刺激には二つあると言われていて、それは単純刺激と探究刺激です。
単純刺激とはその名の通り、外部からの刺激に対して単に体が反応するという事に近いと言えます。
それが精神的な刺激でも脳が単純な反応をする。
辛いものを食べたときの反応とかゲームによる体、脳の反応がそれです。
発汗してリフレッシュしたり、興奮したことによる適度な脳の疲れなどです。
こういった刺激は気分転換したり疲れを取ったりするのには有益でしょう。
温泉に浸かったり、ジムで汗を流す事もおなじような効果を生みます。
一方の探究刺激とは刺激を受けたことから別の事を発想してどんどん探究していく、知的好奇心と密接に関係している刺激とも言えます。
これは刺激物、事象によって変わるわけではなく自分の受け取り方なのです。
辛いものを食べて汗をかく、何故辛いもので汗がでるのだろう?という発想からその成分を調べてみたり、世の中にはどんな辛いものがあるのだろう、とか探究心が湧いてくる。
そんな刺激を探究刺激と呼ぶのです。
ゲームに熱中する、このゲームの面白いところは?なぜみんなが熱中する?探究していくうちにゲームの開発に興味を持ち、プログラミングの勉強をしたくなるかもしれない。
まさに探究刺激です。
自分の発想力を高めるためにはたくさんの人と会うことがいいと言います。
しかしたくさんの刺激的な人と会う事が出来てもそれを単純刺激で終わらせるか、探究刺激として受け取れるかは自分次第なのです。
いくら新しい情報に触れられる環境にいても「あ〜、なるほど、すごいな。」と感心しているだけでは自分独自の何かを作り出す事はできません。
おなじ情報に触れても、その刺激を探究刺激として捉えられる人はそれをスタート地点として自由な発想を広げていく事が出来るでしょう。
ビル・ゲイツやスティーブジョブズといった人物はまわりの人間と違った特殊な環境にいたわけではありません。
まわりの人間と同じ情報に触れながらその情報に対して人とは違う興味を示し、人とは違う発想を広げていく事が出来た人間、という事が出来ます。
しかし多くの人間は外部からの刺激に対してその場だけの反応をしてしまう単純刺激で終わってしまう事がはとんどです。
わたしだってそうです。
でもちょっとだけ頭の片隅に今見ているものが何かの発想につながらないかと考える事によって次へのアクションにつながると思いませんか?
ただ、ぼ〜っとテレビを見ている事がよくありますが、ほんのたまに、「あれっ!」と思う事があります。
そのときにちょっとメモをする。
見ていたテレビの画面をスマホで画像に残しておく。
こんな事が次への発想につながります。
これこそが「探究刺激」なのです。
ほんのちょっとした事なのですが、一瞬だけ面倒がらずに次へつながるようなワンアクションをする事によって「単純刺激」を「探究刺激」に変えることは誰にでも出来るのだと思います。