アスパワワ
それは人々の未来への希望
笑顔の根源のはずである
だがそう考えるとジョージ・クライの
皆が笑顔のまま暮らすために
トゲパワワの力で時間を止めるという思想に
どうしても違和感を感じてしまう
なぜならトゲパワワは明日への絶望
したがって笑顔など生まれるはずが無い
そんなことをぐるぐる考えるうち
私はあることに気がついた
アスパワワへの理解が根本から
間違っていたのではないかという事に
今回はそれについて記述する
アスパワワは未来への希望
名前から考えてもそれは当然だろう
だが思い出してほしい
ハリーたちはなんの力で
過去の世界をやってきたのか
そう、ハリーは確かにこう言った
こっちの世界に来るには
ごっつい量のアスパワワが必要だと
アスパワワは未来への希望なのに
なぜそれが過去に戻る力になるのか
そう考えたとき私の心に
一つの流れが浮かんだ
明日への希望
→明日が来てほしい
→時間の肯定
そう、アスパワワを時間に対する
ポジティブな感情と定義すると
ここの違和感がとれる
トゲパワワについても同じである
明日への絶望
→明日が来ないでほしい
→時間の否定
ジョージ・クライは皆が笑顔のまま暮らすために
トゲパワワの力で時間を止めようとした
これまではトゲパワワは未来への絶望と
捉えていたのでこのやり方に違和感を覚えていた
だが今なら納得がいく
アスパワワ=時間の肯定
トゲパワワ=時間の否定
明日への希望や絶望は
それらを生じさせる
あるいはそれによって生じるものに過ぎず
本質的な物ではなかったのだ
それならば両者の和解の道も見えてくる
笑顔の世界を作るという点では両者の目的は同じ
問題はそこに時間は必要なのかどうなのか
その結論が出たとき、真の笑顔の世界が
誕生することとなるだろう