大都会チェンナイで半日だけ滞在した時のレポート。
話を南インドの最終日に巻き戻します。
ポンディでアシュラムの朝食を食べたわたしは、
バスで4時間→南インドの玄関口、大都会『チェンナイ』へ向かいました。
チェンナイ・セントラル駅から、東インドへの列車に乗るのです。
ポンディからのバスの車窓の景色がだんだん都会ぽくなって来た…ので、
『すいません!このバスは、セントラル駅の前を通りますか?!』
と声をあげると
『次で降りな!そして、市内電車に乗って行きな!』
と言われ、
また何処かわかんない処で降ろされた(^_^;)
大都会の、リクシャー運転手はワラワラ寄って来るし、押しが強いので辛い。
『さぁどこへ行く?!俺のリクシャーにのれ!』
ワラワラワラワラ。
それを振り切って、知らない駅まで歩いていくこの2分が長い&緊張する。
そして、駅で
『セントラル駅まで行きたいんですけど!』
と言うと。
『この駅からセントラル駅までは出てないよ。市バスを探すか、リクシャーに乗るかだねぇ…』
えー!セントラル駅まで電車で行けないの(´・Д・)」??
困って、駅員じゃないその辺の人に聞いて行くと、
ひとりの穏やかな青年が
『大丈夫ですよ。セントラル駅までは行きませんが、パーク駅までこの電車で行けます。
そして、パーク駅からセントラル駅は歩いていけるくらいとても近いんです(^^)。
僕たちも途中まで一緒に行きましょう。』
大阪駅と梅田駅の関係のような感じかな?
青年の隣では、ピンク色のスカーフで頭と口元を覆ったムスリマの若い女性が目で微笑んで居る。おそらく彼女か若奥さんかな(*^_^*)?
青年はとても礼儀正しい感じでホームまで案内してくれ、
スマホでささっとわたしのために電車について調べてくれた。
『パーク駅は、ここから七つ目の駅です。開く扉が左手に変わりますから、その駅ですよ。』
と教えてくれ、彼らが降りる時も『あと四つ目の駅だからね~。』
と念を押して教えてくれた。若奥さんが小さな手を振ってくれたのも嬉しかった。
わたしもひとに親切にしなくてはいけないなぁと思います。
お陰様でパーク駅でおりて、歩いてすぐ『セントラル駅』に着きました。
リクシャーと交渉するよりずっと楽で安く済んだ…。
パーク駅に着いたらわたしはすぐ《リタイアリングルーム》
を探した。
《リタイアリングルーム》というのは、駅構内に併設されてる簡易宿泊室の事で、列車の予約チケットを持ってる人だけが利用できる。
わたしは翌朝の7:55分の電車に乗るので、街で宿をとって早朝に駅までリクシャーを走らせるのは面倒だと思い
(また、列車が遅れた場合にも構内の宿ならゆっくり待てるので)
リタイアリングルームを利用しようと思っていた。
リタイアリングルームは12時間制限のチエックイン&アウトになっていて、わたしは実質二回ぶん払う必要があるので600ルピーになるとのこと。
簡易宿泊室に600ルピー(OvO)…!!
