見され、ろくに校正していないことが見て取れた。雑誌ではよくあることだが、締め切りのない単行本でこれはいったいどういうことだろう。最近はこうした校正不足(そもそもプロの校正員を通してないのだろう)の本が増えてきている気がする。
手っ取り早く、その道の第一人者に書かせて儲けようということだろうか。書き手の評価まで下げかねない低品質な編集力は、弟子の端くれとして大変残念である。
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