悲しみの沼にいきなり放り込まれた気分から、やっと浅瀬まで這い出してきた気分でいたところに、動物病院の先生から毛布が送り返されてきた。入院中のワンさんが寂しくないようにと思って自宅で使っていたワンさん用の毛布を置いてきたものだった。
わざわざ洗ってくれていて、お手紙まで添えていてくれた。
もっていった毛布の上で眠っていたんだって書いてあった。
その文章を読んだら、哀しみの沼から這い出そうとしてたのにまたずり落ちてしまった気分。
突然すぎて、仕事場ではワンさんのことをいつまでも話さないでいるんだけど、哀しい気持ちを無理には抑えられないから充分に哀しんでおこう。
家で長時間のお留守番はやっぱりかわいそうだったなって、今になって思う。
でも、働かないと暮らしていけないしね。
ワンさんのにおいが少しずつ消えていく。
匂いは無くなっても、記憶は無くならないはず。
最後までぼけなかったワンさんのように、元気を取り戻そう。
バラやアヤメの咲く季節。
毎年バラの花を見たら、ワンさんの亡くなった季節だなって思うんだろうな。
私も亡くなるなら、ワンさんと同じ6月がいいな。
バラの花の咲き誇る季節に思い出してもらえたら、いいな。
それにしても、ワンさんは緊張感の無いわんこだった。
仰向けで白目をむいて寝てたんだから、リラックスのし過ぎのわんこだった。
寝ぼけて吠えた自分の声にびっくりして起きてたし。
思い起こせば、面白いところしか出てこない。
明日はペットショップのわんこたちを見てこよう。
寂しさを紛らわしてこよう。
生き物をお金を出して買うっていう感覚が、ものすごく違和感があるため買ってくることはしないけど、見たい。
いい加減、自分でもわんこのことばかりで気持ちをとらわれたくはないんだけど、少しずつ乗り越えていこう。
なんか、執着心がひどい人に思えてきた。
私は執着心は強い人だったのか?
ワンさんのことは、気持ちの整理がつくまでまだまだかかるな。
ペットロスをこじらせないようにだけは気を付けよう。
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