
フォークランド紛争に関する書籍は原書房のものを持っているが、他にないかなと探して見つけた。案外、少いのである。島嶼防衛・奪還という観点から、日本には学ぶところ多い戦例だと思うのだが。
とはいえ、本書は朝日新聞特報部がまとめたルポルタージュ(というか報道まとめ版みたいなもの)であり、対象は一般大衆向け。軍事的な資料としての価値はあまりない。
読んでいて発見はあり、面白さは抜群だが、双方の部隊についての配置図や見積等、資料館的なものがほとんど加えられておらず、やや歯痒かった。
しかし紛争翌年に、これだけのものを発刊する熱量、仕事力には感心する。
直後の報道に依拠しているため、微妙に誤ったデータも散見されたが、それを補って余りある読み物にはなっている。
サンデータイムズがまとめた原書房のものとは違った切り口なのも良かった。
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