日本の高齢者の死亡原因、第1位は悪性新生物(がん)ですが、
第2位と第3位は、心疾患と脳血管疾患です。
脳卒中、心臓病、大動脈解離、眼底出血、腎硬化症など、高齢になるほどこれらの血管の老化が原因の病が起きやすくなります。
血管の老化は自覚症状がないことが多いので、健康診断などで自分の血管の状態を把握し、生活習慣を見直して、血管の病気を防ぎましょう。
◆血管が老化する生活習慣ってどんなもの?
・食事をとりすぎる
・バランスよい食生活ではない
(単品ですますことが多い。カレー、どんぶり、麺類など)
・インスタント食品やスナック菓子をよく食べる
・揚げ物をよく食べる
・運動はあまりしない、歩かない
・若いころに比べるととても太った
・睡眠不足
・ストレスが多い
・タバコを吸う
・毎日お酒を飲む
◆血管を若返らせるには…
①食事はバランスよく
青魚、野菜、大豆製品を意識して食べる
※青魚には、良質なたんぱく質に加えて、動脈硬化を予防するDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)といった脂肪酸が豊富にふくまれています。
※大豆製品には、抗酸化作用がある大豆イソフラボンや大豆サポニンがふくまれ、血液をサラサラにする働きがあります。納豆には、ナットーキナーゼという成分がふくまれていて、血栓を溶かす働きがあると言われています。
②塩分を控え、塩分を排出する食事をとる
・塩分が多い食品
しょうゆ、ソース、塩蔵品(塩辛、明太子など)、ひもの、つけものなど
・塩分をからだの外に出す食品
大豆、海藻など
③適度な運動
できるだけ歩く、階段をのぼる、ストレッチをする
その他、ストレスをためない、質のよい睡眠など、血管が老化しない生活習慣を心がけましょう。