直列☆ちょこれいつ

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問子&答子 23話

2007年06月09日 | とーこ とーこ
●画像の基礎は?


 時代も変わったし、あたらしいプリンタ買ったんだけどさあ。
 印刷してみたらやっぱり画像がぎざぎざするまんまなんだよね。
 ……あんたんとこって旧世代の技術のままなわけ?

 解像度と印刷実寸を計算して合わせてから言ってよねっ!



★ポイント

画面で見ている画像の印刷を考え出したときに
一番の問題となるのが、たぶん印刷解像度の問題でしょう。

画面いっぱいに見えるデジカメの写真を印刷するときれいに出るのに、
同じく画面いっぱいのwebサイトの写真を印刷すると、
どうも印刷ががくがくしてる気がする……。
そんなときは解像度をチェックしてください。

解像度の概念を正式に述べると、
しろうとさんは半端に理解するため逆に真実から遠くなる
(すでに実証済み)ので、
ここでは一般的な概念は無視してください。
そして今回はそこまでの説明はしません。
画像の基礎を見ていきましょう。

 さて。

パソコン上のどんな画像も、ピクセル、という単位で表されます。
たとえばwindowsなら、画面表示領域、というものがあります。
モニターの性能のときに引き合いに出されるもので、
お使いのパソコン説明書のモニター場所、もしくは
最後あたりのページに、モニター(ディスプレイ)の表示能力が
示されていますのでごらんください。
たとえば、1600×1200ドット、1024×768ピクセル、などと
書かれているものがそれです。

ただ、windowsが日本語に訳されたとき、訳者はパソコン系の人で、
グラフィック関係者ではなかったため、
『画面表示可能サイズ』に『画面の解像度』という訳をあててしまいました。
OSやモニタで述べられる『解像度』という言葉の使い方は、ニセモノです。
(度合いなので割り算が入るはずなのに、ただかけているだけの
 ところからもお察しください)
あれを解像度と言ってしまうと、もう印刷は理解できません。
きっぱりさっぱり忘れてください。
もしくは、かならず『画面表示サイズ』、と置き換えてください。


では次。
ドットの話をしましょう。
ドット=ピクセル。まずはこれをおぼえてください。
そして、ドット=ピクセル=画素。
デジカメはドットのことを画素といったりします。
たとえばデジカメ最大画素で取った写真をパソコンに取り込んだら
1600×1200ピクセル(ドット)になったとすると、
1600×1200=1920000 になり、192万平方ドットになります。
すると、そのデジカメの能力は192万画素クラスで、
たぶん200万画素機として売られているものでしょう。
そういう計算です。

 ※1600×1200、というのは掛け算をしろ、という意味ではありません。
  横×縦、であり、一辺が1600、もう一辺が1200、だということを
  あらわしているだけです。
  家具にもサイズが示されていますが、あれとおなじことです。
  120×45×30 であれば、縦120cm・横45cm・奥行き30cmのことです。
  (かければ立方体の体積が求められますが、
   最初から立方体の体積だけを書いていては各サイズがわからないため、
   各サイズの掛け算の形であらわすのです)


このピクセルというものが結構な くせもので、
実体としての大きさを持っていません。
ここがまずつまづくところでしょう。

ピクセル(ドット、画素)とはなにか?
……それは、タイルです。

銭湯のタイル絵を思い出してください。もしくは、
テレビで映してはだめなものにかける
モザイクのひとかけら(モザイクタイル)を想像してください。
大きなタイル一枚で一人の人間をあらわすと、微妙に肌色な
一枚が出るだけでわけのわからないものになるでしょう。
でもそのタイルをどんどん小さくあらわしていけば、
いつかモザイクが実質無効になるほどきれいに表されるのがわかりますか?
そのように、モザイクを最小まで小さくした単位がピクセル。

テレビの最小画素単位が1mmだとすると、1ピクセルは1mm。
タイル画で、買えるタイルの最小が5mmだとすると、1ピクセルは5mm。
ピクセルは最小単位であり、表されるものによって
その大きさは相対的に変わるというのがわかるでしょうか。

それをパソコンのモニター、とくに液晶で考えてみましょう。
液晶モニターは、蜂の巣のようなものを薄切りにしてならべたものだと
思ってください。
その下に絵を置いて、六角形のあの筒を上から覗くしくみです。
そのため正面から見ればちゃんと見えますが、
斜めから見ると筒の淵が邪魔をして絵がよく見えません。
安い液晶ほど筒が長いので横に回ればすぐ絵が見えなくなりますが、
高い液晶ほど筒が短いので横から見える角度が広くなるのです。
……というのはおいといて。

液晶モニターの最大表示可能サイズというのは、
この蜂の巣円筒が何個ならんでいるのか、というのとイコールです。
たとえば800×600個、と書いてあれば480000、48万個の
蜂の巣円筒(画素)がモニターには並んでいます。

ではもし、パソコンの液晶画面で、それ以上のものを表示しようとすると
どうなるでしょうか?
たとえば1000×800の画像を表示しようとしたらどうなるでしょう。

答えは、はみ出します。
たぶん左上だけが表示されて、残りの部分は画面の外にはみ出すのです。
『いやいや、画面にぴったり表示されてるじゃない』?
そう言う人もいるかもしれませんが、あれは縮小して表示しているだけ。
等寸で表示したら、画素の限界を超える部分はもちろん表示できません。
じゃあ、もっとおおきな、たとえば1600×1200picの画像を表示したら
どうなるでしょうか?

もちろん、また表示されない部分がはみ出すだけ。
つまり、パソコンモニタで見る分には、画像が大きくなればなるほど
きれいに見えると言うことはなく
(縮小して擬似色を作り出しているだけのため)、
大きくなればなるほどただはみ出していくだけなのです。


……と。ここでサイズ、についても述べておきましょう。
わかる人はさらりとわかっているのでなにも気にしませんが、
パソコン一般ではサイズ、といえばデータ量の多さのことをあらわします。
たとえば、メールで『添付ファイルのサイズが大きすぎる』と言えば、
添付されたファイルの大きさ(=重さ、データサイズ)をあらわすのです。
そのことは、端的にサイズと言われますが、『ファイルサイズ』の
省略形です。

一方、画像には別のサイズがあります。
ざっくばらんにいえば、面積のことです。
1600×1200、というこれ自体がサイズとしてあらわされます。
(掛け算した結果ではなく、これだけで通用します)
たとえばこんな感じ。

問子「htmlでここに画像入れたいんだけど、加工頼んでもいい?」
答子「サイズは?」
問子「80×120(はちじゅうかけるひゃくにじゅう)」

画像サイズといえば、画像の面積に関わる数字のこと。
ファイルサイズといえば、ファイルの重さ、データ量に関わる数字のことです。
では、画像ファイルのサイズといえば?
画像『ファイルのサイズ』ですのでデータ量のほうです。

今回の説明の中では基本的に『画像のサイズ』、絵の大きさについて
語っていますので間違えないようにしてください。
または、他人と話すときも画像のサイズを言っているのか、
ファイルのデータサイズを言っているのかを間違えると、
理解に食い違いが生じますので要注意です。

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