目につく題名なので、以前から知っていたが、目につくだけに胡散臭さも感じ、手が伸びなかった。古書店で見つけて、ようやく読む機会を得た。
著者は本作刊行時、88歳。終戦時25歳で参謀少佐という逸材だが、さすがに老齢のためか、どうやらライターが書いたものらしい。奥付けには「本文構成」という名目でライターの名が記されている。
題名といい、ゴーストライター(といってもいいだろう)の執筆といい、売りたい鼻息が前面に感じられ、眉唾ものと見ざるを得なかった。
真実も記されているのかもしれないが、年寄りの自慢話みたいなのが過半を占めているし、ヒューミントの世界は証拠もなにもあったものではないから、「あの事件は俺が、裏で関わっていて云々」といった話はいくらでも書けるのだ。
調査隊がどのように編制されていったか、また、調査学校発足間もない頃の逸話など興味をもって読んだが、概ね週刊誌にでも掲載されてるような話と思って読まざるを得なかった。
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