SMAPの終焉

スマスマの最終回というのでテレビを観ていた。
メンバー本人にも思う所もあったんだろうし、中居くんはラストで後ろを向いて涙をぬぐっていた。
ただ、やはりメンバーには「もう一度やり直そう」「やっぱり解散はしない」といったことは、現段階では考えられないんじゃないかなと感じた。
最終回は殆ど過去の映像だった。これだけで今の惨状を物語っている。
今の彼らは、過去の映像で流れていたように和気藹々できる状態ではないってのが、改めて分かった。

また、この最終回にあったのは「美談にしたい」「綺麗に終わらせたい」っていうテレビ側や我々外野連中の薄ら寒い思惑が終始チラチラ見え隠れしていた。
年の初めにあんな公開処刑みたいな茶番見せつけられて、この先うまくいくわけないだろうってのは分かり切ってたことだし、こじれにこじれて解散って事実があるだけ。
それ以外の装飾は、俺からしたらただただ見苦しいだけだった。

紅白なんか出なくて正解だと俺は思う。
出しても有終の美になんかならないだろう。
5人そろった状態で出したところで、今日の「世界に一つだけの花」のように、明後日の方向向きながら個々が適当に無難な事をしゃべって、何かぎくしゃくしたままの画が日本全国にさらされるだけ。
スマップファンが見たかったであろう感動やお涙頂戴なんぞは望むべくもない。

だが、俺はスマップのこういった終わり方には違和感は感じない。
何とも荒涼とした終わり方だが、一度崩れた集団の末路なんてこんなもんだ。
それだけ名状し難い組織的な出来事があったんだろう。
そしてそれがジャニーズという集団なら、何が起きたって不思議じゃない。

確かなことは、今彼らに必要なのは時間だ。
彼らの仲違いが修復される日もくるかもしれないし、そうならないかもしれない。
時間と共に考え方も柔和になって再び仲が良い画を見せてくれるだろう。
されなければ、それだけ根が深い出来事だったと、後々思い返すだけだろう。

良い方向になるにせよ、結局このまま終わってしまうにせよ、今は時間が経つのを待つしかない。
そう思わせるような最終回だった。