先日、「ぴょんや」さんの展示で、グレーの立ち耳うさぎを
サクサク作っていると、その手元を見つめながら
「うちのうさぎも、こんなふうに立って部屋の中を覗いていました」
と、話しかけられました。
うさぎさんの名前は、ラッキーくん。
その方はアメリカにお住まいで、ラッキーくんは、広い庭をのびのびと
走り回って遊ぶのが好きだったそうです。
ある日のこと。
休日に、ご家族が家でのんびり過ごしていて、
台所にいた、ラッキーママさんが、何気なく窓から外を見ると、
大きなタカが、庭にいるのが見えました。
翼を少し広げるように、うずくまっていたので、
「珍しいな~」と思い、ふと、
家の中にラッキーくんの姿がないことに気がついたそうです。
とっさに、窓ガラスをバンバン叩き、
タカが手を離した隙に、ラッキーくんは難を逃れたとか…。
それでも、しばらく上空を旋回して様子をうかがっていたそうですよ。
それからというもの、ラッキーくん、庭の真ん中にポツンと居ることはなく、
周囲の植え込みに沿って、ぐるぐる走って遊んでいたとか。賢い~
年とともに、外よりも家に居たがるようになり、
13歳になる頃、具合が良くないので病院へ連れていくと、
老衰だから、特に治療法はないとのこと。
「検査をしますか?」と訊かれたけれど断り、家に連れて帰りました。
その数時間後、ラッキーママさんに見守られて、静かに旅立ったそうです。
「あの時、検査のために預けて帰らなくて、本当に良かった。」
と、おっしゃっていました。
「名前のとおり、ラッキーな子だった」とも。
まるで、映像を見たように鮮やかで、
印象に残ったお話です
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