今日は以前書いた「K-POP…ではなくNK-POPの世界 Part1」の続編となります。
私が好きなK-POPアイドルの女の子達の曲を布教したいんだ~~~(大嘘)
K-POPはKorean-POPの略ですが、Koreanとつく国・曲でも、North-Korean-POP、つまり北朝鮮の楽曲について語りたいと思います!
北朝鮮の楽曲…まあご想像の通り例の将軍様やら政府のプロパガンダ的な曲がほとんど…にはなりますが、独特の世界観があってこれについて調べてみると意外と面白いんですよ…!
空耳と歌詞の意味を比較するのとか、謎のPVとか色々楽しみ方ありますから…
*将軍様は縮地法を使われる
この曲は縮地法という凄い技を使える…というプロパガンダ曲で、wikiのリンク貼っておきますが、仙術における瞬間移動術のことを指すみたいです、この術を使うことで、地中に隠れたり、あるいは、地面自体を縮めることで距離を接近させ、瞬間移動を行うことができるという神話があるらしいですが…北朝鮮はそれを金正日のプロパガンダに使ったと…
要するに「金正日がワープを使える超能力を持っている」という意味の曲なので、歌詞の内容がメチャクチャな意味ばかりですw
なので、南側でもネタソングとして一部の層の間で人気を博しました()、まあ日本におけるコンギョの人気と同じような物ですが、逆に韓国ではコンギョはそこまでの人気はありません()
元は同じ国で同じ言語・民族であるが故に、歌詞の意味がわかる韓国ではそのメチャクチャさでこの曲がウケたが、言語が違うため意味がわからない日本では雰囲気でコンギョがウケた形…となりますw
なので、韓国においては例えばこんな感じでハルクと合わせたMADなんかも作られていますwww
*都会の娘が嫁に来た
北朝鮮にしては珍しい純粋なラブソングで、都会(恐らく平壌)の娘が田舎の人に嫁ぐという内容です。
冒頭のタイトルのフォントもそこに合わせて中々メルヘンな感じですねw
実際には出身成分ってカースト制度で住む地域まで厳格に決められて差別されてるから、田舎行くのはやらかしたことによる左遷ぐらいしかないという現実とかけ離れた矛盾…()
動画で映ってるバスは何と日本製で、三菱ふそうローザの3代目前期型です。80年代後半のモデルですが左ハンドルということや、まだ経済制裁を受ける前の時期ということを考えると正規ルートなんでしょうか…
*私の名前を聞かないで
こちらも北朝鮮にしては珍しい純粋なラブソングですが、まさかの女の人を堂々と追っかけて盗撮してるMVです()
政治的批判は絶対にNGでも盗撮は平気な国なんですかね…
あるOLの人にメロメロになったが、追っかけても中々話を聞いてもらえなかったのが、最後になって目の前に現れてくれたってエピソードとなっています。
こちらも30秒目あたりで日産のY31セドリック/グロリアセダンが映っていますが、40秒目で右映っている車に注目で、これは共産圏時代のチェコスロバキアで作られたタトラT613という車です()
この車も共産圏らしく旧態依然のまま放置したメチャクチャなエピソードがある車なので、興味ある人は是非()
*会えて嬉しいです(パンガプスムニダ)
これは北朝鮮においては長く親しまれているメジャーな曲のようで、学校の授業などで歌われたりもするようです。
歌詞の内容も政治的要素は薄く、1番の内容は「同胞のみなさん、兄弟のみなさん このように会えて、うれしいです 抱きしめてうれしい、笑いあり 抱きしめてうれしい、涙あり オホホオホホホホニリリヤ うれしいですうれしいです」という内容らしいです()
あの国にしてはまともな歌詞の内容ですね…
そして何よりこのMVで凄いのは、何と日本公演した時の映像が1分目あたりから出ていることです!!!
成田空港に着いたシーンでJALの鶴丸が写っていますし…
どうやら1991年の普天堡電子楽団日本公演の時のものらしいです。そしてそもそもこの曲自体が日本公演のために作られた曲で政治的要素を薄くしたのもそのためだとか…
普天堡電子楽団一行は1991年9月13日正午過ぎ、朝鮮民航(現・高麗航空)のイリューシン62型機で成田空港に到着し、同9月17・18両日に日本青年館(東京・千駄ヶ谷)で行った3回の公演を皮切りに、仙台、姫路、神戸、広島、小倉、大阪、そして京都の8都市を周り、合計19回の公演を行い、同10月15日夜に京都グランドホテル(現・リーガロイヤルホテル京都)で行われた「第3回京都日朝友好親善の集い」のディナーショーに出演した…とのことらしいです。
経済制裁前はこんなこともあったんですねぇ…まあ今後同じようなことは核開発やめない限り無いでしょう……
またやはり政治的要素が薄い曲であることからか、南側でもカバーされこんな公演もあったそうです。背後に映っている車が韓国のキアの車なので間違いなく韓国での映像ですね()
*我らはあなたしか知らない
いわゆる、「金正恩のキャラソン」です()
とにかく金正恩は偉大で素晴らしいという歌詞の内容の典型的なプロパガンダ曲ですw ですが、サビの部分の金正恩同志(キムジョンウントンジ)が、金正恩豚汁に聞こえるということで空耳ネタにされていますw
あとは知らないって意味の「モルンダ」ってのが大群馬に聞こえるとか() 群馬県民涙目…
*金正恩将軍に栄光を
こちらも数ある「金正恩のキャラソン」の中の1つです()
冒頭からミサイルのイラスト出てますねぇ…
栄光を捧げますとひたすら連呼している曲ですが、それにしても背後のオーケストラと合唱団の数、えげつない数ですねぇ……そして全員軍服姿なのが北朝鮮らしいところ()
*私の国が一番良い
まあこれもタイトル通り、自分の国が一番というプロパガンダ曲です()
「異国の野に咲き開いた花も、私の国に咲いた花より、綺麗ではなかった。見渡せば世は広く広いけど、私の暮らす我が国が一番好き。」といった感じでどこよりもいいってことをアピールしたいみたいですw
もちろん世界でも有数の最低な国に決まってますが()
*人民の喜び
いかにも社会主義国らしいタイトルのこの曲、最初こそなごやかなバラード調ですが、途中からいつも通りのプロパガンダ曲に変わります()
でもリズミカルでわかりやすい感じです、まあサビは「我々は何もうらやましくない、元帥様がいるから」…という歌詞ですがね…
プロパガンダにはピッタリ()
*高く翻れ我らの党旗
朝鮮労働党の旗がたなびく姿を歌った曲ですが、北朝鮮のトップクラスのアイドルグループ(と言われているらしいの)モランボン楽団と朝鮮人民軍兵士によって構成される功勲国家合唱団のコラボレーションによるものですが、しかし力強く迫力ある感じで見ている側も圧倒されますねぇ……
せっかくこんなレベル高いの作れるのに…まあ技術の無駄遣いはあの国のことですからねぇ…
しかしキーボードが日本のローランド製なのは大丈夫なんですかね…たぶんどうせ密輸でしょう()