『ある日のひとこと』

『ある日のひとこと』 24-9-1〜10

初めてブラインドサッカーを見た。選手はゴールキーパーを除きボールの音と監督コーチの指示を耳で判断するのだが全体を把握しながらの攻撃と防御なので想像力のスポーツでもあるようだ。それに加えて相手選手なのか自軍選手なのかの判別はどうするのだろう。これも声掛けだけなのだろうか。何しろ初めてなので他にも疑問はあるけど試合終了まで見入っていた。
24-9-1


昨日の夕方の空一面に秋の訪れを感じさせるイワシ雲が広がっていた。雲といえば7月の個展の搬出のときに赤帽から見た長方形でまるで臼のような形をした雲が忘れられない。正式な名称は知らないが雲なのに四角いのだ。とにかく不思議な形。一番感動した雲は初めて飛行機に乗り上から見下ろした雲のような気がする。大地だけでなく雲を眺めるのもあきずに楽しんだ。
24-9-2


権力の横暴とそれに対する一切の反省なしの風潮が国から県へと蔓延している。鹿児島県警から今度は兵庫県へ。記憶にないの連発は嘘をついているに等しい。もしもそうならそれほど簡単に記憶をなくす人間を知事にしておいていいはずはない。白々しく堂々と嘘をつく態度はかつての首相にそっくりだ。もしかしたら悪いことをしている意識がないのかも。それこそ怖い。
24-9-3


無色の男性逮捕。夕方のニュースでそんなテロップが映された。明らかに無職のまちがいなのにその時間内に訂正の発言はなかった。間違うことはあり得るとしてもその間違いに気づかない方に驚いた。モニターを確認しているスタッフが必ずいるはずなのにどうして気づかなかったのだろう。何の訂正もされないと無色の男性がいるのかと思う。もちろんそんなはずはない。
24-9-4


室蘭駅が無人駅になるという。60年以上前の話になるが室蘭の富士製鉄は九州の八幡製鉄と並んで日本の製鉄産業を支えて来たと学校で習った記憶がある。日高の浦河育ちだったので室蘭は大きな街と思い浮かべていた。しかし時代の流れはときとして過酷な変化をもたらす。石炭の街はその典型。乗降者はそれなりにいたとしても秘境の無人駅に繋がる寂しさがある。
24-9-5


野球派なのでサッカーはほとんど見ない。それなのに昨晩はたまたま2:0の後半から見始めたら何と日本が中国に7:0で勝ったのだ。サッカーでこれほどの得点がそれも後半だけで入るのはめったにないはず。0:0の緊迫した試合よりはたくさんのゴールがあった方がずっとおもしろい。もちろん応援する側のゴールだけど。これまで見たサッカーで一番多い得点の気がする。
24-9-6


地震・台風・火事・水害。これは怖いものの順位。怖さは地震・雷・火事・親父の比ではない。地震は津波も地滑りももたらすし台風は強風だけでなく大雨も降り土砂崩れも起こす火事は住宅火災のみならず自然発火による大規模な山火事もあり水害は市街地のみならず田畑も水浸しにしてしまう。とくに台風と水害は今までより威力を増し回数も増えていきそうなのが怖い。
24-9-7


テレビで残念な映像が流れた。那珂川町馬頭広重美術館の建物全体を覆うようにあった格子状の木が朽ち果てていたのだ。2012年の10月に栃木県の小山でレンタカーを借りそこを訪れている。広重を見たかったというよりその頃は隈研吾の建築に興味があった。山際に立つ美術館は周りののどかな風景とも一体化していい感じだったのに信じがたい光景に驚かされた。
24-9-8


続き。竣工から25年でこんなに朽ちるとは隈研吾も想定外だったようだ。これでは国立競技場も心配になってしまう。広重美術館のあとレンタカーでやはり隈研吾設計の那須町の石の美術館へ向かった。そこでこまったのがナビで出発前にやってもらった設定の解除方法がわからずレンタカーを返すまで『この道は違います』と延々と4時間近くも言われ続けてしまったこと。
24-9-9


家を出る前に窓から部屋に入ってきていた風はずいぶん涼しかったので大した暑さではないと思って外に出てみるとそうではなかった。直射日光は夏より弱まってはいるとはいえまだまだ厳しさがある。これこそ残暑といった感じだ。いっときもう秋に向かうのかと身構えようとしたのはまちがえだった。それでもたしかに秋を実感するのが朝夕の暗さ。これには寂しさも伴う。
24-9-10























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