1200円は、この旅で最高額の宿になる。
しかもビジネスホテルに泊まれそうな値段で、
簡易宿泊室に600ルピー。
しかし、やはり利便性とチェンナイはどうせ駅前は宿も高いだろうな、下町まで行って探すのもめんどくせえ。となっていたわたしは、600ルピーで利用することに決めた。
なんか、日本の小学校の中みたいな仕切りだ…( ̄◇ ̄;)
着いた瞬間に何と無く、チェンナイは手強そうな街に思えた。特に、わたしみたいな一見さんには。
兎も角も、リタイアリングルームでシャワーを浴びて、お腹が空いたわたしは街の中心地まで出てみるコトにした。
リクシャーはメーター制で、安心出来るかな…と思ったけど、降りる時に
『なんか、地味にボラれてる気がするなぁ(´Д` )』と思ったけど、相場がわからないので、払うしかない。
帰りと比べるとやはり地味に30ルピー(インドの物価で300円くらいの価値か)くらい上乗せされてた。
帰りの人は正規の値段でありがとう…まぁ、これくらいは仕方ないな~。
向かったのは街のランドマークでもあるらしい『シティセンター』というショッピングセンター。
ココでのお目当ては《ケンタッキーフライドチキン》である。
都会に来たら食べようと思ってたインドのケンタッキー。バーガーセットで175ルピー。
普通に美味しかったです。そこそこ高級品だけど、ピザハットよりは安い。
本当は、このビルにある映画館で映画を観たり、この通り沿いにある有名なインド雑貨店で買い物しようかなぁ!何て思ってたんだけど、
何だか華やかな気持ちになれなくて、疲れも身体にもココロにも感じて何だか沈んでたので、
そういう派手なのは諦め、その辺の商店街をぶらぶらすることにした。
商店街で電車の中で食べる20ルピーの安いパンを買い、
目についたお寺に入った。
《神様》なら、何にでも手を合わせることが平気な、神道の国の日本人のわたくし。
とりあえず、インドの神様にも敬意を示して手を合わせてたら
『あなた~ヒンドゥー教徒なのぉ~?』
と、水色のサリーの女性に声をかけられた。
外国人がヒンドゥーのお寺で手を合わせてたから珍しかったのかな。
『えへへ』と適当に返事をして、お寺をぶらぶらしたのだけど、何だかその女性はついてくる。
『このお寺、写真とってもいいかな?』
厳格なクンバーコナムのお寺は写真禁止ゾーンが多かったので、たずねると、
さっきの女性は『ぜんぜんイイでしょーあっちもとんなよぉ~』とにこにこと応える。全部タミル語で話して来るので、身振り手振りで推測してるけど。
何だか妙ににこにこして近づいて来るので、もしかしてちょっとあぶない人か、どろぼうさんだったら困るな、と思い、距離をとって、そのお寺は後にした。
新しい街の商店街を引き続き歩くが、疲れがかさむばかりであまり楽しい気分にはなれないみたいだ。
ダルさで頭がフワフワしてて、『この調子だと危険だな…』と諦めて、リクシャーを捕まえてセントラル駅に戻った。
帰りのリクシャーで、チェンナイの有名な海岸沿いを走ったが、結構な距離を走ったので、
『ワザと遠回りされてない?(´・Д・)」』とか不安になったりしてた。
セントラル駅に着いた時、距離は行きより長かったのに、料金は安かった。
もう、早く寝てしまおうとリタイアリングルームに戻って寝ることにした。
もっとチェンナイで楽しめることがあったかもしれないけど、もう無理だという感じだった。
翌朝は目覚ましの音で起きて、ソワソワと身支度をした。
何度も駅の電光掲示板を確認して、自分の列車の到着を待ちわびる。
インドの大きな駅は24時間人だらけ。
アナウンスの声をかき消すくらいに人混みのざわめきで落ち着かない。
列車を待つ人が待合室にあふれ、床にシートをひいて寝て待つ人も多く、
そこから身をひいて休める、でもすぐに駅の動きをチェックできるリタイアリングルームはやはり少し環境がいい。
発車予定時刻の10分前にようやく列車到着の案内が出た。
いそいそとバックパックを背負い、列車に向かう。
人混みの中のスリや、荷物泥棒に気をつけながら。
列車に乗ってしまえば一安心だ。
エアコンの良くきいた、寝台車。
30分ほど遅れて電車は動き出した。
そこで、初めて聴く売り子の声を聞いた。
『チャイ チャイ チャイ~シュガーレスチャイ~』
シュガーレスチャイ?!!
