おばあちゃん 永眠
白く冷たくなった肌に触れ
もう生きていないんだと実感した
まるで眠っているかのような
やわらかな表情をしてた
立ち振る舞い 声 言葉
料理する後ろ姿
あの頃のマンション
幼かった私の中に
生き続けている思い出
振り返っても振り返っても
手を振り続けて
優しく笑ってくれていた
何もしてあげられなかったのに
当たり前のように愛してくれた
見る度に小さくなるその姿が
悲しくて そして怖くて怖くて
会うのを拒む気持ちになってた
あっという間に形は消えて
もう二度と見えなくなった
小さく破片となったその姿から
いくらでも残像が見えた
記憶と現実が入り混じって
いたはずの人がいなくなって
存在した命が失われて
確かに今この瞬間にも
あなたは生きている気がするんだ
ありがとう ありがとう
安らかにお眠り下さい
人の死というものの
なんという悲しさよ。。
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