インド軽留学っ!

絵描きのインド旅三回目。インドで短期(2ヶ月強)軽~く留学気分を楽しむブログ。水彩画、メヘンディ、ヒンディー語。

インドで鼻緒が切れました、の巻

2015-02-25 00:04:06 | インド旅行

今日は移動日。

4泊した硬派なお寺町クンバーコナムから、旧フランス領の小洒落た街ポンディチェリーまで。

クンバーコナムからは直行バスがあるものとばかり思っていたが、

早朝のバスステーションで聞くと

『ポンディ行きね、そこに来るから待ってな』

だったのが、

『ポンディね、チェンナイ行きに取り敢えず乗って、途中で乗り換えな。』

に変わり、

言われたとおりに降りると

『ポンディかい?ここから直行は無いよ。カルロール行きのバスに乗って終点で降りて、もう一度乗り換えだよ。』

と言われ、

カルロールってどこだぁー聞いたことねぇぞ。

と、思ってる時に、

サンダルの鼻緒が切れた。

(´・Д・)ッ




これは困った。

そうとう歩けない。

思えばこのサンダルは前回のインド旅の初めに、デリーのメインバザールで100ルピー(200円)で購入したものだった。
インドでもサンダルって意外とするんだなぁと、100均のサンダルのイメージで思ってたわたしであったが、

このサンダルは思いのほか丈夫で、

その後役2年間、日本でもヨーロッパの旅先でも良く履いた。

最初は鼻緒が靴擦れしていたかったが、やがて良く馴染んできたものである。

まだまだイケる感じだったので、現在インドでの履物はコレしか無い。
(予備は、偽クロックスがあるけどプリーの宿に預かって貰ってる)

インドでは、こんな時には修理屋さんである。

インドには沢山の職人さんがいて、壊れたら新しく買うよりまず、修理である。
服の修理屋さん、靴の修理屋さん、
安価に簡単にやってくれる店が町にあるのでとても助かる。

バスステーションの案内係に
『鼻緒が切れちゃったんですけど、靴の修理屋さん知りませんか?』

と聞くと、
『あっち!あっち!』いま忙しいんだよという感じで適当にあしらわれてしまった。

そこに、ひとりの叔父さんが現れ、

『旅の方…お困りだね、案内してあげよう。ついてらっしゃい。』

と、バイクひしめく道路を渡り、わたしは片足裸足でヒョコヒョコついて行った。

叔父さんは『いつもこの辺に居るんだけどねぇ…』とキョロキョロしている。

靴の修理屋さんは大抵、道にゴザと道具と靴を並べて行う露店である。

叔父さんはその辺で野菜を売ってるお婆さんに聞いてくれた。

お婆さんは『なーに、あと、10分もすれば来るさ。あっちに座って待ってなさい。』と、傍らの軒先を指差した。

叔父さんは
『じゃ、旅の方、そうゆうことで。』
とにこやかに消えて行った。

次のバスが気にはなるが、歩けないのは困るし、まぁインドで急いでも仕方ない。

わたしは軒先に腰掛けて、

『インドで10分だから、30分待っても来なかったら、諦めてバスに乗るか、サンダル屋さんで新しいの買おうかな』

と考えていた。

ボケっと待ってた時の、目の前の景色。


やがて、向こうで野菜売りのお婆さんが呼んでるのに気がついた。

『来たよ。来たよ。』

いそいそと修理屋さんの方へ。

普通、靴の修理屋さんは叔父さんがやっているものだが、
今回は女の修理屋さんだった。小さなビニルシートだけのスペースで店開き


無言でちゃっちゃと、太い糸でちぎれた鼻緒を縫い止めて、完了。

『ほい。10ルピー(20円)ね。』

インドの物価で言えばおよそ100円くらいの価値。気軽だ。
サンダルも200円くらいのもんだけど、インドのモノは

『なおせば、ちゃんと使える』

んである。そこがいい。(^O^)


(縫い目みえるかな?)

あぁ、普通に歩けるって幸せだなぁ!!(^O^)

単純で大事なことの喜びに胸が膨らみつつ、

るんるんとバスステーションにもどり、

ジャストタイミングでやって来たバスに乗っかった。

『ポンディへ行くんだけどこのバスで合ってますか?!』

と聞くと『僕もポンディへ行くから安心して!乗り換えもついておいで!』
とビジネスマン風の男性が答えてくれた。

バスはぎゅうきゅうで、戸口にぶら下がるようにしてる乗客もいる。

わたしの大きなバックパックを『その荷物!もっとつめて!つめて!』と車掌さんが怒鳴る。

横から『こっちに荷物かしな!』と、重いバックパックをヒョイと持ち上げて、運転手の横のスキマに置いてくれた人が居た。

『ここなら大丈夫だからね。』

おお、なんだか人情を感じるなぁ~(^ν^)

バスが終点に近づくと『そろそろだよ!荷しょって!』と声がかかる。

降りると、あっと言う間にバスは行ってしまった。
降りた乗客達が、『ポンディでしょ?乗り場あっちあっちだよ!』

『バスきたよ!アレにのりな!のりな!』

と、タミル語のわからない外国人を気にして一斉に案内してくれる。

お陰様で、鼻緒を直し、2回の乗り換えにも間違うこと無く、

目的地に着けました\(^o^)/。

市内へ向かうオートリクシャーも、最初ふっかけてきたものの(でも、結局ちょっと高い)

有名な宿が満室とわかると『もっといい宿知ってるぜ。安いし綺麗だし、Wi-Fi完備だし、お湯もでる!』

と、何軒か安いホテルを回ってくれ、気に入ったところが見つかると
その分チップくれっていうかな?と思いきや、最初の値段で完了してくれました。(宿から紹介料貰うんだと思うけど)

旧フランス領ポンディは他のインドの街と違って、大っぴらにお酒もお肉もOKな街。



ビフテキとビール。下のクロスがフランス風?!

久々のお酒とがっつりお肉。
何故か隣の席のインド人にカクテルをおごってもらい、

酔ったので、昼寝のつもりが夜まで寝てしまい、
予定してた昼寝の後の街歩きは出来なかった。

でも、十分だよね。

ただ移動しただけの1日ですが、

改めて書き出してみると、なかなかドラマのあるいい1日でした。


旅っていいな、とこんな日に思うのです。

☆☆旅情が伝わりますでしょうか?(^ν^)
何気ないこと、当たり前のことが、輝いて新鮮に見える時、旅ってやめられないなぁと思うのです。
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