お砂糖抜きのチャイを売ってるなんてさすがエアコン付きの車両は違う。
どこでもセレブはダイエットに気を使うものだ。
しかし、お客はみな『砂糖入りで』とオーダーしてる。
わたしも『砂糖プリーズ』と頼んだのだが、渡されたモノにはお砂糖は入っていなかった。
そんなわけで、シュガーレスチャイ初体験。セレブの飲み物。
改札が回って来て私のチケットを見て、不思議そうにしている。
そして、困ったような顔で何かタミル語で言っている。
列車の向こうを指差してるので
『ま、まさか乗り間違えたか?!』
((((;゜Д゜)))))))
と一瞬ゾッとしたのだけど私が間違えてシート番号70番の席でなくて、07番の席に座っていただけだった。
これで、蒸し暑い南ともさよなら。
そしてわたしは、目的地のブバネーシュワルまでの20時間を殆ど食う以外は眠って過ごしたのだった。
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話を南インドの最終日に巻き戻します。
ポンディでアシュラムの朝食を食べたわたしは、
バスで4時間→南インドの玄関口、大都会『チェンナイ』へ向かいました。
チェンナイ・セントラル駅から、東インドへの列車に乗るのです。
ポンディからのバスの車窓の景色がだんだん都会ぽくなって来た…ので、
『すいません!このバスは、セントラル駅の前を通りますか?!』
と声をあげると
『次で降りな!そして、市内電車に乗って行きな!』
と言われ、
また何処かわかんない処で降ろされた(^_^;)
大都会の、リクシャー運転手はワラワラ寄って来るし、押しが強いので辛い。
『さぁどこへ行く?!俺のリクシャーにのれ!』
ワラワラワラワラ。
それを振り切って、知らない駅まで歩いていくこの2分が長い&緊張する。
そして、駅で
『セントラル駅まで行きたいんですけど!』
と言うと。
『この駅からセントラル駅までは出てないよ。市バスを探すか、リクシャーに乗るかだねぇ…』
えー!セントラル駅まで電車で行けないの(´・Д・)」??
困って、駅員じゃないその辺の人に聞いて行くと、
ひとりの穏やかな青年が
『大丈夫ですよ。セントラル駅までは行きませんが、パーク駅までこの電車で行けます。
そして、パーク駅からセントラル駅は歩いていけるくらいとても近いんです(^^)。
僕たちも途中まで一緒に行きましょう。』
大阪駅と梅田駅の関係のような感じかな?
青年の隣では、ピンク色のスカーフで頭と口元を覆ったムスリマの若い女性が目で微笑んで居る。おそらく彼女か若奥さんかな(*^_^*)?
青年はとても礼儀正しい感じでホームまで案内してくれ、
スマホでささっとわたしのために電車について調べてくれた。
『パーク駅は、ここから七つ目の駅です。開く扉が左手に変わりますから、その駅ですよ。』
と教えてくれ、彼らが降りる時も『あと四つ目の駅だからね~。』
と念を押して教えてくれた。若奥さんが小さな手を振ってくれたのも嬉しかった。
わたしもひとに親切にしなくてはいけないなぁと思います。
お陰様でパーク駅でおりて、歩いてすぐ『セントラル駅』に着きました。
リクシャーと交渉するよりずっと楽で安く済んだ…。
パーク駅に着いたらわたしはすぐ《リタイアリングルーム》
を探した。
《リタイアリングルーム》というのは、駅構内に併設されてる簡易宿泊室の事で、列車の予約チケットを持ってる人だけが利用できる。
わたしは翌朝の7:55分の電車に乗るので、街で宿をとって早朝に駅までリクシャーを走らせるのは面倒だと思い
(また、列車が遅れた場合にも構内の宿ならゆっくり待てるので)
リタイアリングルームを利用しようと思っていた。
リタイアリングルームは12時間制限のチエックイン&アウトになっていて、わたしは実質二回ぶん払う必要があるので600ルピーになるとのこと。
簡易宿泊室に600ルピー(OvO)…!!
