その声は、明け方から、ずっと聞こえていた。
キャン!、キャン!、キャン!…
子犬?
でも、よく 聞くと…
ヤン!、ヤン!、ヤン!…というより
ニャン!、ニャン!、ニャン!…
細くて高い、子猫の鳴き声が、家の前で途切れなく続いている。
敷地内の、それも窓のすぐ近く。
そっと覗いてみても、姿は見えない。
1日中、ヒステリックな声が続く。
捨てられたのかな…困ったな
保護しても、猫の世話をしたことがないし、家で飼うこともできない。
でも、あれは「お腹が空いた!」と叫んでいるのかも…
良くないと分かっていても、いたたまれず、薄めた牛乳を少し置いてみる。
でも、近寄ろうともせず、姿を見せない。
声だけが家の周りを移動し、姿がどこにもない…
あまり不思議で、これは化け猫?という話まで
休みで家にいた長女が、何度も探すうち、ローズマリーの根元に隠れていた子猫と
一瞬目が合ったそうた。見つけたのはその1度だけ。
ガレージにも、チョロチョロ出入りしているようで、
危なっかしくて、車の出し入れも出来ない
それにしても、胸を突き刺すような声。
もし保護したら、まずは病院に連れて行って、
猫好きの友達にあたってみるよ、とsaradaは言ってくれる。
でも、声の方に近づくと黙って逃げてしまうし、どうやって捕まえる?
きっと、この子は、私たちに助けてもらいたいんじゃない。
声を限りに
「ここに居るよ早く迎えに来て」と叫んでいる。
そして、昨夜。
低い、違う猫の鳴き声が聞こえて、それからピタリと
子猫の声が止んだ。
T氏は、「他の猫に威嚇されて移動したんだろう」というけれど
親が迎えに来て、一緒に帰って行ったんだ…と信じたい。
そんなこんなで、ハラハラしつつも、こんなものを作っていました。
ふんわりさんがくつろぐスペースなど
いろいろ、細々と
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