・「小さいおうち」…(中島京子著;文春文庫)
第143回直木賞受賞作品、知り合いが「とてもいいよ」というので遅ればせながら手に取りました。
時代は昭和初期、主人公少女タキの女中奉公先で起きた様々な出来事を綴った作品。
人を思う気持ちの強さ、戦争の悲惨さ、亡くなった人の無念さ、思いを知った若者の行動、何十年も経って甦る記憶等々、作品の中にはたくさんの生きざまがあり、いろいろと思い考えされられました。
同じパターンで構成する展開かと思ったら、突然の変化に驚きながらクライマックス。文章に込められた鼓動やリズムが、ぐっと胸に迫ってくる感じがすごくよかったです。装丁も可愛く、ふと手に取ってみたくなる感じです。
原作は、山田洋次監督によって映画化もされていました(恥ずかしながら知りませんでした)。今度、じっくり観たいと思います。
ぜひ多くの方に読んでほしい作品ですね。
http://booklog.jp/users/na1129jr/archives/1/4167849011
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