海の見える家から

瀬戸内海の見える家から、日々の出来事をつづります。

100年

2011年06月27日 23時12分04秒 | 日記
100年と8カ月の生涯を終えたおばあちゃんが亡くなってから2週間が経ちます。
こどもが9人いたおばあちゃんは、こどもと孫14人、ひ孫11人に見送られ旅立ちました。
にぎやかな、いいお葬式でした。
私の母は、お年寄りをみかけると「もう、おばあちゃんはいないんだ。」と、思うそうです。
大往生だと人は言うけれど・・・。
確かにそうだけど、私も台所で料理を作っている時などに、ふと、おばあちゃんを思い出し涙がでます。

私の事もかわいがってくれました。
おじいちゃんが生きている頃のおばあちゃんちは、とっても楽しくて、あのころを思い出します。
東京では珍しい、井戸のある農家。
井戸水をジャブジャブ出してスイカを冷やし、顔を洗う。
縁側があって、床がつるつるに磨かれて、長い廊下をスケートごっこ。
庭には、おじいちゃん手作りの池があって、猫に魚が食べられないように、器用なおじいちゃんが金網を編んで掛けていたっけ。
おばあちゃんちに泊まると夜中に、柱時計がボーンと鳴る。
孫専用のかわいい枕と、ピンクのお茶碗があったなぁ。
朝起きて、みんなで食べるご飯は、甘い炒り卵。
そして、帰りは、「靴下でも買いなさい。」って、お小遣いをくれました。
「こんなにお小遣いもらったら靴下たくさん買えるね!!」なんて笑って。
あの頃の光景と、おばあちゃんちの匂いが今でも思い出せるのです。



お坊さんの話しが印象的でした。
おばあちゃんが亡くなってしまっても、おばあちゃんの生き方、心は、残されたものに、脈々と受け継がれる事でしょう・・・。おばあちゃんは、徳を積んだから長生きできたのです。
四十九日までの間の毎週月曜日は、おばあちゃんの残した徳をひとつ思い出し実行してください。
そして、おばあちゃんより徳を積んで長生きすることが残された者の勤めです。
おばあちゃんに、あの世で、「もう来ちゃったのかい?」と、笑われないように長生きすること。と、おしゃっていました。

もしかしたら、おばあちゃんが会いに来てくれているかもしれないと思い、月曜日は念入りに掃除をして、新しいお花を生けています。
おばあちゃんに会いたい・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする