2020年7月28日(火)天気 雨
週間予報でやっも晴れマークが見えてきた。8月の2週目まで梅雨を引っ張るとは今年は長かったな。
天気が悪いとパーティクルボードを買いに行けないので家の内装工事は止まったまま。外装のペンキ塗りも中断。庭の草抜きも以下同文。家の作りの程度の悪さはさらに露呈し室内湿度は常に85%ある。内壁と外壁の間がただの中空層だった事を鑑みると床板の下はダイレクトに床下、基礎。
家の中はカビ臭いし健康被害はさらに加速しそうな気配がある。
梅雨時期で困るシリーズが弁当。
食品衛生を考えると気が引ける。
職場に冷蔵庫はあるが来客用のペットボトル水でいっぱい。電子レンジもないので冷やしたら冷やしっぱなし。
…つーか必要以上に詰めると冷蔵庫への負荷がおおきいからやめろよ。今ふと思ったけどさ。
元々昼飯は弁当持参派。コストもそうだし栄養価も味付けもなぜアンバランスな外食を好んでするのか私は理解に苦しむ。
余程超一流のシェフのもの以外だと「こういう味付けね、味は覚えた、家で作れるな。◯円◯分くらいで作れるかな。弁当にできるかなこれ。」…って思っちゃうし。
まあ食品アレルギー抱えているからというのも理由と一つだけど弁当派なのはアレルギー発症以前からなので直接の理由ではない。
さてタイトルの話。
10数年前だが務めていた非営利団体での話だ。既に私の弁当はエクストリームの域に入っており「それを念頭は無謀だろ」というものばかり使っていた。
保冷弁当箱を自作して真夏に鉄火丼弁当を食べる。シーズニングオイルとパウダーを家で作ってきて職場でパスタを調理する。全て包丁を一刀も入れていない玉ねぎ人参ジャガイモブロック肉の入ったキロカレー。6割くらいまで調理した具材を仕上げて家系ラーメン。
ボーイスカウトの頃から「食住妥協する事なかれ」を貫き標高2,000mで手巻き寿司みたいなバカなこともしてたからな。職場でも飯に妥協はしない。
職場で弁当ブームはきていた。世間のキャラ弁とか弁当男子とかそういうレベルではない3次元ベクトルのやつだ。
中村さん(仮名)という人がいてね。その人が限界を一つ超えたのよ。
蕎麦弁当
私の家系ラーメンで麺ものの記録を持っていたけど、それは水筒3本、ジップロック3つを使用するゲルニカ的超大作だった。中村さんは100均の弁当箱一つで蕎麦弁当をやった。あれは偉業だと思ったよ。
蕎麦弁当にはいくつかの課題がある。
液体であるそばつゆを溢さず運搬する。
茹で上げた生麺の衛生管理。
生麺同士がくっついてしまう問題。
中村さんは全てを攻略した。
まずそばつゆはストレートつゆを瓶で持ってきた。…重いだろそれ…というツッコミもいとわない「弁当とは軽量である」という概念への反抗。
そこまでして蕎麦が食べたかったのか。
生麺は弁当箱に保冷剤を巻いてきた。
麺同士がくっつく問題。再度麺を洗うならザルは欠かせない。そうなるともはや弁当のサイズ感ではない。
中村さんは「奴らにはくっつく習性がある」ことを逆手に取った。茹で上がった蕎麦を予め一つ一つ一口大に巻いて弁当箱に収めた。まるで高級店のパスタのように巻いて盛り付けた…という中村氏。
その見た目から我が家では
「モンブラン弁当」
の別名を持つ。
蕎麦弁当は乾麺モンブランスタイルが唯一なのか、と考えていた。モンブランスタイルは朝茹でる、という手間と室内が高温多湿になると話題、昼食までの衛生管理の問題がある。また中村氏のように一つずつ手で巻く手間は大きすぎる。
10数年更新されないこの蕎麦カテゴリに挑みたくなってきた。
題して「蕎麦レーション」
コストは50円を切った。重量は200g。
弁当に求められる可搬性とコストは合格点だ。
本日プロトタイプを実戦投入する。
問題点を確かめるため本日は大きな荷物になってしまったが明日以降はさらなる小型化が望めるだろう。
薬味の調達ができていないのでコンビニで岩下の新生姜でも探すか。でもせっかく抑えたコストが上がってしまうな。200円代ならまだ及第点か。明日以降は1回分だけ薬味持ってこれば良いわけだし。