少女たちに魅せられて

主にプリキュアとラブライブの感想や考察を挙げていきます

プリキュアアラモード映画「パリッと!想い出のミルフィーユ!」感想

2020-11-07 16:06:05 | プリキュア映画

まずはあらすじから

スイーツのコンテストに出るため

パリを訪れた宇佐美さんたち

しかし突然現れた謎の怪物のせいで

シエルさんが絶不調に陥ってしまいます

そんなとき彼女はかつての師匠

ジャン・ピエールさんと再開します

彼は他人の評価など気にせず

ただ自分の求めるスイーツを追求する人でした

しかしそんな彼の心に

クックというパティシエの幽霊がつけこみ…

という感じです

 

 

まずはジャンとシエルさんの考え方の

違いについて書いていきます

ジャンはこのように述べます

 

「パティシエはいばらの道だ

 頼れるのは自分の力のみ

 他人となれあっていては弱くなるだけ」

 

対するシエルさんはこう言います

 

「私はみんなといることで強くなれるの

 もし私が弱くなっているとしたら

 それは私自身の甘さ

 それをみんなのせいにされたくない

 だから私は自分の強さを証明しなくちゃいけない」

 

ジャンは仲間とは自らの成長を阻害するもの

シエルは仲間とは自らの成長を促進するものと

考えているわけです

 

 

一人でやるのがいいのか

それとも仲間とやるのがいいのか

その答えはこの映画では明言されません

しかし一つ言えることは

スイーツは決して自己完結しないということ

なぜなら人を笑顔にさせたり、感動させてこそ

スイーツには意味があるからです

 

 

思い起こせばスイーツ=エンプティーフード

すなわちからっぽの食べ物だということも

本編では言及されていました

キラキラル自体、スイーツだけでなく

人の心からも生まれるものです

 

 

ジャンの作った究極のスイーツからは

キラキラルはほとんど出ませんでした

そのスイーツが単なる自己満足

にすぎないものだったためです

 

 

しかし、繰り返しになりますが

この映画は一人でスイーツを作ることを

否定しているわけではありません

少し長いですがシエルさんが

ジャンに向けた言葉を抜き出してみます

 

「あなたは大天才だった

 圧倒的な実力と自身を持ち

 どんなスイーツも一人で作ってみせた

 そんなあなたから見れば、チームでやっている

 私たちは弱く見えるのかもしれない

 でも私はやっぱり一人じゃなく

 みんなと一緒にやっていきたい

 なぜって、そのほうが強くなれるということを

 私は彼女たちから学んだから

         (中略)

 でもだからといって、ジャン・ピエールの

 やり方がだめだとは言わない

 だって、私はあのとき本当に、本当に

 感動したんだもの」

 

シエルさんは仲間と強くなることを決めました

でもそれがただ一つの正解じゃない

なぜなら大切なのはやり方ではなく

人を幸せにできるかどうかだから

 

 

自分の中の答えを見出しつつも

それを他人に押し付けたりはしない

本編においてもそれぞれの大好きを

肯定しつつ、繋がることを主張した

プリアラさんらしい映画だったと思います

 

プリアラの考察はこちら


ドキドキプリキュア映画「マナ結婚‼? 未来につなぐ希望のドレス」感想

2020-11-07 15:26:04 | プリキュア映画

相田さんのような神とつりあう男性は

いるのかという感じですが…

 

 

まずはあらすじを簡単に

マナたち4人が将来の話に

花を咲かせていたある日の夜

突如現れた想い出の王マシューによって

街の人たち、そしてプリキュアたちも

思い出のフィルムに捕らわれてしまう

脱出を試みるマナだったが

亡くなったおばあちゃんや

犬のマシューと過ごす中で

帰る気を失ってしまい…

果たしてプリキュアは

思い出の世界から脱出し

未来を守ることができるのか!?