1200円は、この旅で最高額の宿になる。
しかもビジネスホテルに泊まれそうな値段で、
簡易宿泊室に600ルピー。
しかし、やはり利便性とチェンナイはどうせ駅前は宿も高いだろうな、下町まで行って探すのもめんどくせえ。となっていたわたしは、600ルピーで利用することに決めた。
なんか、日本の小学校の中みたいな仕切りだ…( ̄◇ ̄;)
着いた瞬間に何と無く、チェンナイは手強そうな街に思えた。特に、わたしみたいな一見さんには。
兎も角も、リタイアリングルームでシャワーを浴びて、お腹が空いたわたしは街の中心地まで出てみるコトにした。
リクシャーはメーター制で、安心出来るかな…と思ったけど、降りる時に
『なんか、地味にボラれてる気がするなぁ(´Д` )』と思ったけど、相場がわからないので、払うしかない。
帰りと比べるとやはり地味に30ルピー(インドの物価で300円くらいの価値か)くらい上乗せされてた。
帰りの人は正規の値段でありがとう…まぁ、これくらいは仕方ないな~。
向かったのは街のランドマークでもあるらしい『シティセンター』というショッピングセンター。
ココでのお目当ては《ケンタッキーフライドチキン》である。
都会に来たら食べようと思ってたインドのケンタッキー。バーガーセットで175ルピー。
普通に美味しかったです。そこそこ高級品だけど、ピザハットよりは安い。
本当は、このビルにある映画館で映画を観たり、この通り沿いにある有名なインド雑貨店で買い物しようかなぁ!何て思ってたんだけど、
何だか華やかな気持ちになれなくて、疲れも身体にもココロにも感じて何だか沈んでたので、
そういう派手なのは諦め、その辺の商店街をぶらぶらすることにした。
商店街で電車の中で食べる20ルピーの安いパンを買い、
目についたお寺に入った。
《神様》なら、何にでも手を合わせることが平気な、神道の国の日本人のわたくし。
とりあえず、インドの神様にも敬意を示して手を合わせてたら
『あなた~ヒンドゥー教徒なのぉ~?』
と、水色のサリーの女性に声をかけられた。
外国人がヒンドゥーのお寺で手を合わせてたから珍しかったのかな。
『えへへ』と適当に返事をして、お寺をぶらぶらしたのだけど、何だかその女性はついてくる。
『このお寺、写真とってもいいかな?』
厳格なクンバーコナムのお寺は写真禁止ゾーンが多かったので、たずねると、
さっきの女性は『ぜんぜんイイでしょーあっちもとんなよぉ~』とにこにこと応える。全部タミル語で話して来るので、身振り手振りで推測してるけど。
何だか妙ににこにこして近づいて来るので、もしかしてちょっとあぶない人か、どろぼうさんだったら困るな、と思い、距離をとって、そのお寺は後にした。
新しい街の商店街を引き続き歩くが、疲れがかさむばかりであまり楽しい気分にはなれないみたいだ。
ダルさで頭がフワフワしてて、『この調子だと危険だな…』と諦めて、リクシャーを捕まえてセントラル駅に戻った。
帰りのリクシャーで、チェンナイの有名な海岸沿いを走ったが、結構な距離を走ったので、
『ワザと遠回りされてない?(´・Д・)」』とか不安になったりしてた。
セントラル駅に着いた時、距離は行きより長かったのに、料金は安かった。
もう、早く寝てしまおうとリタイアリングルームに戻って寝ることにした。
もっとチェンナイで楽しめることがあったかもしれないけど、もう無理だという感じだった。
翌朝は目覚ましの音で起きて、ソワソワと身支度をした。
何度も駅の電光掲示板を確認して、自分の列車の到着を待ちわびる。
インドの大きな駅は24時間人だらけ。
アナウンスの声をかき消すくらいに人混みのざわめきで落ち着かない。
列車を待つ人が待合室にあふれ、床にシートをひいて寝て待つ人も多く、
そこから身をひいて休める、でもすぐに駅の動きをチェックできるリタイアリングルームはやはり少し環境がいい。
発車予定時刻の10分前にようやく列車到着の案内が出た。
いそいそとバックパックを背負い、列車に向かう。
人混みの中のスリや、荷物泥棒に気をつけながら。
列車に乗ってしまえば一安心だ。
エアコンの良くきいた、寝台車。
30分ほど遅れて電車は動き出した。
そこで、初めて聴く売り子の声を聞いた。
『チャイ チャイ チャイ~シュガーレスチャイ~』
シュガーレスチャイ?!!
お砂糖抜きのチャイを売ってるなんてさすがエアコン付きの車両は違う。
どこでもセレブはダイエットに気を使うものだ。
しかし、お客はみな『砂糖入りで』とオーダーしてる。
わたしも『砂糖プリーズ』と頼んだのだが、渡されたモノにはお砂糖は入っていなかった。
そんなわけで、シュガーレスチャイ初体験。セレブの飲み物。
改札が回って来て私のチケットを見て、不思議そうにしている。
そして、困ったような顔で何かタミル語で言っている。
列車の向こうを指差してるので
『ま、まさか乗り間違えたか?!』
((((;゜Д゜)))))))
と一瞬ゾッとしたのだけど私が間違えてシート番号70番の席でなくて、07番の席に座っていただけだった。
これで、蒸し暑い南ともさよなら。
そしてわたしは、目的地のブバネーシュワルまでの20時間を殆ど食う以外は眠って過ごしたのだった。
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