といった感じです

 

 

今回はジコチューが出てきませんでした

敵は修理されることもなく忘れられた物たち

失われた想い出です

今回の敵が作り出した想い出は幸せで楽しい世界

でも当然ながら現実には辛いことも数多くある

相田さんの場合もかつて

おばあちゃんや犬のマシューといった

大切なものを失っています 

普段はどんな困難にも絶対にめげない

相田さんですが今回ばかりは

そんな大切な人(や犬)とずっといられる

想い出の世界から出ようという気力は

なかなか生まれてきませんでした

それを救ったのが彼女のおばあちゃん

耳を澄ませてごらんと言って

相田さんに現在の仲間を

思い出させてくれました

そして無事現在への帰還をとげます

 

 

この作品の挿入歌が「たからもの」という

曲なのですがその歌詞が映画に深く絡んでいます

 

♪「あなたのいない未来はつらい」

  さみしくて瞳を閉じれば

  想い出があふれだす

 

生きていれば必ず失うものがあります

大切なものも…

それでも未来に進まなければなりません

では未来に向かうのは辛いことなのか

この歌の最後はこうです

 

♪すべての日々がたからもの

 今日も明日も未来も

 このココロは手をつないで

 ひとつになる

 わすれないで…大好きだよ

 

確かに相田さんは大切なものを失いました

でもまこぴーのような新しい出会いもあった

想い出の中ではそういうことはない

今を生きることでしか得られないのです

だからこそ前を向いて生き

過去も今も未来もすべて愛する

かつての仲間も今の仲間もすべて大切にする

それが本当の幸せなんだ

そんな想いが伝わってきます

 

「愛を誰かに与えることができる」

 

敵に想い出から抜け出した理由を問われた

相田さんの答えです

 

 

 

 

(思ったこと)

 

 

・思い出の世界で階段ですれ違って

 名前を思い出そうとする

 菱川さんと四葉さんが君の名は。みたい 

 

 

・そしてそのあとの

 

 菱 マナのいない世界なんて

 四 私達にとってなんの意味もありませんわ

 

が君の名は。の「なんでもないや」感

 

 

・ベベルの正体がばあちゃんだと

 別れ際に知った時の

 相田さんの「おばあちゃん…」

 は思い出のマーニーっぽい(?)

 

 

・あぐりさんの

 

 「それから、ライトを持っていない

  お友達は心の中で応援してね」

 

は優しさなのだろうか…

 

 

ドキプリの考察はこちら


虹学アニメ5話感想

2020-11-07 08:10:04 | 虹学感想

虹学アニメ5話感想


ついに虹学の9人目が加入しました

1話感想での最終回予想は外れそうですが

9人目加入のやり取りだけ

近かったような気がしないでもありません


かりんさんが実はスクールアイドル

に興味があったことを知ったエマさん

かりんさんを問い詰めると

彼女も同好会の活動が楽しかったことを認めます

しかし、かりんさんは続けます

 

「でも、朝香果林はそんなキャラじゃない!
 クールで、かっこつけて、大人ぶって
 それが私なの」

 

そう、みんなで言い合いしたり、笑ったり

全部くだらないと思って遠ざけてきた

今さらスクールアイドルなんてできるはずがない


'大人ぶって'という言葉に

彼女の想いが見て取れます

彼女も気づいていたんです

私が大人なのではない

大人っぽさは私のキャラ、イメージだと


自分はこれが得意、これが苦手

これには興味あるけどこれにはない

それらの決めつけは自分の選択を楽にはします

でも本当にそれでよいのでしょうか

しずくさんのオードリーという歌に

こんな言葉があります

 

♪自分らしさって一体何なんだろう
 私を演じることと違うの

 

そもそも自分らしさって何なの?

私というイメージを演じるのと何が違うの?

そんな苦悩を彼女は歌います

自分らしさも虚構に過ぎません

自分はもっと様々な側面を持つはずです

それなのに「自分らしさ」は時にそれらの選択を

無意識のうちに犠牲にする


そしてそれは今回のかりんさんも同じ

スクールアイドルは楽しかったのに

私らしくないと遠ざけて…

そんなかりんさんにエマさんは言います

 

「いいんだよかりんちゃん
 どんなかりんちゃんでも笑顔でいられれば
 それが一番だよ、だからきっと大丈夫
 もっとかりんちゃんの気持ち聞かせて、私に!」

 

かりんちゃん「らしさ」じゃない

かりんちゃんのすべてを受け入れたい

彼女の想いが通じたかりんさんは

同好会に加入しました

みんなの心をぽかぽかにするアイドル

そこに一歩近づいたエマさんなのでした

 


(最後の二人のやり取り)

朝香「スクールアイドル、できるかしら私に?」

エマ「やりたと思ったときから
   きっともう始まってるんだと思う」

朝香「うん」 

ちょっと近い?